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35歳からのハローワーク/太田明日香 第10回小学校教師、うつ病を経て古本屋と印刷のお店をオープン (『仕事文脈』vol.20)

 今回お話を伺うのは、大阪は枚方(ひらかた)市で古本とリソグラフ印刷のお店・ぽんつく堂を営んでいる六野明日香さん。六野さんの前職は小学校教師。40歳のときうつ病がきっかけで退職し、退職金を元手に前から興味があったお店をオープンした。一箱古本市の活動やzine作成が病気からの回復の過程に役に立ったこともあり、六野さんはこの店を「生活費は外で稼いで、ここは自分の心の安らぎの店」と捉えている。しかし、趣味の店というわけでもなく、『個人的な生理のはなし』や『新型コロナ罹患体験記』など社会的な切り口のzineを発行しながら、社会に問題提起を行ってもいる。六野さんのこのようなやり方は、「やりがいのある好きな仕事で稼がなければいけない」という先入観を考え直すヒントになるのではないかとお話を伺った。

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