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灼熱のライジングサン2023【前編】【ほぼ還の徒然ライブ記】

いきなり汚い写真で申し訳ないが。

ほぼ火傷

レギンスとスニーカーの間の、ほんの少しの隙間を狙って、北海道とは思えないレベルの太陽光が降り注いだ結果がこれだ。
2日間で上手い具合にグラデーションになっている笑

8月11日(金)から開幕したRISING SUN ROCK FESTIVAL IN EZO 2023。

まぁ暑かった。
アーティストの第一声も、まず「暑いねー😵」
初日、メインのSUN STAGEのオープニングを務めたCreepy NutsのR-指定が、熱中症で翌日のロッキンをキャンセルしたのも納得の暑さだった。


今回はコロナによる制限はほぼ無く、コロナ以前のフェスに戻ったのだろう。
コロナ下の制限された中でフェスデビューしたアラ還は、フェスというものをよくわかっていなかった、と思い知らされた。
まずはそのことを書きたいと思う。

初日のオープニング、Creepy Nutsとサンボマスターが被ったので、迷った末、まだ観たことがないサンボマスターに行くことにした。
前列5列目くらい、リハーサルでのボーカルの山口がよく見える。

サンボマスターの応援歌はストレートでとても良いと思う。シンガロング出来たらいいな、と思っていた。

リハが終わり、さて本番。一曲目が始まった。

最初何が起こったかわからなかった。
後ろからいきなり凄い勢いで押され、舞台が見えなくなった。
押す勢いは止まらない。
隣の人も潰されている。

これはライブを楽しむ感じではない。
すぐにその場を離れた。

なんだこれは。
行き場のない怒りが収まらない。
こんなんを盛り上がりと言うのか、前に小さい子供がいたらどうするんだ、この前ロッキンで怪我人が出たばかりじゃないか。
果てには、こんなんを認めるアーティスト、それでいいのか。
フェスの最初からこれかよ。

さて、ちょっと時間が飛んで翌日。
2日目の夜は、SUN STAGEが
Misia→SUPER BEAVER→Vaundyと続く。
レジャーサイトでいい場所が取れていたので、そこでゆっくり観る選択肢もあったのだが、富士急のBEAVERも、東京ガーデンシアターのVaundyも、いい席で観られなかったこともあり、今回は前へ行こうと決めた。
そのために、Misiaの前のBABY METALからSUN STAGEに参戦した。この時点で前から3列目。
よしよし。
なんて思っていた。

ステージ前にはSECURITYの文字が書かれた黄色のTシャツを着た、マッチョな外人部隊が。う、何が始まるんだ。

気がつくと私は、ゴリゴリのBABY METALファンに取り囲まれていた。

そして彼女らがステージに登場するや否や、その波に巻き込まれた。もう抵抗する術はない。
1時間、とにかく1時間耐えるんだ。

後方ではファン達が曲に合わせてグルグル回っている。サーフって言うのか、客が持ち上げられてステージ前まで運ばれて、SECURITYのマッチョに抱えられて退場している。

ステージ上の彼女らの表情は変わらない。
ああ、これが普通なんだ。

幸いステージには近いので、綺麗な彼女たちのご尊顔を拝んで、なんとか1時間耐えきり、その結果最前列をゲットすることができた。

そして理解した。

あー、自分が知らなかっただけだ。
これがフェスなんだ。

サンボマスターのファンに腹を立てていたが、でも、あれがサンボマスターのフェスのルールで、それを私が知らなかっただけなのだ。
BABY METALにはやっぱりその様式があって、それを知った上で参戦するべきなのだ。
BABY METALのファンに揉みくちゃにされて、一気に悟りが開けた。

ん〜、であれば、そう言うアーティストには近づかなければ良いのだ。
まずは遠くから。
こんどからはそうしよう。


さて、初日に戻ろう。

サンボマスターから逃れた私は、EARTH TENTへ移動し、SHISHAMO→Tani Yuki→yamaの3連荘に参加することにした。
EARTH TENTは屋内ステージなので暑さが凌げて助かる。

SHISHAMOは「明日も」くらいしか知らない。でもこの歌は良い。川崎フロンターレの応援歌だったことは知らなかったが、社会人として共感しかない。
早く来い、週末。

Tani Yukiは娘の推し。
なのでほとんどの曲を聴いたことがあった。新曲の「械物」は、らしく無くて良い感じ。

ジリジリと前方へ移動して、yamaのステージでは最前列を取ることが出来た。yamaは今回のフェスで観たかったアーティストの一人だ。

いつものように白いスウェットで登場したyamaは、小さな身体でパワフルな歌声を聴かせる。

「やまー」という掛け声がなんか可笑しい。

世界はもう僕らじゃ問題にならないほど暖かいみたいじゃないか

Vaundy提供の「くびったけ」をシンガロング出来て、ようやくサンボマスターショックから抜け出せたような気がした。

私の隣では、男の子(?)がさっきからガンダム・エアリアルのフィギュアをチラチラ出しながら、その時を待っている笑。

ラストは「slash」。
水星の魔女第2期のオープニング。
放送の最終回ではYOASOBIの「祝福」に良いところを持って行かれてしまったが、これもアニメの世界観を再現した良曲だ。

お目当ての一つを無事制覇して、満足してレジャーサイトに戻ると、SUN STAGEでは、電気グルーブが懐かしいサウンドを響かせていた。

皆さんご存知の事情で表舞台から退いていたピエール瀧が元気に演奏しているのを観て、少なくとも私は良かったなと感じたし、テクノサウンドバリバリの
「キス、キス、キス、キスキース、キス」、「Shangri-La」はやっぱり名曲だ。

そして1日目ラストはback number。

春の武道館ではそこそこ良い席で観られたし、依与吏のMCもそんなに上手くないし笑、今回はレジャーサイトでゆっくり参戦することに。

幸いにもレジャーサイトの私の周りに人はおらず、歌いたい放題の一人カラオケボックス状態となった。

おしゃれではないけど唯一のダサさで

back numberの真骨頂とも言える「アイラブユー」から始まったセトリは、贅沢なヒットチューンが並んだ。
もちろん全部歌いまくる。
真夏の「クリスマスソング」、新曲の「怪獣のサイズ」、ラストはもちろん今や真夏の定番ソングとなった「高嶺の花子さん」。

最高に盛り上がってステージは終わった。

皆んなアンコールを求める手拍子をやめない。いやいや流石にないやろ。

レジャーサイトのシートを撤去し始めたその時、彼らは戻ってきた。
おーマジか。

幸せとは〜

「瞬き」でアンコールに応える。トリはこれがあるのか。

初日、色々あったが、最後は大満足。
真夜中に食べる締めのエビ味噌ラーメンも美味かったし。

帰りのバスも最後の一人で滑り込み。
さぁ、また明日!

長くなったので後編に続きます。

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