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わたしの好きな公共・3(仕事文脈vol.19)

公共施設、パブリックアートなど「公共」と名がつくものでも、気づけばただ行政に管理されているだけだったり、時には「税金の無駄使い」など批判にさらされたり。改めて、本当に良い公共とはどんなものだろうか? 本誌では「公共」を自分と他人、管理と自由が交差するみんなの場所と捉え、あえて「個人的に好き」という基準で、さまざまな地域で暮らす人たちに挙げてもらった。(小沼理、浪花朱音)

Q1  あなたの「好きな公共」はなんですか?
Q2  それはなぜですか? あなたがどう使っているか、街の中にどう溶け込んでいるのかなどを教えてください。
Q3  あなたが「公共」に望むものについて教えてください。

05 日差しの強い沖縄では、夕暮れの公園にみんなが集まる

沖縄県那覇市
名前:菊池百合子
年齢:26歳
性別:女性
職業:ライター
出身地:神奈川県川崎市

Q1  沖縄にある大きな公園。特に、日の入り前後の時間帯。

Q2  緊急事態宣言下の沖縄でも、日の入り前後の公園には人が集まる。まずは親子。真夏だと20時でも小さな子どもが走り回っている。次に、新体操から太鼓まで部活の練習に励む中高生。テーブルを囲んでおしゃべりに花を咲かせるマダムもいる。その周りを、老若男女が途切れることなく歩いたり走ったり。袋いっぱいのエサを片手に公園を一周する人に合わせて、あちこちに猫もご登場。こんなに同じ時間帯に集まる理由は、夏の沖縄では昼間の日差しが強すぎて、夕暮れ時にようやく外で過ごせるようになるからだと踏んでいる。でもどんな理由であれ人と猫が集まって思い思いに過ごしている公園の夕暮れ時は、沖縄で見つけた好きな風景のひとつになった。

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