未来掲載短歌 2022年1月号

未来2022年1月号掲載(未来広場)

ひとつづき

シャンプーは確かに変えた。でも触れて気付くってのがなんかちょっとな
大人にも走りだしたい朝がある北高生の群れにも負けず
白く光る高校生の制服が朝の象徴まだこの時期は
わたくしも大人になって久しいが大人の中じゃわりかし白い
Lじゃなくていい?って二度も聞いてくる であればLを奢ってもらう
お互いに敬語が崩れだしているアイスコーヒー車内にふたつ
先輩の手は大きくてコーヒーの氷がとけるのも速いはず
大学の先輩と乗ったレンタカー(似てる)公用車での出張
きっとまだ私にとって海なのだあの先輩は今もどこかの
庁舎ではちょっと浮いちゃうセブンカフェ飲み切ってすぐ氷を捨てる

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