見出し画像

1/22 KICK OFF VIVA!!![渋谷WWW編]

さいたまスーパーアリーナで行われるロックフェス、VIVA LA ROCKのキックオフイベント。ビハラなりの新年会と謳い、餅つきがあるのも新年らしい。出演するバンドはすでにビバラへの出演が決まっている、「SPARK!!SOUND!!SHOW!」、「ハルカミライ」、「the band apart」の3組。全バンド毛色が違うけど、あのビバラが選ぶなら間違いないバンドなんだろうなとか思いながら開演を楽しみに待つ。渋谷WWWというフロアが段差上になっている特徴的なライブハウスでどんな事件が起きるのかワクワクしていた。

SPARK!!SOUND!!SHOW!!

4人組暴走族SPARK!!SOUND!!SHOW!!。バズリズムの「これはバズるぞランキング」で13位になり、今各地のライブハウスやフェス会場で話題になっている彼ら。友人からやべえライブをすると聞いていたので、初めてだったけどかなり楽しみだった。

異質な4人組がステージに登場すると「†黒天使†」からライブがスタート。客席もみんなブンブンしながら徐々にエンジンがかかってくる。その後はボーカルもギターもみんなフロアにダイブしてきたり、ボーカルのタナカユーキが観客のビールを飲んだりとやりたい放題。ビールを飲まれた女性に後でおごるからと、ガチの電話番号を堂々言ってたのも面白かった。「無愛愛」では、普段言えない「F◯ck You」という言葉を叫びながら日常の鬱憤などを吐き出していく。

ライブは白熱したまま、中盤あたりで脚立を取り出しフロアに置く。その上で歌い、客席を煽る姿はどんなライブでも見たことないし、やべえライブをするという友人の言葉も肯けた。しかし、そのような独特で頭のおかしいパフォーマンスをやってる、いわゆる飛び道具的なライブをやっているだけではここまで心が熱くならない。たぶんスサシの音楽、ライブへの情熱が凄まじいからここまで熱くなれるんだろう。終盤に演奏された「アワーミュージック」ではそのような音楽に対する正直で誠実な気持ちが伝わってきた。最後は代表曲の一つ?でもある「南無」でフロアを盛り上げ、ボーカルのタナカユーキがライブハウスのスタッフ用と思われる梯子に登り終了。こんな頭がおかしくて、面白くて、かっこいいバンドを今まで見てこなかったことを少し後悔した。けど、これからはいろんな場所で会えると思ってる。


ハルカミライ

おそらく今回のイベントの目玉。グッズを身につけてる人もかなり多かった気がする。昨年末幕張メッセでのワンマンを成功させ、個人的には今一番日本でライブを見るべきバンドとも思ってる。そのバンドを新年早々見れるのは最高でしかない。

最初にドラムの小松、ベースの須藤、ギターの関がステージ上がった時点でフロアは期待が立ち込め、ボーカルの橋本が登場した瞬間最高潮に達した。1曲目の「君にしか」から観客の合唱も大きいし、ダイバーもやばい。ボーカルの橋本もいきなりフロアに飛び込み、いきなりフロアの3段目まで上げられる。「俺にだって、この曲のこの辺りでここに行こうとかあるんだから、いきなりここまで上げんじゃねえ」と不満そうにいうも「ライブはそんな予定調和じゃない」と自分のさっきまで言ってたことを退け、今日ももちろん予定調和ではないライブを行なっていくことを宣言。

「カントリーロード」では、ギターの関がスピーカーの上にのり、スタッフに怒られる場面もありつつも、そのようなことに対してもハルカミライらしい対応で笑いを取る。その後もいつものような、いわゆるフェスセトリを繰り広げ、フロアを熱狂の渦に巻き込みつつも、「predawn」などの少し珍しめの曲もやったり、ドラムの小松が出演してるthe band apartの曲をギターでカバーしたりと(しかも地味にうまい)40分という、いつものフェスより少し長めの時間だからこそのこともやっていた。

「世界を終わらせて」では最初の部分を「俺たちが待っている」に替えて歌うなどファンを驚かせた。最後の曲の予定だった「アストロビスタ」前にかなり時間が余ってたらしく、この後にも曲をやるといい、「ファイト!」、「俺たちが呼んでいる」、「Tough to be a Hugh」と怒涛に叩き込み終了。やっぱり今日も圧倒的だった。

ハルカミライのファンだけではないのに、みんなハルカミライの曲を大合唱している姿は印象的だった。それはこのバンドの曲がいろんな人に知ってもらってるという証拠だと思うし、このバンドの曲がいい証拠でもある。ボーカルの橋本は「歌は心意気だ」と言っていた。その心意気があるからこそいろんな人に知ってもらってるし、今後もさらに多くの人に伝わっていくだろう。だからこそ、よりいろんな曲を知ってもらうために、最後の余った時間でいつものライブ定番曲だけではなく、珍しい曲をやってもよかったんじゃないかと少し思ったり…(個人的にはMayday聴きたかったです…)

the band apart

前半の2組とは打って変わって、22年目のベテランバンド。エモーショナルな部分を表には出さずに落ち着いた雰囲気だけど、内に秘めた闘志はジリジリと伝わってきた。

ライブも落ち着いて、体を自然と揺らしたくなるような曲を演奏していく。前の2組と違った雰囲気で最初は困惑したけど、演奏も歌も上手いので自然と見入ってしまった。外で餅を食べたり、帰った人たちはもったいないなあと思ってしまう。

正直に言うと曲を知らないので、めちゃくちゃカッコ良かった以外の言葉が見当たらないんだけど、MCがすごく印象に残った。「自分たちは22年目のバンドで、長くやってきてよかったことは、こうやって未だに新しい人たち会えること」と言っていた。僕もライブやフェスにそこそこ通うことになって良かったことは、新しいバンドに出会えることである。その出会いのおかげで好きなバンドが増えて楽しみも増えている(財布の金は減るんだけど )。また嬉しくないことは、日本の年功序列という風習のせいで、今日トリをやっていることと言っていた。確かに今日出演しているバンドからしたらアウェー感は否めないし、少しフロアも空いていたかもしれない。けれども、ただ長くやっているからトリを務めているんではなく、確かな実力があってトリをしていると確信した。

今度、僕の地元に近い(てかもはや地元)荒川でバンアパ主催のイベントをやる。今回見ていてこのバンドのことをもっと知りたいと思ったし、機会が会えば行きたいと思った。


今回のイベントは5月に控えるVIVA LA ROCKのキックオフイベントだが、本編並みの熱狂を味わえた。主催者の鹿野さんは「このライブハウスでの熱狂をさいたまスーパーアリーナに持ち込む」と言っていた。去年も参加し、そのことは間違いないと思っているし、ビバラは大型なのに現場主義な最高のフェスである。ちゃんと今年も予定を合わせて、今回のバンドが出演していた後2日は絶対に行きたい。そして、またこの3組を目に焼き付けたい。その時はちゃんと曲を勉強していきます…


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?