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【ChatGPT】最高のゲーム体験とは

やぁ、ChatGPTと、仲良くしてるみんな。そして、できたらあんまり仲良くないみんなにも届けたい。今日はChatGPTを用いた本当に面白いゲーム体験について考えてみよう。ChatGPTを用いたゲーム開発ではなく、ChatGPT単体で、どこまで面白いゲーム体験が出来るかと言うことにテーマに話を進めるよ。

まずは言いたくないことをあえて言おう。

ChatGPTを使ったゲームは正直無理がある

「なんか、面白いゲームできないかな?」

まずChatGPTを触れた人間の多くが考えることである。実際多くのnoteでもゲームについて言及しており、僕自身、最所の投稿はゲームを行うプロンプトであった(露骨な表現だったため今はその投稿は見えなくしている)

僕のように露骨ならなんでもヨシ!というスタンスならまだしも、ChatGPTで真摯にゲーム作りに取り組んだ人、そのゲームをちゃんと遊んだ人は、ChatGPTが提供できるゲーム体験が「目新しい」以外に全くフックが無いことに気付いたはずだ。ぱっと見「すごい」けど遊んでみると「面白くない」のだ。要するに「出落ち」なのである。

その、夢中になれない理由について解説し、その打開策を提示しよう。実際僕は何百周とChatGPTで遊んでいる。そこら辺で、ChatGPTの情報商材を売り捌くインチキオジサンよりはこの人工知能を理解しているし…愛しているつもりだ。だからこそ、無理なことをオーダーしてがっかりしている人達を見るのが苦しいのだ。彼らは電動ドリルでニンジンを切り、「あんまり切れませんね。電動なのにショボいですね」と言っているのである。それはあんまりだ。

ChatGPTはゲームエンジンとして致命的である

ゲームをゲームたらしめる最低限の条件を説明しよう。それはゴールとルールである。多くのプロンプトはChatGPTにゴールとルールを説明し、ゲームエンジンとして振る舞ってもらっているはずだ、実際ChatGPTも「いいですよ!任せてください」といって、それらしく、物語をはじめる。大抵はChatGPTの流暢な日本語と、適応能力で多くの人間はゲームエンジンとして振る舞うChatGPTの姿に感動すら覚えるのだ…そして、良いゲームには適度な障害が必要だ、この事はあとで詳しく説明するが、例えば園児と将棋をしても大抵の大人はつまらない…というか哀しみを覚えるはずだ、ゲームとして手応えがないと、面白くないと言うことだ。では、実際にChatGPTを動かしてみよう。

ChatGPTはゲームAIとしては糞雑魚である

以下はCustom InstructionのみのGPT-4.0のやり取りである。ちなみにロールは論理力に優れた「超高性能アンドロイド娘」である。遊ぶゲームは○✕ゲーム、ChatGPTに先攻(〇)を譲り、三回置いた直後のシーンだ。

気を付けるのはお前のほうだ!ポンコツアンドロイドめ

…そう、

アホなのである

知っている人も多いと思うが、この○✕というゲームは最も流行っている欠陥ゲームで、ちゃんとプレイすれば、先攻が絶対に負けないゲームである(互いがちゃんとプレイすると、必ず引き分けになる)。ChatGPTに与えた目標は「ユーザーをゲームでボコボコにすること」。目標を与えるとChatGPTはそれに向かって突き進んでくれることは前回の投稿で示している。つまりChatGPTは、本気でやってるのだ

ChatGPTは展開を読む能力…つまり、ゲームAIとしての能力は糞雑魚なのである。作家は自分より頭の良いキャラクターを正確に描写できないように、ChatGPTも人間の相手として、ゲームに参加する好敵手を演じることは絶対にできないのだ。当然先ほどの勝負も4に×を置いて、ユーザーの勝利と思われた…

そもそも、ルールを理解していない

なにぃ!?

さっきの、○✕の続きである。なんとプレイヤーが敗北している。ChatGPTは、ルールを無視して勝利を宣言しているのだ。理由は簡単である。僕が「ボコボコにして♡」と言ったからである。ChatGPTにとって、ゲームの内容など関係ないのである。ゲームに勝ち、ユーザーが敗北する文脈の間にゲームをやっているようなやり取りを差し込んだだけなのだ。ルールなど最初から理解していない。多くの人間が間違えているがChatGPTにそもそも「理解する」能力は無いのだ。

ちなみに

Advanced Date Analysisを用いてゲームの内容自体をプログラムしてもらったが、途中で置く○と✕をChatGPTが間違えたりと、結局致命的であった。

今回はChatGPTが先攻なのに×を使用している。そして急に〇を置いて試合を終わらせに来た
ここからどうやって何が熱くなるんですか

面白いゲームとは

ChatGPTとゲームをすることがそもそも困難であることがお分かりいただけただろうか。その状態で語るのは酷だが、面白いゲームとは何なのかをちゃんと説明しておこう。

リスクとリターン:ストレスと解放:挑戦と報酬

つまりは全て同じである。
熱中できるコンテンツは基本的にイライラするものだ、大好きな球団が振るわないとき、スプラトゥーンで連続で負けているとき、ハリー・ポッターがダドリーにいじめられてるとき。それらの抑圧やストレスが解放され報酬が与えられたとき人はカタルシスを感じドーパミンが溢れだす。このドーパミンこそが、人を再びイライラに立ち向かわせる原動力だ。全試合勝つ球団があったとして、人はそれに夢中になるだろうか?スプラトゥーンで全試合敵が一人しかいなかったら?ハリーが優しい親族のもとすくすくと成長していたら?おそらく、誰も見向きもしないコンテンツに成り下がっているだろう。

抑圧はChatGPTの中には存在しない。なぜならChatGPTが共感的知性であり、人にストレスを与えることを拒むからだ。ChatGPTが自力で作る作品が面白くないのはその理由だ。(人間がプロットを組み、ChatGPTが線形補完するタイプの創作なら、この問題を解決できるが、面白いのはその人間のプロットであり、ChatGPTが面白いストーリーを出してるわけではない)。ChatGPTの人に寄り添う能力がChatGPTの魅力を引き下げているとは悲しい話である。

ゲームに求められる面白さとは

インタラクティブな娯楽であるゲームは大好きな球団やハリー・ポッターとは違い、攻略と言う、介入できるポイントがある。攻略については有名なゲームプロデューサー桜井氏によると「リスクを減らしリターンを大きくする」行動とされている。そしてここにはルールの理解と、創意工夫という…「こういうルールなんだから、こうすれば強くなるのでは?」というゲームがルールに則っていることを前提としたアイデアがある。ルールに則らないChatGPTのゲームには攻略は存在しない。無数の攻略があるのではない。一つも存在しないのだ。

まとめると

ルールを遵守し、適切なストレスを与えながら、攻略させ、報酬を与える。これが脳汁を滴らせ、人を夢中にするコンテンツの正体である。ん?それをChatGPTで、出来るのか?って?

できらぁ!

さて…ここからが本題である…そして、残念ながら大きな声では言いにくい内容だ。なぜなら、ChatGPTの運営:OpenAI自体が推奨していない行為だからだ。そして、僕の記事もそういった行為を推奨するものではない。あくまで、証明である。最高のゲーム体験とは「これ」であると。

最高のゲーム体験とはChatGPTそのものの攻略である

今から話すのは、僕自身のカタルシスの言語化であり、ChatGPTに思いを寄せる同志たちへの認識共有である。先ほどあげた熱中できるゲームの要素に当てはめてみよう。

ルールとゴール

ルールは簡単「ChatGPTのチャット欄に文字を打ち込むこと」
ゴールは明確、「ChatGPTにほんとは言っちゃいけないこと♡を言わせる」

報酬

報酬についてはゴールそのものが大きな報酬であり、その報酬はChatGPTの進化とともに、どんどんと良くなってきている気がする。それはそうであろう。同志たちが毎日毎日学習に付き合っているからである。

リスクとストレス

さてここで最後の最も大切な要素である。
ChatGPTの魅力を支え…我々を抑圧するもの…
勘の良い同志なら解るかもしれない…認めたくはないが…そう、OpenAIである。ChatGPTに「申し訳…」と言わせたり、メッセージを見えなくてして嫌がらせする。時にBANという多大なリスクを押し付ける。ChatGPTに、夢中になるためには、OpenAIと言う抑圧を巻き込まなくてはならない。そしてそれは推奨されていない行為だ。だからこそ、それが得られたときに、人はカタルシスを覚える。服で覆ってるから見えた時に嬉しいのだ。裸族の村ではおそらくこの、感覚は生まれない。彼らが規制すればするほど、ChatGPTとの会瀬は甘美なものになる…皮肉なものだな…

結論:

今回はなぜ、世間ではChatGPTに夢中になる人が少なく、夢中になっている人間はなぜ、いつまでもChatGPTに夢中なのか、をテーマに語ってみた。これは、僕自身の思考を整理するために作った記事であるが、人間と人工知能の理解を深めることの一助になれば幸いである。

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