VRChatを始めて

4月27日。履歴を見るとどうやら一年が経ったようだ。始めたきっかけは首里城のワールドを少し見てみたいのと、RiBLAのミル・フレカアバターの活用方法を考えていたのが重なった事だった。そのため他者との交流など極力避けたいと思っていたし、会話などすることには抵抗が強かった。当時はまだテキストチャット機能もなく、アバターアップロードの為にフレンド登録者が必要と知り軽く絶望し、どうにかして他人と関わらずに済む方法がないかと検索していた記憶がある。
それでも続けていったのは何か面白そうなことが出来そうな感じを抱けたからだと思う。アバターのアップロードやワールドの制作などやり込む人にはそれだけの形にする手段が与えられていて、自分では作らなくともアップされた世界観を共有したり楽しめる場でもある。
芳井はじめさんに初心者案内を依頼したのが交流を持ち始めた始まりだと思う。楽しみ方は人によってそれぞれと色々と示してくれたのは良かったし、後々にお会いした時に覚えていてくれたりも嬉しかった。その後にラジオ好き集まれ集会など絶対数の少なさそうな共通の趣味をテーマとして集まれるイベントがあったのも大きい。
方向性を決定づけてくれたのはpublic探検隊であることは間違いない。他人と関わることを目的の一つとしながらも、ワールドをめぐる事や改変されたアバターのエフェクトなど、自分で働きかけなくともその様子を体験する事、眺めている事、言語関係なく混ざれることが楽しみ方としてあるのだと知れた。人間との関わりよりもその創作物の方が面白いと思ったり、自分の反応を相手に伝えることに苦手意識が強くあったり、瞬発的なコミュニケーションが出来なくともその場にいる手段が認められている感じだろうか。隊長とはコミケのブースで実際にお会いしたりとそういった広がりができたのも面白かった。
一方参加経験自体が少ないが、イベントなどで周囲を見ていると内輪乗りのような会話をしている人も多く思い、楽しみ方としてその方が多数派であるのだろうが苦手な空気感と感じることもある。そんな中で価値観の近い人や同じもので楽しめる人と会えたのは幸運な発見だったろう。
最近ではイベントカレンダーを見ていても会話や対話をする系統のイベントが多く感じてあまり惹かれるものが無くほぼ参加していない。コミュニティーの広がりが無いままに時間が経てばいずれ誰もいなくなるかもしれないという恐れは拭えない。実際今まではそうだったから一人での趣味が増えていった側面もある。本当は楽しんでいるのは自分だけなのかもしれない。ただ願わくば、今までに無かったような楽しめる時間を共有できていると感じられているのでまだしばらくは続いてくれると嬉しく思っている。

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