ムダ(だったかもしれない)な時間は今(3)

見渡す限り人生ムダだらけ 三足の草鞋作家が、それでも不幸と思わないワケ
五嶋英門(現代美術作家/「キワマリ荘」管理人/ミュージアムショップ「みえる」店主)

「過去のムダに過ごした日々を『あの時間があったから今がある』と思えるのって、一定の成功を収めたという自負があったり、自らの現状にある程度満足しているからですよね。それを踏まえると、僕の場合、過去のムダを特段肯定的には捉えられないんですよ。だって、何かを成し遂げたって自覚なんてまるでないんですから」
 茨城県水戸市で現代美術家として活動しながら、古民家を利用したシェアアトリエ&ギャラリー「キワマリ荘」の管理人、美術館のミュージアムショップ店主を務める五嶋英門さんは「正直言って、自らの現状に満足とか誇れることが特にない」と明言する。

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