最近の日本の実効再生産数

オリンピックが終わったあと、日本の新規感染者は急激に減少しています。理由がわからない点はとても気になりますが、とりあえず医療負荷が減ってほしいと願っています。そして今日は東京でも今年最少との発表がありました。(土曜日の感染者数なので、少し割り引いてみないといけないことは当然ですが)

ところが、最近の日本の実効再生産数は、僅かながらですが上昇傾向にあります。最近の最小は9月26日で0.56、本日は0.65です。差はわずかに見えますが、注意が必要です。

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実効再生産数が少し増えれば、ここの赤のカーブがもっと右に広がる形になります。そもそも指数関数的減少である故に減少幅が鈍るのですが、実効再生産数が上がれば、さらに減り方が鈍ることになります。

医療負荷を減らすために、日々陽性者数を減らすことは大事です。しかしそれとは独立に、様々な予測のためにも増加傾向になっていないか、実効再生産数を元にモニタリングしておくこともとても重要ですね。