今夜発表される後継機(FUJIFILM)

画像1 最新のリーク画像、夜10時にはこのまま発表されるはず。 というわけで現行型と呼べるのは今日が最後となったX-E3を所有しているのだが。この後継機についてはいかにもFUJIFILMらしい大胆な引き算が施されたなぁと思う。それでも自分の撮影スタイルに当てはめて考えるとかなり共感できる。発売時の価格は10万円ほどと予想されるが、いずれ値ごなれしたところで購入を検討するかも。ただし今年中に発表されるであろうX-T40の完成度次第ではあるが。
画像2 スマホカメラしか扱ったことがない者が発起して買うミラーレス一眼、あるいは上級機種を持っている者が散歩用として購入することを想定しているのだと思う。なのでパラメータを細かく設定することを前提としない。とはいっても高画質の動画撮影は可能だし、メニューをいじくれば上位機種と同様の設定は行える。もちろん搭載されるセンサーは現世代のものだから、その気になればフラッグシップ機と同じ画が撮れる。ただ、ボタンやダイヤルを使っての物理的操作が制限されているだけのことである。効率的に操作したければ上位機種を買えば良いのだ。
画像3 背面のボタンが徹底的に減らされ、さらにコマンドダイヤルをもなくしたことでむちゃくちゃスマートになった。一方で液晶パネルは固定式からチルト式になったが、これが唯一の外観上の足し算。そのせっかくの足し算を感じさせないように背面をフラットに作り込んでいるところはさすがである。個人的には固定式画面でよかったがバリアングルだけは避けたかったのでこれでOK。上方に180°回転させられるので自撮りも可能。そこらへんはチューバーを想定しているのだろうけれど小生にとっては無用の長物なのが寂しい(泣)
画像4 昨年11月に発表された別モデルもそうだったのだが、フォーカスモード切り替えレバーがこれについても廃止されている。個人的にはお気に入りのギミックなのだけど、なくなってしまったものは仕方がない。『お散歩用でありながらレンズ交換式、しかもレンジファインダー型』というポジションを明確にしてくれたおかげで今後の撮影が気楽になる・・と解釈しようと思う。あくまでこれは初心者とサブ用途のために販売されるカメラなのだ。 では次に現行型と新型の外観(物理操作系)の違いを見てみる。
画像5 【現行型】まずフロントを見るとフォーカスモード切り替えレバーとラバーグリップ、リアには8個のボタンとコマンドダイヤルがあるが、新型のボタン数は5個に減らされてそれ以外はすべて廃止となる。もともとストロボは内蔵していないのでそれはそのまま。どのみち光量の小さい内蔵ストロボなど使わないので問題ない。
画像6 【現行型】軍艦上部からはオートモード切り替えレバーが廃止されたが私は使ったことがないので影響なし。あとはストラップ取り付け部が丸型から幅広に変更されたのでベルトのまま通せるようになる。ただ、これについては丸ひもストラップ派の私にとってネガティブな変更ではある。三角カンや丸カンを介してストラップを着けると手持ちでの動画撮影時にカチャカチャ音が入ってしまうので、その対策のための変更なのだと思う。それも時代の流れというものなのだろう。私のような「動画なんてスマホで撮っとけば十分」という思考は時代遅れなのである。
画像7 それはされとて、やはり軍艦部は新型のような直線的でシンプルな造形のほうがカッコいいと思う、T3(T4)や100Vもそうだが。 そういう意味で現行型は微妙に曲線が取り入れられていてそれはそれで造形美もあったのだが、3年半のあいだにトレンドも変化してきている。いたって正常な進化だし、ちゃんと所有欲をくすぐるものに仕上がっているのはさすが。
画像8 「Leica Q2に似せたつもりだろうがずいぶん安っぽい」との意見があるようだが、おそらくFUJIのカメラを所有したことがないか、あるいは作り手の思いやこだわりを理解できていないのだろう。
画像9 FUJIの開発陣はLeicaへの憧れをしばしばカミングアウトしているし、Leicaこそが所有欲の満たされる造形だと公言し目標にもしている。だから似るのは当たり前で、センサーサイズの違いがあるにせよ60万円もの価格差があるのだから安っぽくなるのは当然だ。文句のある輩はごちゃごちゃ言わずにLeicaを買えばいい。

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