仕事文脈コラム　特権を奪われて怒る権利はない／宮川真紀（仕事分脈vol.20）

　今回で『仕事文脈』は20号、10年目に突入しました。続いてるね！　雑誌の衰退にチャレンジですよ。ということでもないですが、年2回、紙の誌面で発信するのはちょうどいいんですよね。半年間考えて、話し合って、人の声を聞いて、記録しておくのが。しかもこの10年、半年の間に社会で世界で起こることが年々ひどくなっていて、ヘイトや差別や誹謗中傷は異常なほど激化しているし、まさかパンデミックがと驚いていたら今度は戦争、侵略、ジェノサイドが行われている。21世紀に。今の世の中でみんなどうやって仕事して生きているのか、どうすれば働いてゆかいに暮らせるのか、10年前この雑誌を始めた頃に感じていた疑問は、ますます難題になるばかりです。続けるしかないじゃんか、まったく。これからもよろしくお願いいたします。