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田舎の未来 第6回 イベントを実施して考えた、田舎に埋もれる資産について。/さのかずや(仕事文脈vol.6)

自分の地元が「何もない」としか言えないことが悔しかった。


前回の記事では、ぼくの地元である北海道遠軽町が、名前も場所もあまりに知られていないことに腹を立て、「いやむしろ遠軽が世界の中心だわ!」と逆ギレの主張をするステッカーを作って配ったり売ったりした。

5-1.ステッカー


例のステッカー

しかしこのステッカーを渡した次の瞬間に言われることは、ほぼ決まっている。
「ふーん、端っこだね。で、何があるの?」
なにもないのだ。「世界基準」というほどには。日本という単位で特色のあるものは、大きな病院と自衛隊駐屯地しかない。

名前と場所をはっきり表しても、語る中身がない。名前も場所も知られてないよりは進歩しているけれど、だんだん悔しくなってきたので自分で語れる「遠軽町」を探してみることにした。

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