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田舎の未来 第5回 ステッカーを作って考えた、田舎におけるシンボルについて。/さのかずや(仕事文脈vol.5)

自分の出身地が伝わらないことに本当にやきもきしていた。

「北海道の遠軽町出身です」
 嘘とか冗談ではなく、紛れもない事実の話なのだが、そんなことを言うと大抵の人に聞き返される。

「え?ベンガル?エンガル?」
「えーっと、これでいうとどの辺?(ひし形を作りながら)」
「あー…ごめん、札幌と小樽と旭川と函館しか行ったことないんだよね」

 という答えがおよそ8割を占める。北海道出身の人ですら知らなかったりする。社会人ともなると、初対面の人に聞きやすいことベスト3には間違いなく入ってくる出身地の話。社会人になって1年と数ヶ月の間、会う人会う人に「どこそれ?」と言われ続けたぼくは、さすがに我慢ならなくなっておりました。
 そんなとき、とあるインスピレーションが降りてきたのです。

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