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0円ショップ体験レポート(のようなもの)/かとうちあき(仕事文脈vol.12)


この前、いろいろやってる知人に久しぶりに会ったら、「ライター業は、誰とも会わないのにお金がもらえちゃうから不安になる」っていうので人と会えばいいのかと思ったら、「介護の仕事も国を通してお金をもらってるからなんか不安になる」らしい。「だからこれからは、つくったら野菜ができる農業と、対面でお金をもらえる便利屋業をしてゆく」っていうので、わたしは野菜をもらえるかもしれないと楽しみになった。

そのあと別の、UMA(河童とか)を探している知人に会ったら、仕事を辞めて大学院に行って経営の勉強をすることにしたんだっていう。UMAを見つけるためには社長になってお金を稼いで、じぶんや他人のスポンサーになっちゃうのが近道だってわかったからだそうで、ほんとかよ。とりあえず早く社長になって、わたしにもお金をくれたらいいなあって思った。

お金ほしい。楽してほしい。振りこんでくれても構わないから。わたしはそう思うけど、聞いてみるとお金に対する考え方って、けっこう違うのかもしれなくって。面白いし、なんなんだあ~!

って、前置きが長くなったのだけれど、そんな気持ちの時に参加させてもらったのが、「くにたち0円ショップ」です。

「くにたち0円ショップ」は国立駅前の路上でだいたい毎月第2日曜、昼過ぎから寒くなったり暗くなったりするまでやっている。かれこれ5年くらい続いており、「残ったら持ち帰る」っていうのがいまのところ唯一のルールで、誰でも参加できる。国立以外でもあちこちで0円ショップをやってみる人たちが現れて、じわじわと広がっている。

とか、もっともらしく書いているけど、参加させてもらってわりとすぐに呑んじゃったから、これらは全部、酔っ払いの覚えているぼんやりとした記憶によるものなので、気になる方はぜひ参加して、じぶんで確認してみてください。

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3月第2日曜の14時、「タバブックス」の宮川さんと駅で待ち合わせて行ってみると、道路わきに沿ってレジャーシートが4枚、すでに6、7人の方たちがいた。アイヌのお祈りの道具から、服に食器、本やCDなど。いろんなものが並べられていて、見た感じは露店やフリマっぽい。だから近寄った人が「え、0円?」って驚いたり、「ほんとにいいの?」って聞いたりもしていました。

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