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Gen Hoshino presents "Reassembly" 横浜公演(1月27日)

先日行われたYELLOW PASS限定イベント「Gen Hoshino presents "Reassembly"」の横浜公演(1月27日、横浜アリーナ)に参加してきたので、その感想を記したいと思う。完全に星野源さんファン向けの文章になってしまうような気もするが悪しからず。

今回で私が星野源さんのライブに参加するのは4回目である。これまでに「YELLOW VOYAGE」,「Continues」,「POP VIRUS」といった各ライブツアーに参戦してきたが、ファンイベント的な側面を持つライブに参加するのはもちろんこれが初であった。

ここで少し私と源さんの出会いについて説明させてもらうと、最初に私が彼の存在を認識したのは中2のとき『夢の外へ』で彼がMステに出演していたのを見たときである。なんだか素朴な歌声で、キャッチーで耳に残るいい歌だな、という程度の感想しかそのときは持たなかった。
時は流れ私は高校に入学し、YouTubeを何となく見ていたらおすすめに出てきたのが星野源の『日常』だった。

ああ、あのときMステに出てた人だと思って(当時の私の友人の横顔が源さんにどことなく似ているなと思って何となく気になっていたこともあり)、動画を再生した。そこで私は源さんの「声」の魅力にどっぷりとはまり、以降はYouTubeで星野源と検索しては様々な動画を見漁った。ちょうど『Crazy Crazy/桜の森』がリリースされる直前だったと記憶している。
それから彼の音楽やラジオ、書籍、メディアなどを通じて彼の考え方や人生観、死生観?みたいなものに触れ、時にはそれらに首がもげるほど深く共感し、時には頭をフル回転させて必死に咀嚼しながら、どんどんと私は星野源フリークへの道を歩んでいった。
そうは言っても結局私は星野源さんのどこが好きなのかを明確に答えることができない。よく源さんのファンではない人から「星野源のどこが好きなの?」と聞かれることがあるが、いまだに自分で納得できる答えを出せたことはない。楽曲が好きなのは言わずもがななのだが、それだけではこんなに彼にはまらないだろうし、彼のどういう人間性を好きなのかは言語化するのがとても難しい。

話はライブに戻る。ここからはライブ中特に印象に残ったシーンについてざっくり羅列していこうと思う。

  • まず照明。ステージそのものが決して華美ではない分、照明の素晴らしさが際立っていた。『Present』の「雲が避けて~」以降の照明は、最初に曲を聴いたときに私の頭の中に浮かび上がった情景がそのまま目の前で具現化されたような感覚になり鳥肌が立った。『喜劇』の「劣ってると言われ育った~」のパートで源さんにだけ当たる照明も印象深かった。言葉にするのは難しいが、ああこの人も「ひとり」なんだな、という寂しいような、ほっとするような感情を勝手に抱いた。

  • 『不思議』や『喜劇』など、ここ最近聴きまくっている新曲たちを生で聴けたのはやはりテンションが上がった。『不思議』のイントロで鳴ったシンセの音が最高だった。(語彙力)

  • 1本の弾き語りの動画から始まり、コロナ禍において世界的なムーブメントを引き起こした『うちで踊ろう』という楽曲が、約3年の時を経て大観衆のクラップとともに演奏される光景には思わず涙してしまった。

  • 私が源さんにはまるきっかけとなった『日常』を生で聴くことができたのも、とても感慨深かった。当然だが『日常』を最初にYouTubeで聴いたあの時には、こんな形で、こんなタイミングでこの曲をライブで聴くことになるだろうとは思いもしなかった。本当に未来とは予想がつかないものだ。

  • ニセ明の『REAL』。1万人を超える観衆が「羊羹さ」「緑茶いる」「ガトーショコラさ」「ブラックコーヒーいる」と歌ったあの空間は間違いなくどうかしている。

トークパートも終始笑いっぱなしだった。(武嶋さんのセルフSEと寺坂さんへのリスペクトが感じられる質問の読み上げが最高だった。)

ところで今回のライブはチケットの連番での申し込みができなかったため、周囲にいたのは当然顔も合わせたことのない見知らぬ人たちであった。それでも、それぞれがそれぞれの星野源愛を持ち寄り、重ねあったあの空間は、私にとって非常に心地の良いものだった。「星野源のどこが好きなの?」と、ときに半ば懐疑的な眼差しで聞かれるたびに、何と答えたらいいものか、どうかこの言葉にならない思いを共有できる人が近くにいないかと幾度となく困惑してきたが、この場所があるならそれで大丈夫だ、と思えるような、あの日の横浜アリーナはそんな場所であった。

理由などいらない
少しだけ大事な物があれば それだけで

星野源『日常』


ちなみに私は隣に座っていた方から金テを入れるケースを頂き、とても温かい気持ちになった。星野源ファンの民度の高さというか、あたたかさは本当にすごいなとつくづく感じる。


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