夢を諦めていた幼なじみを勇気づけたら好きになりました
朝によくみる牛乳屋さん
バイクで配達する新聞屋さん
お昼にみんなで食べる昼食
夕方のバラエティー番組
何も変わったことの無い日常
?:私必要なのかな. . .
〇〇:何を言ってんの”和”
和:あ...〇〇...
和:だって私なんにも出来ない役立たずだし...
〇〇:本当にそう思ってんの?
和:うん
〇〇:じゃあ今俺が和としゃべれてる幸せは俺の役には立ってないの?
和:私なんかとしゃべって嬉しいの?
〇〇:めちゃくちゃ嬉しいよ
和:なんで?
〇〇:和は誰よりも可愛くて良いやつなのに
いっつも冷徹だからかな
和:私〇〇には冷たくしてないよ?(幼なじみだし)
〇〇:いや、冷たいよ
和:そうかな?
〇〇:うん
〇〇:周りばっか見て全然行動しないしね
和:たしかに....
〇〇:なんでそんなに下向いてんだよ
和:私なんか必要だと思う人がいないからだよ
〇〇:そんな人間いるわけないだろ...
和:いるもん!私がそーだよ!
〇〇:俺もそうだけど、和を必要とする人は至る所にいるよ
和:いないよ...
〇〇:じゃあ試してみようよ
和:どうやって?
〇〇:和の夢はなんだった?
和:今はないよ...
〇〇:今じゃなくて小学生とかの頃の話だよ
和:ア、、アイドル...
〇〇:なんて?
和:アイドルになりたい
〇〇:そう。
〇〇:アイドルになってそれでも、必要とする人がいなかったら俺の負け
〇〇:和のことを必要な人があらわれたら、和の負け
和:でも、、もう夢は捨てたもん
〇〇:なんで?
和:私なんかアイドルには必要ないもん
〇〇:そんな簡単に夢を諦めるな
和:簡単じゃない💢
和:簡単に諦めたんじゃないもん!
〇〇:なってもないのに必要ないなんてわかんないだろ
和:そ、それはそうだけど、、、
〇〇:やってみなよ アイドル
和:私をみてくれる人なんているのかな?
〇〇:やらない後悔よりやって後悔しろ
和:それもそうだね
〇〇:道に迷うようなことはあるかもしれない
和:うん
〇〇:ただ、家まで運んでくれる灯は絶対ある
〇〇:ダメだったら戻ってきなよ
〇〇:俺が責任もつ
和:わかった
和:やってみる!
〇〇:おう
ー1年後ー
今野:今から33枚目シングルのフォーメーションを発表する
和:(選抜入れるかな....
今野:3列目...伊藤理々杏、柴田柚菜.......
今野:2列目...田村真佑、五百城 茉央.......
和:(さっちゃん達呼ばれたのに私だけ呼ばれてない....
今野:1列目...久保史緒里、遠藤さくら.....
和:(選抜入れなかったか....
今野:センター .... “ 井上 和 “
和: (...え?
和: (なんで私が.....
咲月:和おめでとう!
和:さっちゃん....
咲月:どうしたの?
和:私で大丈夫なのかな....
咲月:和なら大丈夫だと思うよ!
咲月:それにあの人にも和が活躍してるところ見せないといけないんじゃないの?
和:〇〇 ....
咲月:和をアイドルの道に連れてきてくれたんだからさ!
和:そうだね
和:〇〇ライブ見に来てくれるかな...
咲月:ミーグリとかにも来てくれてるみたいだしライブも来るでしょ
和:〇〇が見に来てくれるかもしれない.....頑張ろ
咲月:ホントに和〇〇さんのこと好きだね
和:だって今があるのは〇〇のおかげだもん
咲月:そんな人がいるっていいなぁ
和:とにかく今は頑張らないと
咲月:そうだね
📱ピロンっ
〇〇:ん?
〇〇:お、、、やったな
△△:〇〇どうかしたのか?
〇〇:これだよ
△△:お前乃木坂好きだったんだな
〇〇:この井上 和って子が入ったからね
△△:お前がアイドル好きなのなんか意外だよ
〇〇:そうかな?
△△:頭いいし勉強ばっかりしてそうだからさ
〇〇:俺も頑張っていい仕事に就かないといけないからね
△△:真面目だな
〇〇:(和には負けてられないからね
迎えた全国ツアー千秋楽
和:結局〇〇みてないなぁ....
咲月:今日は来てくれるんじゃない?
和:このまま一生来なかったりして....
咲月:色々考え過ぎないの!
咲月:はやくリハーサル行くよ!
和:はーい
結局この日も〇〇がライブに来ることは無かった
ーそれから数年後ー
社員:社長
〇〇:ん?
社員:部長宛にお手紙が届いています
〇〇:どれ?
社員:こちらになります
〇〇:ありがとう
社員:それでは失礼します
〇〇:はい
そうして社員は社長室から出ていった
〇〇:『乃木坂46合同会社』.....
封筒を開けてみると
1枚のチケットと手紙が添えられていた
〇〇:もうそんなに経ったのか....
〇〇:この日は予定空けておかないと
迎えた”この日”
〇〇:すごいファンの量だな
そこには沢山の『和』と書かれたグッズを持っているファンの人の姿があった
〇〇:あの日の賭けは俺の勝ちかな...?笑
そう考えたりしているうちに関係者入口に到着
〇〇:えっと....〇〇と申します
??:存じ上げてますよ〇〇さん
〇〇:なんで僕の名前を?
??:だってSUM株式会社の社長さんですもん
〇〇:そ、そうですか....あなたのお名前は?
??:私は橋本奈々未といいます
〇〇:橋本奈々未さん....どっかで聞いたことあるような....
橋本:いちおう乃木坂の元メンバーです笑
〇〇:あ、だからですね。
〇〇:失礼しました🙇♂️
橋本:いえいえ
橋本:じゃあ席にご案内します
〇〇:ありがとうございます
橋本:こちらになります
??:ななみんこの方ってもしかして
橋本:そのもしかしてだよ “ 飛鳥 “
飛鳥:すごっ
〇〇:はじめまして😊
〇〇:齋藤飛鳥さんですよね?
飛鳥:はじめまして、齋藤飛鳥です
飛鳥:私の名前知ってるんですね
〇〇:和と一緒に何度もSing Outを聴いてたもんですから笑
飛鳥:そうなんですね
飛鳥:和から聞いたんですけどライブは初めてなんですよね?
〇〇:そうですね
飛鳥:初めてが和の “ 卒コン “ ですか
〇〇:ちょっと寂しいですけどね
飛鳥:乃木坂の曲はよく聴いてたんですか?
〇〇:乃木坂しか聴いてなかったですね
〇〇:それ以外聴いたら和に怒られる気がしちゃって...笑
飛鳥:〇〇さんって思ってた感じとちょっと違いました笑
〇〇:え....どんな印象だったんですか
飛鳥:大手の社長だし取っ付きにくいようなイメージでした
〇〇:確かにそのタイプとは違いますね笑
飛鳥:あ、そろそろ始まるみたいですよ
〇〇:楽しみだ
ライブはエンディングに近づいていき....
ドレス姿の和が出てきた
〇〇:ドレスなんて着るんだ
飛鳥:だいたい卒コンではみんな着るんですよ
〇〇:綺麗だなぁ
飛鳥:フフ🤭
そしてライブは無事に終わり....
〇〇:和もアイドル卒業か...
飛鳥:〇〇さんこの後予定あります?
〇〇:いえ、特になにも
飛鳥:〇〇さんを楽屋に連れて来て欲しいって和から言われてるんです
〇〇:そうなんですかっ!
〇〇:いきます!
飛鳥:わかりました。着いてきてください
飛鳥:コンコン🚪
飛鳥:入っていい?
??:大丈夫です
ガチャ🚪
飛鳥:〇〇さん連れてきたよ
和:ありがとうございます
〇〇:和おめでとう
和:〇〇、、、ありがとう😢
〇〇:責任持つまでもなく卒業だったな
和:〇〇が言った通りだったよ
〇〇:やっぱりね
和:ありがとう
〇〇:こっちこそ普段、和から元気もらってたよ
〇〇:ありがとう
和:フフ
〇〇:どうかした?
和:社長になったのに中身は何にも変わってなさそうで安心した
〇〇:そう?
和:躊躇いもなく「ありがとう」って言葉がでてきたりするところが〇〇のいい所だから
〇〇:そっか笑
和:この後〇〇の家行っていい?
〇〇:急だね笑
〇〇:まぁいいよ
和:やった
〇〇:その前にさ....ちょっと言いたいことがあるんだけど
和:なに?
〇〇:和がアイドルとしてデビューしてから和の姿を画面越しだけどいつも見てた。それでさ、気づいたんだよ。
和: ...,
〇〇:俺は和のことが好きだってことに
和:😢
〇〇:だから.......付き合ってください
和:もちろんだよ よろしくお願いします🙇♀️
〇〇:ありがとう和
和:えへへ( ⑉>ᴗ<⑉)) 〇〇から告白されちゃった
〇〇:めちゃくちゃメンバーさんの前でゴメンな
和:あっ....
咲月:和おめでとー
和:さっちゃん
咲月:〇〇さんはじめまして
〇〇:菅原咲月さんですよね?
咲月:はい
咲月:和よかったね!
和:うん///
咲月:あ、でも〇〇さんに1つ言いたいことがあるんです
〇〇:なんですか?
咲月:なんでライブ来てくれないんですか!
咲月:和をなぐさめるの大変だったんですよ
〇〇:ごめんなさい
和:なんでミーグリとか来てたのにライブ来なかったの?
〇〇:ミーグリって1対1じゃん
和:うん
〇〇:だけどライブだと他の和推しの人と会うことになるでしょ?
和:そうだね
〇〇:それが嫌だったんだよ
咲月:〇〇さん独占欲強いんですね
〇〇:そういうことになるね笑
〇〇:あともうひとつの理由は....
和:?
〇〇:責任持つって言った手前俺が良い仕事に就かないといけないからライブ行く時間が作れなかったんだよ
和:〇〇ってホントバカなくらいに真面目だよね
〇〇:なんで俺バカにされた?
和:責任持つとはいえ社長にまでならなくてもよかったでしょ!
〇〇:まぁね
和:それに、私にいくらファンがついたとしても〇〇が1番なのは乃木坂に入る前から変わらないの!
〇〇:そっか
〇〇:ありがとね
咲月:2人とも熱々だぁ~
和:さっちゃん煽ってるでしょ
咲月:羨ましいだけだよぉ
和:ならいいけど
〇〇:じゃあ一旦俺は出るよ
〇〇:外で待ってる
和:わかった
和:お待たせ
〇〇:うん
〇〇:直接俺の家でいい?
和:もちろん!よろしく!
〇〇:はーい
その後、熱い熱い夜を過ごしたふたりだった
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?