2024オフ：マーク・マーフィCEOがドラフト候補だった時のお話
Packers.comで毎月マーフィCEOがファンの質問に答えているコラムがあるのですが、そこでマーフィCEOがWASに入団した時の話が面白かったので翻訳してお伝えしようと思います。
ちなみにマーフィCEOはオールプロに選ばれたこともある優秀なセーフティでした。
質問
NFLドラフトを見るのが大好きです。 私のお気に入りは、選手が家族と一緒に家にいるところ。 これは素晴らしいドラマです。彼らが指名の連絡を待ち不安を感じながらも、最終的にドラフトに選ばれたときの安堵感を見る経験は素晴らしい。 あなたのドラフト当日の経験はどんな感じでしたか？
マーフィCEOの回答
私もあなたに全く同感です。 NFLのドラフトが人気を集めているのはドラマのおかげだ。 私がコルゲート大学の 4 年生だった1977年当時、ドラフトは今と全く異なっていましたが、私には非常にユニークなドラフト当日のエピソードがあります。 当時のドラフトは12ラウンドで、2日間にわたって行われていました。 当時はドラフトに関する情報がはるかに少なかったので、自分がドラフトされるかどうか、どこで指名されるのか、何が期待できるのかはわかりませんでした。
ドラフト初日、ワシントン・レッドスキンズのヘッドコーチ、ジョージ・アレン（2002年にプロフットボール殿堂入り）から電話を受けた。 彼らは私のことをとても気に入っており、ワシントンDC地区まで飛行機で連れて行き、ドラフトする予定だと私に言った。 私はとても興奮していた。 私は飛行機を降り、バンが私を迎えに来て、ダレス空港のマリオットまで連れて行ってくれた。 ホテルに着いたのは夕方で、ドラフト初日は既に終わっていた。
翌朝、私はドラフトの準備をして早く起きた。レッドスキンズは私を他の大学選手4人と一緒にバンに乗せ、車で約45分のワシントンD.C.へ向かった。彼らは私たちに市内の素晴らしいドライブツアーを提供し、その後昼食のために市内の素晴らしいレストランに連れて行ってくれた。当時は携帯電話などなく、バンの運転手は何度も停車しては電話ボックスに通っていた。最後に、彼らは私たちをレッドスキンズの練習施設まで車で連れて行ってくれた。アレン・コーチは私をオフィスに呼び、「ドラフトが終わったばかりで君はドラフトされていないが、フリーエージェントとして契約したい」と言った。彼らは2,500ドルの契約金付きの2年契約(19,000ドルと21,000ドル)をオファーした。彼は少し時間をとって契約書を読んで署名するように言った。それからアシスタントに向かって、「彼が契約書にサインしないなら、僕らがとても気に入っているオクラホマ州のセーフティに電話しよう」と言った。
それから私はアパートに戻り、ガールフレンド（今は妻です）と話した。 彼女は、6つのチームが私と契約したいと電話してきたと言った。 要約すると、レッドスキンズは私をドラフトするつもりは全くなく、他のチームが私に連絡できないように私を隠したのだった。アレン・コーチはドラフト指名権をトレードすることで有名だったので、ルーキーと契約する別の方法を考え出す必要があった。私はやっと他のチームと話すことができたが、彼らは皆、私がラインバッカーに転向することを望んでおり、レッドスキンズだけがセーフティーでプレーをすることを望んでいた。レッドスキンズが私にしたことには不満だったが、レッドスキンズと契約することに決め、最終的に彼らからもう少し多くのお金を得ることができた。
トレーニングキャンプの終わりに私がチームに加わった後、アレンコーチは私を”ドラフト13巡目指名の選手”と呼んだ。アレン・コーチが私にしたことは不満だったが（NFLは私がこの経験をした直後、ドラフト中に各チームが選手を施設内に飛行機で連れて行くことを禁止した）、私は彼の下でプレーするのが大好きだった。 彼は素晴らしいディフェンスのコーチで、彼の下でプレーした1年間で多くのことを学んだ。この経験は私の残りのキャリアに向けての準備を整えてくれた。 数年前、私はブルース・アレン（ジョージの息子でNFLの幹部を長年務めた）に、ドラフト中に父親が私に何をしたか知っているか尋ねた。 「知っているよ。そしてそれはあなたにとって非常にうまくいったので、文句を言うのはやめるべきだ」と彼に言われたよ。
今のドラフトとは全く違う時代の面白い話だったので紹介しました。他のチームと接触させないために囲うのは、バブル期の内定者に対するやり方と似てますね（知らない方も多いとは思いますが。。。）
GO!PACK!GO!
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