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YOASOBI ZEPP TOUR 2024 POPOUT @Yokohama DAY2【還暦おじの徒然ライブ記】

今更ながら、この歳でスタンディングは厳しいことが改めてわかった。野外フェスとかならまだ平気なのは下が土だからなのかな。あー、ひと晩寝てもまだ腰が痛い。

YOASOBI ZEPP TOUR POPOUT  横浜DAY2。恐らくとんでもない倍率をくぐり抜けて当選したプラチナチケットだ。整理番号は200番台。ネットで調べると、だいたい前から3列目くらいの位置取りが可能らしい。これは期待せざるを得ない。会社を3時に早退して会場に駆けつける。

ファンクラブブースで用事を済ませた後、コインロッカーへオーバーを預ける。
あ・・・スマホがない・・・。
やっちまった。オーバーのポケットの中だ。僕の300円が。

会場の外に並んでいて、番号が呼ばれると会場の中の待機場にまず入って、再度呼ばれると待機場からステージのある会場へ入る、という2段階方式。スタンディングは場所取りが命だから、危ないのは分かっていてもどうしても走りがち。これを避けるための対策としてはなかなか良く考えられてる。

そして無事、ステージ中央を目視出来る位置を確保。さぁ後は開幕を待つだけだ。

せっかくのほぼ3列目、
今日は写真撮るよりもしっかりと目に焼き付けようと思ったのでライブ中の写真はありません。


暗転したステージに、Ayaseとikuraをイメージした(と思われる、てかそれ以外ないか)POPOUTのキャラクターが映し出され、続いてメンバーの登場だ。
衣装に描かれたデザインがブラックライトに照らされ蛍光オレンジに浮かび上がる。
今回のikuraのヘアスタイルは・・・お花がたくさん編み込みされてて、うん、可愛いのでは。

Photo by @shumpei_1002

ライブは疾走感溢れるイントロが印象的な「セブンティーン」から始まった。
リフトに上がったikuraが拡声器を使って歌う。いきなりレ・ミゼラブルのクライマックスのようだ。
センターでは、キーボード兼ダンサーのザクちゃんが踊っている。
目の前にはギターのAssHがめっちゃ近い。アンプを通らないギターのカッティングの生音が聞こえる、ような気がした。

「祝福」「三原色」とアップテンポの曲が続けられ、場の空気が一気に暖まる。
いつもは手拍子の練習がある「三原色」も今回はタオル回しだ。

息継ぎのない「ハルジオン」もikuraは楽々と(本当は違うのかもしれないが)歌う。
そんなikuraに「一緒に歌って!」と言われたら、「ミスター」の「らららら、らーら」は大合唱にならざるを得まい。

観客のスマホライトによる演出はYOASOBIのNice to Meet Youが最初なんじゃないかな(違ったらすみません)。あの時の景色は忘れられない。
今回は「たぶん」でスマホライトを振る。ラストの指パッチンが間に合わない。

スマホライトだけではなく、YOASOBIのライブは何かしら新しい試みをぶち込んでくる。
Nice to Meet Youの、センターステージの足下に映像を流すなんて、なんて斬新なんだと思ったものだ。
そして今回はPOPOUTメガネなるギアを使った演出があるようだ。
POPOUTという名前、そしてメガネ、とくればだいたいの想像はつく。
後はどのくらい期待を裏切ってくれるか。

舞台が暗転し、メンバー達が一旦袖に引き上げる。例のキャラクター達がメガネの着用を促す。

名前はユニコーンとドラゴンで良いのか

飛び出す絵本がスクリーンに現れる。
小説を音楽に、をコンセプトとするYOASOBIになんてふさわしい。
絵本が開く。
おお、思ってたより飛び出す。シーのジ◯ニーに負けていない。

この飛び出す映像をバックに「Biri-Biri」が始まった。新しい体験。テーマパークのアトラクションのようなステージが続く。

「怪物」ではレゴシの中に潜む怪物が、真っ赤な目を光らせている。
歌詞がステージに表示されてそのストーリーを追体験する「もしも命が描けたら」。その歌詞が飛び出して見えたらどうだろう、なんて考えたスタッフの優秀さよ。今回の没入感は。

POPOUTタイムはスマホ使用禁止なので、スマホライトの振れない「優しい彗星」。スクリーンにはたくさんの流れ星が流れる。真ん中にはイブキの(正確にはイブキの骨格の)形をした小銀河が揺れている。
POPOUTタイムのラストは「ツバメ」。ツバメが飛び交う映像は、飛び出す絵本の締めにぴったりだ。

この試みは日本の音楽シーンでは初なんだそうだ。
ライブハウスという箱の大きさだからこそ実現できたものなのかもしれない。
望むらくは「大正浪漫」の電車のシーンを、この映像で観たかった。

Ayaseが珍しくMCを始めるが、前半の内容は記憶に残っていない。それには理由がある。
次の曲へ盛り上げて繋げるためのMC。Ayaseは「完璧で究極の夜にしようぜ!!」と言いたかったらしい。
そう、次の曲は「アイドル」。
そしてAyaseは 
「無敵の」
と言い放ち、その後無言のままその場に崩れ落ちた。
ikuraが慰めるもAyaseのショックは大層大きかったらしい。
「間違えると思ったんだよな・・・」
天才でもそういう時はある。

その後しっかりと時間を巻き戻したAyaseは無事観客を煽ることに成功し、ステージには「アイドル」の不穏なイントロが流れ出した。

この曲のために購入したペンライト。今回は活躍してくれた。

「天才的なアイドル様!」
ikuraのここの振付、好きすぎる。

さあ、ここからラストスパート。

ライブでは初めて聴く「勇者」。スクリーンにはフリーレンの映像が流れる。

ikuraが最後のMCで語るひと言一言に、その全てに対してうなづくAyase。フロントマンとしてのikuraの成長は実際目を見張るものがある。
そんなikuraをプロデュースしたのは紛れもなくAyaseであり、ikuraはikuraで、Ayaseの期待に応えるべく相当な努力を重ねているのだろう。
「限界のない冒険の舞台へ」YOASOBIはまだ走り続ける。

「アドベンチャー」のステージでは巨大風船が会場に投げ込まれた。立ち位置が前すぎて全く触れなかった・・・。
ラスト上手い具合に風船がステージ上のikuraに渡り、ikuraが会場に投げ返すという、なんという計算されたかのような締め。

「群青」
マクドナルドのVaundyとのコラボが記憶に新しい。
応援歌と言えばこれしかないと思っていた。ライブでのシンガロングと言えば、これしかないと思っていた。
そんな私の勝手な想いをAyaseは軽く超えてきた。

18祭で披露された「Heartbeat」だ。

今日のラスト。
今日は、号泣しながらこれを歌うために来たと言っても過言ではない。
もう還暦を過ぎた私には「ずっと遠くに見えてたずっと先の未来は」もう既に過去のものだ。
でも、この曲で歌われている若い人たちが抱えている葛藤や逡巡は、還暦を過ぎた私だって実は持っている。
「飛び跳ねる心臓が鳴らした音」に従って、あーあまり心臓が飛び跳ねると真剣に危ないので無理しない程度に、これからも生きていきたいと強く思う。

結局キーが合わなくて号泣は出来なかったものの、新たな合唱アンセムの誕生を喜びたい!

アンコールは、メンバーがツアーTシャツに着替えての「夜に駆ける」。
ikuraの煽りに応えてジャンプしたのが悪かった。翌日の腰痛もそうだが、今日(2日後)行ったマッサージ屋で、「足パンパンですが、いっぱい歩いたんですか?」って言われた。

Photo by @shumpei_1002


ドームを軽く埋められるであろうYOASOBIのライブハウスツアー、なんて贅沢な時間を過ごさせてもらったのだろう。
ドームツアーも発表され、東京・大阪合わせて4公演全ての抽選に応募したが、果たして当たるかどうか。
更に進化したYOASOBIと再び会えることを望んで止まない。

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