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仕事文脈コラム 督促状がとどいた春に/宮川真紀(仕事文脈 vol.12)

 また督促状が来た。

 1度めは、まだ法人税がよくわかってなかった初年度。決算だけして税金てものをまるっきり忘れてて焦って速攻で払いに走ったっけ。だけど会社数年やってよくも悪くも納税に慣れてきて、もう完璧に終わらせたはずなのにとムッとして封を開けたら、納付期限過ぎてる分があり即刻払え的な文言が添えられてた。法人税と、地方法人税、合計1万円ちょっとである。

 いや言っときますけどね、ちゃんと期限内に確定申告して、その足で都税事務所に行って金額算出してもらって、言われた額納めてるんですよ。なんか気弱そうな若い男性職員君が「こ、ここは出張所なので、本部と相談しながらでよろしいでしょうか」(用語は正確ではありませんがそんなかんじ)と、ファックスや電話のやりとりしながら出してくれた、正直これでいいんだとホッとした金額だったけど、お上が言ってるんですからね、はいはいと現金で払いましたよ。それが違ってたってことですかね、気弱職員君よ。

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