VKETREAL
イベント企画者は定番のことをやっておけばいいと思っている節が少なからずあるように感じられる。
『「現実」×「仮想」無限大の可能性企画会議!?』と題されたイベントステージの観覧をしてきた。安心教信者としてVEEのVTuberが出演するというところで申し込んでいた。ステージの様子自体は配信もされていたようなので見ることができる(https://www.youtube.com/watch?v=rDEXNj8gRgs&t=18020s)が、現実と仮想のVR空間とでどのようなことができるか、できたらよいかをランダムに引き当てたお題に沿って出演者が話していくものだった。正直に言って特に目新しい話が出たわけでも面白いトークショーが繰り広げられたわけでもなく、ただおめシスがこういう場が一番慣れているからかプロだなあと感じられたイベントだった。
トークテーマで旅行や勉強といったのが出てきたが、現実の場所や事象をバーチャル上で再現することは知識と技術のある人が作ってくれれば可能だろうし今後も増えていくことは確実だろう。VRChatをしていると趣味の範疇を超えているであろうギミックなどを見ることもある。現在でも会話の同時翻訳字幕が出せたりAIの進化などもありできる兵器事はさらに増えていくのだろう。一方で今回のイベントと同じ渋谷にあるNintendoTOKYOへも行き、もともとゲームの世界だったものを現実に再現するかのような場所や物が作られ海外からの観光客もおり入場制限がかかるほど人気を得ている。トークイベントの主題が現実×仮想としているのだったら相互に関係しあうことをもっと入れられたのではないかと思う。おめシスなんてVTuberから部位Tuberになってリアルイベントへも出てくるようになってとまさに体現している存在なのだから。
この手のことを考えるとき、スーパーマリオコレクションの任天堂公式ガイドブックに乗っている宮本さんのインタビューが印象深い。ファミコンからスーファミになりできることが増えてきたことに対し「最新の技術を使うにしても、ひそかに、さりげなく使いたいですね。単なる技術自慢、腕自慢になってしまうとつまらんですから。」とある。クリエイターと称される人には非常に重要に思うし、技術を示すならそのための見本市等でやればいいと思う。このインタビューを幼少期から読んでいたからか自分が受け手としても敏感になっているのかもしれない。
Vketのイベントに限らずだけど、バーチャルを主題にしたものは技術としてできることを優先して見せようとしすぎているのか受け手がそれを楽しいと感じるかの優先度が下がることがあるように感じられる。よくある3Dお披露目なんかこの最たるものだと思う。収益を上げるためなのを視聴者側も露骨にされても受け入れる文化になってしまっているのが傍から見るとうすら寒い感じを抱く。VTuber事務所の中でもあおぎり高校なんかはやりたいことが先にあってそこに技術を利用している感じがある。どの程度意図的なのかは分からないけれど見ていて押しつけがましさなどなく見られているように思う。
思いついたことや思っていたことを取り留めなく書き連ねたらまとまりなくなってきたけど自分の中では関連しているような気がしている。面白いと思うものを享受するだけでなく、自分でも発信したいという気持ちも持っていたことも思い出した。
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