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「山中カメラ現代音頭集 Shall we BON-DANCE?」団地純情編~私小説音頭の誕生~

皆さんこんにちは。
現代音頭作曲家の山中カメラです。
さて、本日は山中カメラ3作目の現代音頭の話です。

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シリーズ「山中カメラ現代音頭集 Shall we BON-DANCE?」団地純情編 ~私小説音頭の誕生~

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韓国での奮闘を終え、現代音頭作曲家としての自覚も芽生えてきた矢先に3作目の音頭を作る機会に恵まれた。

取手アートプロジェクト2008(以後TAPと表記)にて韓国の成果を発表すると同時に、新しい音頭の制作も依頼していただいた。TAP2008はアーティストが、取手市の昭和40年代に建てられた「井野団地」の部屋に住みながら作品をつくるというレジテンス公募展であった。

マルトノ音頭に端を発する、ダジャレ的な下らなさは残しつつ、誰からも愛され、尚且、今まで誰も聴いたこと、踊ったことがない斬新な新しい盆踊りを生み出したいと思っていた。

そこで当時、井野団地在住で、赤ちゃんが生まれたばかりのTAPスタッフのご夫婦にインタビューし、ごく私的(私小説風)な歌詞にすることを決めた。

そして、近所の取手第一中学校吹奏楽部とコラボレーションし、すべてを生演奏で完結させることにした。ブラスバンドでブラス音頭というダジャレだ。

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※詳しい制作過程は拙著「山中カメラ現代音頭集 Shall we BON-DANCE?」に写真多数で詳しく解説。「これを見れば現代音頭が踊れる!」踊り方の図解なども載っています!

それでは、昭和の香りが残る団地にふさわしい、小林旭的なブラス演奏が印象的な「井野団地音頭(別名:井野ブラス音頭)」をお聞きいただこう。


団地の音頭なのでドラムセットのフロアタムとハイハットが終止「ダンッ、チッ、ダンッ、チッ」と団地のリズムを刻む。

団地の階段の上り下り、カーテンを開けて掃除して買い物に行く動きなどを振り付けにしている。私小説風でありながら普遍的な愛の盆踊りになったと自負している。

※今回出版されるCDブック作品集には、2013年追加録音/2018年リマスター音源を収録しております。

2006年と、2008年にそれぞれ取手で生まれた「取手マルトノ音頭」と「井野団地音頭」は、毎年7月末に行われる井野団地夏祭りの音頭のレパートリー(4曲の内の2曲!)に採用され、TAPスタッフの皆さんのご協力もあって、もう10年以上この団地で大切に踊り継がれています。

ありがとうございます!

次回、「山中カメラ現代音頭集 Shall we BON-DANCE?」別府恋歌編~せつな系音頭の誕生~に続く。

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私の作品集が近日発売になります。よろしくお願いいたします。
2/27発売!豪華付録付CDブック仕様!

「山中カメラ現代音頭集 Shall we BON-DANCE?」(タバブックス)



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