座談会「30代独身男性の生活と意見」 後編/辻本力 (仕事文脈vol.7)

●自炊よりスーパーの弁当の方が経済的？

宮崎　自炊はします？
須藤　ご飯を炊いて、納豆をかき混ぜるくらいですね。昔はちゃんと作っていたんですよ、しょうが焼きとか。でも、俺しか食べないのなら別に美味くなくてもいいやと、どんどん手を抜くようになってしまった。ここ数年、夕飯は納豆ご飯とトマトに落ちついています。もう食材を加熱したりする工程が面倒くさい。
宮崎　まあ、1人暮らしで自炊って、よほど料理が上手い人じゃないとできないですよ。食材も余らせちゃうし。まったくできないわけではないのだけど、費用対効果を考えると、弁当とか惣菜を買ってきた方がずっと経済的。でも健康のために、コンビニではなく、せめてスーパーの弁当売り場で買うようにしています。
須藤　そこ違いあるの？（笑）
宮崎　ほら、おばちゃんが中で作っているから、ちょっとは信用できるじゃないですか。
小野　僕ももっぱら外食ですね。やっぱり、夜遅く帰ってきて「今から作るか」とはならないですよ。あらかじめおかずを作っておいて、小分けにして保存するなんてことができればいいのでしょうけど、まあ無理。
宮崎　常備菜は憧れますよね、作れないけど。
小野　食事の時間は決まっていますか？　ウチの会社、定時出社が11時なんですけど、行って早々に昼飯食べるのもなんだし……とかやっていると、変な時間に食べることになっちゃう。
宮崎　フリーになってよかったのは、食事の時間をコントロールできることです。今は取材さえなければ自分の好きなタイミングで食事が摂れるから、わりとちゃんとした時間に食べるようになりました。18時半には夕飯食べていますよ。
須藤　それはちゃんとしている。僕の場合、その自由さゆえに、どこまでも遅くなってしまう。夕飯はいつも22時過ぎ。そんなだから当然寝るのも遅くて、たいてい明け方です。怖いのは朝から取材がある日。ぜったい起きられないから、たいてい徹夜で行くことになります。でも、朝寝て昼起きていますけど、これはこれで規則正しくはあるんですけどねぇ。