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「山中カメラ現代音頭集 Shall we BON-DANCE?」びわ湖旅情編~ワークショップで作る音頭の誕生~


皆さんこんにちは。
現代音頭作曲家の山中カメラです。

本日も更新してまいります。

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シリーズ「山中カメラ現代音頭集 Shall we BON-DANCE?」
びわ湖旅情編 ~ワークショップで作る音頭の誕生~

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今回のCDには全11曲収録されておりますが、CDに入らない音頭も存在します。
例えば著作権を依頼者に譲渡していたり、作曲に私以外の方が関わっていたりするものです。
2010年に制作した「横浜アラメヤ音頭」は、横浜の野毛、伊勢佐木町、吉田町の3つの商店街からの依頼で森鴎外作詞の「横浜市歌」を音頭にするというものでした。
当時の横浜市長を始め、白井貴子さん、遠峰あこなど横浜に深く関わりのある沢山の皆さんに協力していただき、とても素晴らしい音頭になりました。
(プロの編曲家である岩室晶子さんには、とてもお世話になり、いろいろ勉強させていただきました)
そしてこの出来上がった音頭はその年横浜で開かれたAPECで披露され、今も横浜で踊り継がれています。

すでにCDやDVDも発売されていますので、今回のCDには収録されませんが、ご興味のある方は是非ご覧になって下さい。
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そして2011年。
滋賀県にある芸術劇場、「びわ湖ホール」の職員の方から電話があり、「夏に世界的な子供のためのお祭り、TACTフェスティバルを開催するのでその中で盆踊りの音頭を作ってもらいたい」という依頼を受ける。この年、私は大分県からフェリー「さんふらわあ」で滋賀県は大津市、びわ湖へ向かったのである。

この企画は、盆踊りの装飾、舞台装置を美術家の井上信太さん、振り付けをなにわのコリオグラファー北村成美(しげやん)さん、そして音楽制作を山中カメラが担当し、そしてこの3人と、夏休みの子どもたちと一緒にワークショップを重ね、盆踊り大会をゼロから創りあげるというものだった。

役割分担を決めてのコラボレーションは初めての経験であった。
井上さん、しげやんさん、お2人とのやり取りはとてもエキサイティングで、プロの仕事ぶりに本当に感銘を受け、大変勉強させていただいた。

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ダンスのワークショップで振りを付けていくしげやん。

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ビニール袋をつなぎ合わせ子どもたちと「ビワコオオナマズ」を作る井上さん。

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私は子どもたちと一緒に音頭の歌詞を考え、声や楽器を録音して音頭を制作したのだった。
そしてみんなで相談して、盆踊り大会当日の物語と演出を考え、「びわ湖平和音頭」が完成したのである!

※なぜ「平和」なのか?(滋賀県人なら一発でわかる)どのようなストーリだったのか?たぬきとジュディーと船長とは?
音頭が出来上がって行く過程、制作秘話などは拙著「山中カメラ現代音頭集 Shall we BON-DANCE?」に詳しく写真、資料多数で掲載されております!

それではみんなで作った「びわ湖平和音頭」をしげやんのレクチャーとともにご覧いただこう。


びわ湖の平和と、ある企業のCMソングによく似たサビを高々と歌い上げるこの音頭は2011年の世界初演を経て、私の復帰直後の2016年にも再演されました。

※今回出版されるCDブック作品集にはこの2011年の録音を元にした、2016年追加録音/2018年リマスター版を収録しております。

流石は関西屈指のオペラ劇場、びわ湖ホール。
かなりの高待遇で、期間中はびわ湖が一望出来るホテルを用意していただき、とても楽しい夏を過ごせました。
改めて感謝申し上げます。

次回、「山中カメラ現代音頭集 Shall we BON-DANCE?」吹上情熱編~情熱の音頭の誕生~に続く!

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私の作品集が好評発売中です。よろしくお願いいたします。

2/27発売!豪華付録付CDブック仕様!
「山中カメラ現代音頭集 Shall we BON-DANCE?」(タバブックス)


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