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やりたいことをやっても大丈夫


「一度くらい長いものに巻かれてみなさい!」
今でも記憶に残る印象的な母の言葉である。

私の幼少期は母曰く、とにかく変わった子だったらしい。
目を離すとどこかへすぐにいってしまう。そして帰ってこないらしい。

代表的エピソードとしては、

【幼稚園年中にしてポケベル事件】
当時は携帯電話が参入してくるかこないかくらいの時期で、
まだかろうじてポケベルがあった。
私はとにかく一度熱中すると周りが見えなくなり、
何も聞こえなくなり、自分の世界に閉じこもる。
故に17時に鳴る地域の「家路」の音楽が私の耳には入ってこない。
心配性な母は振動するポケベルで私の帰りを促してくれていた。

ところがどっこい、そんな機械の振動ごときに私が気づくわけがない。
目の前の泥団子作りに夢中なのだ。程よい硬さに丸めて、
白い乾いた砂をまぶしてさらに固める・・・ 当時の私にとってこの上ない最重要任務であった。
その後母や母の友達(今で言うママ友)が私を迎えに来て御用となるのだ。

【男の子用トイレでどうしても用を足したい事件】
幼稚園児の私にとって男の子用トイレは未知の世界でとても興味深いものであった。

なので試してみた。

・・・もちろん結果は大失敗。お迎えにきた母が担任の先生からの報告を受け、頭を抱えるのであった。
我ながらこのドキドキしてやってみた体験は今でも鮮明に覚えている。

【ウサギが心配でずっと見ていた事件】
小学校に上がり、クラスのいきものがかりを拝命した私は早速ウサギのお世話をした。
あまり手入れをされていないウサギ小屋を綺麗に掃除する。元気のないウサギがいるととても心配で、毎日のように様子を見に行くが、それでも心配でついには授業に出席するよりもウサギのお世話が優先されてしまった。
そんな私は現在ウサギを家で飼っており、とんでもないセレブウサギに育て上げている。

代表的なこの3つのエピソードをご紹介したが、母曰くこんなもんではおさまらなかったらしい。
そして伝説の一言。

「あんた!一度くらい長いものに巻かれなさい!普通にしなさい!」

そこから私はなんともつまらない大人になっていくのだが、この話はまた罰記事で・・・


今になって思うが当時の私を羨ましくも思う。
もっともっと自分のやりたいまま、思うままにやってみても意外とやっていける。
現にあんなにトリッキーな私も今でもちゃんと生きてるし生活している。

やりたいことをやっても大丈夫。
そんなに心配するようなことはまず起こらない。
たいそれた事ではないなら尚更まずはやってみるのが良い。
今、少しずつであるがやりたいことをまずやってみている。

あの頃のようなドキドキ感が楽しい。

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