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防止策

とても体調が悪い時は、悪い方に進みたくなる。
最近それを防止するためにタトゥーを入れようか悩むようになった。ネットで調べると防止する為のタトゥーもあるらしい。匠海は防止タトゥーにとても惹かれた。


匠海は先端恐怖症だ。
それでも、タトゥーをしたい。色々生活で不便も出るかもしれない。それでもしたいのは、もし最悪の選択をした時、後にその傷口を見て、また負の連鎖に陥るのでは無いかと考えるようになった。
そしたらいっその事入れてしまいたいと思った。
数字がいい。大切な人達の数字を入れたいと。小さくてもいい。それで止まれるのなら。その数字を見て止まれるならと縋る様に……今は、いれる店を探している。

そこまでする理由は、それは気がついたら刃物がダメなはずなのに刃物をもって立っていた。
それに気が付いた時、ハッとした時とても怖くなった。「何をしていたんだ」「何故怖い刃物を持っている」とその場で刃物を落とし震えが止まらなかった。それは、【刃物を持っている匠海に対して】【刃物に対して】の2つである。
何やってんだ???????ハ??????怖しか出てこなかった。本当に震えが止まらなかった。怖かった。

匠海自身が何を考えてるのか分からなかった。
恐ろしかった。恐ろしいからこそ、止めようとしている。
「縋ってバカみたい」と鼻で笑ってくれ。そんなに強くも無いんだ。挨拶と態度だけは強いが。

少しでも長く生きて皆と思い出を作っていく事が目標だ。最悪の選択をしない様に、無理せず生きて行くことが大事だと匠海は考えている。

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