息子について

このノートは息子について書くことが目的の半分くらいなのである。

家族の備忘録=ほぼ息子
ウ~ン。感慨深い(なにが

息子は自閉症スペクトラムという障害をもつ。
現在はそういう呼び名だが、息子の診断名は広汎性発達障害、もっと前はアスペルガー症候群と呼ばれたアレだ。

自閉症スペクトラムは個人によっていろいろな特性をもつ。
そのためおそらくは1番難解な障害なのではないかと思う。

彼の診断がおりたのは今から10年前。彼が高校二年の11月である。
その時はいろいろな二次障害を引き起こしており、根本の障害の診断は本当に難しかったらしい。

我が家は恵まれていたと思う。
その時はそんなこと思えるような状態ではなかったけれど、キチンとした病院にかからなかったら、二次障害の治療だけで終わっていたかもしれないからだ。
そのとき根本の障害を疑い、二日間にわたってテストを行い診断してくださった医師にとても感謝している。

この10年、いろいろなことがあったが、今息子はありがたいことに某大企業に就職させていただき、日々仕事に忙殺されている。

彼は自閉症ではあるが学習能力は高いらしく、親では学習させられない社会性を会社で学ばせていただていて、会うたびに大人になっていっていることに気付かされる。

私が彼の相談のために二ヶ月に1度伺っている支援センターの相談員の方に
「彼はどん底まで落ちたときに必ず助けてくる方が現れるので運がいいのだと思います、ありがたいです」
と話したとき
「それは彼が助けてくれる方が現れるように努力してるからですよ」
とおっしゃっていただいたことがある。

[障害者であることを自分に関わる人にできるだけ感じさせたくない]
これは彼がことあるごとに口にする言葉だ。

そのための努力を日々続けていることを私は知っている。
毎日あがいて悩んで、それでもできないことが悔しくて唇をかんで…。

でも、大丈夫。

君の努力は必ずいつか君の力になるから。

君が努力していることを認めている人は必ずいるよ。

そんなこんなで今はどうにか落ち着いている我が家だが、この10年は本当にいろいろなことがあった。

娘のことを戦友のようなものと表現したのもそのせいだ。

それはこれからボチボチと書いていこうと思う。

…いやー、久々に真面目な文を書くと疲れるわー(こら

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