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姉の子供を育てることになりました .17


和:〇兄これみてー


〇:ん?なにこれ?

和:チョコ!

和:チョコつくりたいの!

〇:チョコかぁ...あぁそういえば明後日はバレンタインか

和:バレンタインデーなの!

和:だからおかしつくるのっ!

〇:でもなぁ...俺スイーツ作るの苦手なんだよなぁ

和:ごはんつくれるからだいじょうぶっ

〇:ご飯とスイーツは全然違うんだよ笑

〇:まぁでもとりあえず作ろうと思うけど、どんなの作りたいとか考えてんの?

和:チョコ!

〇:あぁ...決まってないのね



それから2人で何を作るか検討し......

和:これがいい!


和が指さしたのはガトーショコラだった

〇:うわぁ...工程知らないけど難そうだな

和:〇兄はな〜んでもできるからだいじょうぶっ

〇:出来ねぇ〜んだよなぁ

〇:七瀬にちょっと聞くか

和:うん




prrrr📱

〇:もしもし

七瀬:〇〇どうかしたんか?

〇:七瀬にちょっとアドバイスもらいたくてね

七瀬:なながアドバイス出来るようなことやったらなんでもやるで!

〇:ありがと

〇:実は和とガトーショコラを作ろうと思ってるんだよ

七瀬:ガトーショコラ作るん?

〇:そう。だけどスイーツ作りとかした事ないからアドバイス欲しいんだよ

七瀬:そっかぁ...〇〇はチョコ貰うことは多かったけど作ることは無かったんやなぁ

〇:どこの誰と勘違いしてんだよ!俺はバレンタインデーにほとんど貰ったことないわ!

七瀬:あれ...?そうやったっけ?笑

〇:はぁ......それで話を戻すけどアドバイスは?

七瀬:ん〜チョコ溶かす時に力ずくで溶かしたり焦ったらいかんってことくらいやな

〇:それだけ!? 他は?

七瀬:あとは...レシピ通りやるだけや!

〇:わかった。とりあえず頑張ってみるよ

七瀬:あ、そういえば和ちゃんチョコあげるってことは好きな子がおるんかもやな

〇:なにっ....! それは...

七瀬:誰かのオンナになるのもすぐかもやな〜

〇:やめろ〜!!

七瀬:今のうちに和ちゃんと遊ぶんやで〜

〇:あいよ





〇:それじゃあガトーショコラ作るか

和:ヤッター!

〇:まずはチョコ溶かすぞ〜

和:はーい


〇:(お湯の上にボール置いてその中にチョコ入れるのか......焦らず力ずくでやらないのがポイントだったな

和:〇兄チョコたべたい!

〇:ガトーショコラ作るんでしょ?

和:うん......でもたべたいもん...

〇:わがまま言わないの

和:はーい...


それから食べたそうな顔をしながらチョコを溶かしていくと


〇:はぁ......やっと溶けた

和:たべたい...


〇:まだ言うか..笑

〇:舐めるだけだぞ?

和:いいの!?

〇:うん。はいどうぞ

和:やったっ!

アムッ

和:おいしーっ!

〇:ほんと美味そうに食うよな

和:おいしいもんっ!


〇:そっか笑

〇:とりあえず続き作るぞ〜

和:なぎもやる〜!

〇:頑張れー




そして牛乳などを混ぜ合わせ型に流し込むと

和:これどうするのぉ?

〇:オーブンレンジでチンしたらもうできるよ

和:うん!

〇:そういえばこのチョコ誰にあげるの?

和:さっちゃんとさくら!

〇:へ〜男の子にはあげないの?

和:うん!さっちゃんとさくらにあげればいいの!


〇:へ、へ〜そうか (男の子にはまだ興味無しと✍️

〇:(つ〜か姉の子に俺は何を気にしてんだろ

〇:作り終わったら咲月ちゃんと桜ちゃんの家に渡しにいこうか

和:いく!

〇:よし、じゃあ出来るまでに出かける準備しようか

和:うんっ!



そして準備を終わらせると...

〇:ちょうど出来たみたいだな

和:ほんと!?

〇:うん。ほら

和:うわぁぁっ✨️✨️✨️

今までにないくらいに和の目が光っている


〇:とりあえず1個ずつ袋に入れるから手伝え〜

和:うわぁぁぁっ✨️✨️✨️


〇:まだ眺めてんのかよ笑



それからほとんど1人で袋に入れる作業をおこない


〇:じゃあ桜ちゃんのお家から先にいこうか

和:うん!

〇:そういえば七瀬と会うのはドッチボールのとき以来だな

和:あのときこわかった......

〇:あぁ......


七瀬はドッチボールの際、相手が小学生なのにも関わらずまったく手加減なしでプレイしていたのだ

〇:あいつドッチボールにだけは熱いからな笑

和:〇兄もつよかったよ


〇:そうか?

和:おとこのこが「あのひとのボールはやいっ」っていってたもん

〇:そうなんだ (あれ?もしかして俺も手加減できてなかったのか?





ー西野家に着きー

ピンポーン

七瀬:はーい


〇:よっ!

七瀬:あ、さっきの電話のときぶりやな

〇:うん。

七瀬:ななのウチにくるってどうかしたん?

〇:まぁ...それは和から伝えないとね

和:さくらよんでくださいっ

七瀬:桜ね、

『さくらーー! さくらーー!和ちゃんが呼んでんでーー!』

桜:はーい!



桜:あ!なぎだっ!


和:さくらー!

例のごとく抱き合う2人


〇:なぎ〜来た理由忘れてないか〜

和:あ、そうだった!


桜:??

和:さくら...はいどうぞっ

桜:なにこれ!?

和:がとーしょこら!

桜:がとーしょこら?

七瀬:チョコケーキみたいなやつやで

桜:ケーキ!!やった!

桜:なぎありがとっ


和:うん!

七瀬:〇〇もありがとな

〇:うん

七瀬:スイーツ作りも悪くないやろ?

〇:いや......結構むずかった

七瀬:そうなんや笑




それからさっちゃんの家に向かい

ピンポーン

飛鳥:はーい


〇:こんにちは

飛鳥:あ、〇〇さん!

飛鳥:いま夫呼ぶんで待っててください

〇:あ、えっと...今日は菅原に用があるわけじゃないんです

飛鳥:え?

和:さっちゃんよんでほしいですっ

飛鳥:咲月ね!わかった


『さつきー! 和ちゃん来てるよ〜』

咲月:なぎっ!ひさしぶりっ

和:ひさしぶりー!


そしてまた抱き合う2人


〇:久しぶりって......いつも学校で会ってるでしょ

和:それでもひさしぶりなのっ

〇:よく分からんわ

飛鳥:なんか...羨ましいですよ幼なじみがいるなんて


〇:たしかに僕もあんまり幼なじみはいなかったなぁ

菅原:こらー!俺の嫁を盗むな〜

〇:人聞きが悪いこと言うな! とるきねぇよ!

菅原:だって...仲良さげな感じでてたんだもん

〇:そうか?

飛鳥:でも高校の時は〇〇さん達とよくいましたね

〇:そうですね。あの頃はよくいたね

菅原:くぅ...うらやましすぎるっ

〇:いま結婚できてるからいいじゃねぇか

菅原:まぁそうなんだけどな


〇: ……

〇:ちがう!世間話するために来たんじゃなかった!

飛鳥:そうだ、〇〇さん達何しに来たんですか?

和:チョコレートわたしにきた!

咲月:チョコ!?

飛鳥:そうか!バレンタインデーも近いもんね

和:さっちゃんはいどうぞっ!

咲月:やった!


菅原:スゲー!手作りじゃん

飛鳥:普段忙しいのにありがとうございます

〇:いやいや...そんな忙しくないですよ笑

菅原:嘘つけ!今週の仕事量は他の社員の3倍だぞ!?

飛鳥:えぇぇっ...! しかも家に帰ったら和ちゃんのご飯も作らないといけないし...倒れちゃいますよ


〇:大丈夫ですよ笑 生まれつき体は強いんで

飛鳥:いやいや、危ないですよ

菅原:そうだ!今日一緒に飯食わないか?

飛鳥:それいいかも!

〇:申し訳ないよ

菅原:いいんだってば!ほらほら!

飛鳥:うんうん!

結局その日は夜飯をご馳走してもらった〇〇と和でした


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