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「のようなもの」で生きていく 談:かとうちあき 『野宿野郎』社長(仮)(vol.5)


ミニコミ『野宿野郎』は、会社だった!否、「会社のようなもの」らしい。
編集長(仮)のかとうちあきさんによると「社員30人くらい、履歴書もらって面接しました」とか「全員肩書き付けて、名刺も作ります」とか、さらに「社是」も「経営理念」も出てきた!どうなっているんだか。でもちょっと入ってみたい会社なのでした。(編集部)


会社じゃないのに「社史特集」に呼ばれて

— いつから「会社のようなもの」をやってるんですか。

かとう 2004年に『野宿野郎』を作って、会社のようなものになったのは2011年の8月です。

— 割と最近なんですね。

かとう そうなんです。『本の雑誌』さんが社史特集をすることになって、「野宿野郎の社史を書いてって」お声がけいただいて。社史って言ったって会社じゃないじゃん、と思ったんですが、じゃあこれから会社のようなものにしようと思ったところから「会社のようなもの」が始まりました。

— 社史特集に呼ばれたのがすごいですね

かとう そうなんです。どうしちゃったんだろ。いろいろ間違ってるけど。

— (「沿革」を見ながら)、これは空想的なやつですか。ホンモノ?

かとう ホンモノです。振り返るといろいろな歴史があるんです。

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— イベントとかたくさんやってるんですね

かとう イベントやってますね。ちゃんと募集してるのがこれだけで、非公式的な野宿はもっといっぱいしてるから忙しいんですよね。

— これはけっこう忙しいですよね、確かに。イベントはどうやって告知を

かとう ブログで告知をするだけなんです。最近そこそこきてくださる。場所にもよりますけどね。

— 何人くらいでやってるんですか

かとう だいたい10人から20人かな。最近「のじゅくの日」(注・6月19日と9月19日を「のじゅくの日」に制定している)がわりと平日のことが多かったんですけど、コンスタントに20人くらい来てくださる。みんな暇。そして無職率が高い!そういう人を吸収して会社のようなものが大きくなっていきたいというところでございます。

— 『本の雑誌』をきっかけに、ほんとに会社のようなものになったんですね。

かとう こういうようなものを配って。今もHP上からダウンロードできるんですけど。

— 専用履歴書!なにか入るための条件はあるんですか

かとう いえ、希望者は入れます。入れなかった人はいないです。入りたくないって人はたくさんいますけど。

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