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210115(0117)#02

今回は仕組みをつくることの続きで、プロジェクトがスタートしたら意識していること。
以前は、「project yard」というコンセプトワードを使っていたことがあって。(もう使わないというわけでもないが)「プロジェクトの庭」その名の通り、そのプロジェクト内に、庭に生える雑草のように、小さなプロジェクトが一種無計画にかつ一定量立ち上がっていくような環境をつくること。そしてそれは。庭(yard)のような目の届く範囲からスタートする。
最近は、大学の影響からエコシステム(生態系)と言っていたりもするけど、次々と実行する人やそこからの物事が増えていくような仕組みを意識して場をつくりたい。そして、できればファシリテーター不在になっていくようなことにならなければ、と。スタート当初はファシリテーターがいるほうが進むが、どこかで不在でもさまざま動くようなことになっていかないと、ファシリテーター依存してしまい、いないと動かないという状況になる。(全員ファシリテーターか、ファシリテーターの役割がチーム内に分散しているか、みたいな環境かなとも思う)それは絶対に避けたほうがいい。参加メンバーの興味関心も移っていくし、ファシリテーター的な役割の人もきっとそう。良い組織は適度な新陳代謝があるものだし、フラットな組織形態を目指そうとすればするほど、と思う。

そのプロジェクトが行ける感じ、というのはどうつくるのだろう。ファシリテーター不在でも進む状況はまだ完成形は見えていないけれど、まず自分がいれば、全体を見渡し、それなりにうまくいく状況はつくれるが(と言えるぐらいには多数の企画立ち上げに参加してきた)そこで見ていること。
まず、大きなひとつとして、参加メンバーにはそれぞれに参加する意図があって、それに即している必要があると思っている。そんなのあたりまえだと思う人は多くいるだろうけど、ここを丁寧に見ている人も案外少ないように思う。このみんなの意図の最大公約数ではなく、重なる着地の(制限に見える組み合わせほどチャンスがある)高いところをつくり、目的とする。そこから再度戻して、それぞれの参加意義と役割を整理するということをメンバーそれぞれやる。「初期設定」と呼んでいるが、参加期間を含め、これを怠ると、そんなつもりじゃなかった、みたいなことが頻発する。大学生などのプロジェクト参加もそうで、地域のための企画に参加するのに、地域の人と同じように「地域のため」を目的とするのは違う。そういうことを丁寧にやっていき、いい着地をつくること。それが一番大事なように思う。
次に、誰かが頑張っていると同じようにみんな頑張らないといけないという空気も必要ない。それぞれのやれる範囲を宣言し、それをみんな知っていて、やるといったこと(とその周辺の雑務とか、企画の主目的は全員で、とかのルール設定は必要だが)をちゃんとやる。前述の初期設定も同じく、副業的だったり、まちづくりのボランティアのような企画だとなおさら必要だったりする。

これまでにさまざまな企画を進めていくために、編み出してきた超基本はこのふたつ。大切な仕組み(OSみたいな部分)かな、と思っている。


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