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副業? 複業? 仕事が仕事の息抜きになった人たち#1(仕事文脈vol.18)

近年、副業を推進する企業が増えている。雇う側としては、外で得た知見が本業で生かされることを期待して、あるいは「このご時世、最後まで面倒見られそうにないし、自分でいろいろやってリスクヘッジしてね」というような本音があるかもしれない。いずれにせよ、副業は、本業では得られない知識や人脈などを獲得する大きなチャンス。さらに、コロナ禍以降の閉塞した社会では、サブ的な存在の副業が、むしろ生きがいのようになっているケースもありそうだ。あるいは働き方が多様化した今、複数の仕事を兼業するような、「複業」的な形を選択する人もいる。そこでは、Aという仕事では果たせない満足を、BやCという仕事で補完するような心の動きもあるかもしれない。本企画では、そうした仕事が仕事の、一種の「息抜き」になっているケースを紹介したい。(取材・文 辻本力、編集部)

ケース1 自分のペースで働くための「掛け持ち」という選択

葛原美晴さん(くずはら・みはる)
年齢:25歳
職場:出版社/飲食店
住まい:東京都杉並区

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