無症状のPCR陽性者は週間の新規患者数とよく相関する

市中感染の状況を把握するには、PCR検査の拡大が必要である
統計的立場から、検査拡充が不可欠ですが、医師の立場からもこのような重要な報告を今更ですが知ったので、紹介します。発表は6月ですが、今、第5波の後だからこそ、改めて重要な視点なのではないでしょうか。

サイトはこちら:
https://www.covid19-jma-medical-expert-meeting.jp/topic/6570

情報源は、内閣府のモニタリング調査 https://corona.go.jp/monitoring/ のようです。以前、データ開示側に求めたいこと で公開しているデータがあまり積極的でない、と指摘したサイトです。(それでも分析すればいろいろわかるらしい、もっと分析してみればよかったと反省中)

重要な点をまとめておきます:
・無症状一般人口の唾液PCR陽性率が実際の患者数と強く相関する(公表がある県、陽性率0.06-0.18%という集団検査)
・陽性率と患者数の関係に高い相関関係がある(全国、r=0.932, p<0.0001)
・無症状一般人口の唾液PCR陽性率の時系列変化は、新規発生患者数の変化とよく一致する。

つまり、(条件はあるにせよ)
   無症状唾液PCR検査陽性率
   患者数
は時系列的にも、県別でみてもかなり相関が高い、ということです。

この文章を作成した医者の先生方(医科大の学長!)も、データ開示が少ないことを憂慮しつつ、データ分析を行われた感じが伝わってきます。

イスラエルで詳細なデータ分析ができているのは、情報が開示されているからです。

今がモニタリング調査拡充のチャンスです。

データは国民のもの。
日本でも調査を拡充し、調査データを持っている人たちは、開示せよ!