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整体師には夢がある‼️ .20 (最終話)

○:"僕には治せない"


全:え...


これといった外傷も何も無い


ただ


機械にはSpO2 -88 と記されていた


梅:何でですか!!!


山:○○が治さないとライブが出来ない...


遠:原因はわかんないんですか?


○:わかってる


遠:なら. . . . .


○:でもこれは整体じゃ治せないんだよ


全:....


○:開演まで何分ですか?


ス:あと25分です


○:みんなは舞台袖に行っといてくれない?


梅:それって期待していいんですよね?


○:全力は尽くす


今までにない真面目な顔つきの○○


梅:わかりました。みんな行くよ!


全:はい...







○:あすか...


飛:つらい...


○:(たぶん精神的なキツさなんだろう


○:気持ちの整理がつかないんでしょ?


飛:うん。...治せない?  

   ウルウルとした瞳で見つめられる


○:心の問題だからね...


飛:そっか、、、


○:こうやって話して解決するしかないよ


飛:わかった


○:だからさ、今の飛鳥の気持ちをできるだけ
    言ってくれないかな?


飛:うん...


○:ありがとう


飛:..わたしね、卒業するって実感があんまり
   なかったの


○:うん


飛:でも、今になって...アンダーだった頃、
    センターを任されたこと...プレッシャーで
   おかしくなりそうになったこと...


○:うん


飛:梅と山と映画を撮ったこと...えんちゃんと
    仲良くなれたこと...工事中のこと...
   " 乃木坂 "のこと。


飛:いっぱい思い出しちゃって...


○:うん


飛:良いことばっかじゃなかったから、、
    今になって感情がぐちゃぐちゃになって


ギュッ


飛:え.. . ?


○:飛鳥が経験したことは僕には想像が
   つかないくらい凄いものだと思う


○:そして何より僕は飛鳥の心のぐちゃぐちゃ
   を取り除く方法を知らない


飛:うん


○:でも僕は今飛鳥を助けてステージに立って
   もらいたい


飛:でも治らないんでしょ😢


○:治るかもしれないじゃん


飛:どうやって治すの?


○:僕は愛を込めて「治れ」って祈りながら
    このまま"抱く"


○:だから飛鳥は僕に身を任せてくれないかな?


飛:わかった


そういって○○に身を任せる


○:(治れ.....絶対に


飛:(やっぱり好きな人に抱かれると安心する



ー15分後ー



○:飛鳥.....どうかな?


飛:楽になったよ!流石○○だね


○:よかった〜


一気に緊張がほぐれる○○

飛:でもなんでこれしたら治るかもって思った
    の?

○:さっきまでの飛鳥は1人じゃなかったけど、
   独りだった

飛:. . .

○:だから" 僕がいる"!飛鳥は独りじゃない!
   って飛鳥の心に信じさせたら治るかもって
   思ったんだよ


飛鳥に治って欲しいという願いと
ステージに立って欲しいという願いが
飛鳥に通じたのだ。

論文もなければ、例もない。
愛情で様態が変わるなんてありえない。
普通に考えればありえない。

ただ、○○のひらめき(願い)が起こした

                  "奇跡" だった



○:飛鳥もひとりで溜め込み過ぎなんだよ


飛:だって先輩だし...なかなか後輩には..


○:まぁそうだね...今度は最初から僕を頼って


飛:ありがとう。


飛:○○じゃなかったら治せなかったね


○:心を癒すのは整体じゃなくて愛情だったね


飛:あ、愛情///


○:最後にもう1回指だして

飛:はい


SpO2 -95  


○:ホント奇跡だよ

飛:○○の愛だね!

○:そうかもね

飛:、、、

○:あ、飛鳥、、、時間!


飛:あ、ヤバい。


飛:行ってきます!


○:ドレス楽しみにしてるよ


飛:うん!



ーLIVE中ー


○:あ!トリンギョだ


○:なんかちょっと奇妙なんだよな...




時間はすぎていき......


○:めっちゃ綺麗✨


○:キラキラというかジャラジャラ系?


○:なんか飛鳥らしい 笑





最後の一言


飛:お前らの嫁が飛鳥になるかもしれませんね〜


飛:オレの嫁ですね〜笑


飛:それじゃあ!



○:(めっちゃ飛鳥っぽい 笑



ーLIVE終演ー

飛:終わったー


○:おつかれさま


飛:つかれた....


○:心のぐちゃぐちゃは大丈夫だった?


飛:全然大丈夫!


○:よかった


?:君が○○くんだね!


○:え!?白石さん...(ヤバ...本物だ


白:飛鳥から聞いてるよ。○○君のこと


飛:し、しーさん//


白:いきなり料理教えてとか言ってきたしね〜


○:(白石さんから教えてもらってたんだ...


白:でも、見るからに○○君は優しそうだね


設:○○はすげー良い奴だよ


○:そうですかね?


山:○○はドSですよ!


○:コラ!変なこと言うな!


白:仲良いんだね


梅:最初は飛鳥さん以外みんな疑ってたんですよ


樋口:○○君は途中から信頼凄かったよね


○:ありがとうございます



日向坂:あすかさーん


大勢の日向坂メンバーに囲まれる飛鳥


飛:とりあえずこっちだと邪魔になるから
   あっち行こ


日向:はい


白:○○くん...


○:はい


白:飛鳥のこと好きなんでしょ?


○:はい! 好きです


白:今日告白しちゃいなよ


○:え〜断られるかもしれないし. . .


全:(絶対無い!


ここにきてまたも洞察力が発動しない○○


白:いい事教えてあげる


○:何ですか?


白:まだステージ使えるってよ!


○:、、、わかりました。


決心がついたような表情の○○



ー10分後ー



飛:ただいまー


○:写真撮ってきたの?


飛:うん


○:ちょっとステージ行かない?


飛:疲れてるのに...


○:お願い!


飛:わかった






静まりかえったステージ



○:こんなでっかいステージ初めて立った


飛:うん


○:そんな中で、飛鳥にひとつ伝えたい事がある


飛:.....


○:最初に僕が来た時僕を助けてくれたり、
   1人でいる時は絶対声をかけてくれたり、
   でも、そんな場面もあったかと思えば
    褒めたらすぐに照れて顔を隠したり、、
    完璧のように見えて実は抜けてたり、、、

○:そんな、優しくて可愛い飛鳥さんが
    大好きです。


○:齋藤飛鳥さん。僕と付き合ってください。


飛:よろしくお願いします


飛鳥の目は潤っていた


○:ありがとう


飛:今度こそ、ここにキスしてよ

そう言って唇を突き出す飛鳥


○:もちろん

チュッ

飛:フフ🤭


○:どうした?


飛:やっと口にしてくれた!


○:約束したからね


その時!

ガチャ ガーーー


飛:え!?何?


○:わかんない


いきなり降ろされていた幕があがった


山:飛鳥さん!


梅:○○さん!


全:おめでとうございます


飛:見てたの!?


全:すいません


飛:もーー


○:ま〜いいじゃん


白:2人ともおめでとう!


飛:しーさん...ありがとう


設:まさか あすかちゃんが 付き合うなんて


飛:バカにしてます?


設:結婚願望とかなさそうだったじゃん


飛:たしかに


和:○○さん。よかったですね!


○:めっちゃ緊張したよ


遠:いいな〜あすぴーさんと一緒


○:いいでしょー


遠:ずるいです


山:○○さん! 飛鳥さんをお姫様抱っこして
    くださいよ


飛:いいよ別に


白:いいじゃん!写真撮ってあげるから


飛:え〜重いよ


○:はいはい


そういって飛鳥を持ち上げる


○:軽!


飛:そうかな?


○:めっちゃ軽いよ


白:2人ともーこっち向いてー


カシャ📸


設:おー上手く撮れてるな


○:飛鳥顔あか!


樋:照れ屋だもんね笑


飛:恥ずかしい///


山:飛鳥さん可愛いですよ


飛:あっそ


山:冷たい...


○:笑笑


飛:○○!今日送って!


○:いいよ。


梅:じゃあとりあえず今日は解散ですね


飛:みんな。昨日今日と本当にありがとう。
   最後の最後で迷惑かけてごめんなさい。
   これからも、乃木坂46をよろしくお願い
   します。


全:はい!


山:飛鳥さんも○○が離れていかないように
   頑張ってくださいね笑


飛:バカ! 絶対離れない!


○:(聞いてるこっちが恥ずかしい


梅:○○さん!飛鳥さんをよろしくお願いします


○:もちろんだよ


飛:みんな。またね!





ー車中ー


○:今日でホントに卒業なんだね


飛:なんか気が楽になった気がするよ


○:これからは自由が増えるからね


飛:○○とやっと付き合えた


○:嬉しいね


飛:待っててくれてありがとね


○:いくらでも待ってたよ


飛:私の事好きすぎじゃない?笑


○:もちろん好きすぎなぐらい好きだよ


飛:バカ 笑





○:着いたよ!


飛:うん...


○:うん?


飛:家...寄ってかない?


○:いいの?


飛:○○がいいなら


○:絶対行く!



ー飛鳥の家ー



○:こんな感じなんだね


スッキリとした内装のお家だった


飛:そんな色々見るな!


○:ごめんごめん


飛:○○、、、好き♥️


○:僕も大好き♥️


○:なんか夢みたいだよ


飛:なんで?


○:2年前までテレビで観てたような人が
   今じゃ彼女だよ? まさに夢みたいじゃん


飛:元々ただの整体師じゃなかったんじゃない?


○:いやいや、ただの整体師だよ


飛:だとしたら、、、


飛:整体師には夢がありますなー


○:じじいか!


飛:同い年じゃ!


○:でも飛鳥と付き合えるって最高!


飛:これで治療代タダだ


○:おい!


飛:うそうそ


○:やっぱ面白い笑




飛:○○?


○:どうした?


飛:付き合ったじゃん?


○:そうだね


飛:キスのあとの事もしたいなって...


○:笑笑


○:飛鳥可愛すぎ!


飛:で、○○はいいの?


○:もちろんだよ





その日の夜は騒がしい音が響いていた



ー翌朝ー


○:ん、、、朝か、、

○:ここ、、あ!飛鳥の家か、、、

隣に寝ていたはずの飛鳥がいない

○:リビングかな?

慣れないながらにリビングに行く○○


○:おはよー

飛:おはよう!


そこには夢のような幸せな現実が広がっていた




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