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己の著作まとめ(随時更新)

概要

皆様はじめまして。五流ラノベ作家の有象利路と申します。
この度はこの……ブログをやろうとしたのに何故このツールを選んでしまったのかという後悔だけが日夜降り積もるファッキンサムシングことnoteにて、例によって懲りずに記事を作ってみました。

さて、ありがたいことに私が作家になって三年目となりました。
それまでの間に著作が……まあ言うほど出てはないのですが、全シリーズ合計で五冊を突破しそうなので、出した本を自分で忘れないため+新規で私のことを知って頂いた方のために、ここらで私の著作を一纏めに紹介する記事を作ろうと思い至った次第であります。

どちらかと言うと私は一つの作品を何巻も重ねて出すのではなく、時間をかけた新作を単巻完結で出すのをひたすら繰り返す、いわゆるクソ打ち切り作家のコースを驀進しているので、このままいくと著作のシリーズ数が増え続けるであろう、ということへの対策です。

早い話がTwitterのヘッダーからこのうんちnoteに飛んだ際のリンク先記事を作ろうと思った感じですね。
(Twitterのヘッダーで自分の全著作を紹介するのが字数制限で厳しくなってきたためです)
とりあえず目次を見れば何が出ているのかが分かるようにし、その上で各項目で自分なりに各作品の宣伝をしていこうかなと思います。

この先どれだけ本を出せるかは分かりませんが、とりあえず何か出せたらこの記事を追加で加筆していければ・・いいっすね(未定)



一作目:ぼくたちの青春は覇権を取れない。 ‐昇陽高校アニメーション研究部・活動録‐

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誰かに胸を張れるもんじゃない。 でも、ぼくらには、「アニメ」がある。

「どんな人間であれ、一日でアニメを約57本しか観ることが出来ない」
 ぼく、こと坂井九太郎が所属するアニ研は、上記のような世迷言を乱発する部長をリーダーとするダラダラ部活動(ちなみに30分アニメからCMを抜くとOPED含め実質25分だからそれで計算して57本らしい。なんてアニメバカなんだろう)。
 部員はぼくと部長と、部長の幼馴染さん(女性。現実にいるんだ……なんてアニメキャラぽいんだろう)の3人のみ。
 生徒会にも活動に目をつけられてるっぽいし果たして今後どうなるのかなと思っていたところに、来訪者が現れた。それはぼくの学年一番の美少女・岩根美弥美さん。彼女の出現を皮切りに、部には「アニメ」にまつわるちょっとした事件が次々と巻き起こり――?

ジャンル:学園日常系ミステリ
発売日:2018年4月
ページ数:328p
イラスト:うまくち醤油先生


記念すべき第一作目、つまり私のデビュー作がこちらの「ぼくたちの青春は覇権を取れない。 ‐昇陽高校アニメーション研究部・活動録‐」です。
イラストを担当して頂いたのは(次回作以降も何故かその名を目にする)うまくち醤油先生ですね。
本作は第24回電撃大賞に応募したところ最終選考で見事討ち死にしたのですが(無念)、現在も私の担当であるA&T編集が拾い上げに処した結果、無事世に出ることが出来ました。いわゆる拾い上げ作品ですね。
(つまり私は拾い上げ作家ということです♡)

自分で言うのもアレですが、2020年現在も私は本作を超える作品を書けてない気がするので、デビュー作にして最高傑作だと思っています(RTA並の低レベル進行)
まあ日常ミステリを本作以降書いてないので、一概に比べられませんが・・
ともかく思い入れの強い作品です。

で、公式のあらすじは大体どの作品も何言ってるか分からない(暴言)ので、自分で掻い摘んで説明すると、『アニメ』にまつわる謎を主人公兼探偵役の阿仁田と、語り部兼助手役の坂井くんが解決する、全四章からなる連作短編集です。
彼らはどっちも男です(重要)

ラノベにおいて『アニメ』とは、どっちかって言うと話のネタの一つとして使われるか、或いは制作側の話になるか、もしくは声優関連とかそういう感じの話になると思うのですが、本作は完全一般消費者としてのアニメオタク事情と私が好きな日常ミステリ要素を足した、「こんなん誰も書いてへんやろ」という予測に基づき制作しました。
(実際似たような話は今の所見たことないです あったら教えてね♡)

作中に登場するアニメは著作権の関係で実在するものをもじったパターンが多いのですが、いわゆる『アニメ史』に類する部分は現実と同じものを引用しており、何かめっちゃ色々調べた思い出があります(抜け落ちる記憶)
この『アニメ史』もあまりミステリで使われることがないので、ここぞとばかりに作中全体の中核となる謎のギミックとして使いました。
その辺も注目して読んで頂ければと思います。あ、謎部分に係る要素はオリジナルですけどね。
(あとアニメの知識も確実に合っているものである、とは口が裂けても言えませんが)

とはいえそんなもん知るかボケ! という話なので、一部口絵&挿絵の紹介をしていきましょうか。


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実際の口絵はここに煽り文が入っていますが、作者はなんと煽り文が入る前の画像データをもらえる(やったぜ)ので、せっかくなのでそちらを貼りました。

これは序盤の部室での一幕ですね。本作は章が進むと部活メンバーが増えていくので、最初はこの三人です。
手前の眼鏡イケメンが阿仁田で、奥の少年が坂井くんです。
そして右にいるのが我らがヒロイン!!!!! ではない、阿仁田の幼馴染である馬越先輩です!

私は馬越先輩が好きすぎて勝手に短編とか書きました(愛)
いや、元々はそこまで好きではなかったのですが、うまくち醤油先生にデザインして頂いたところその容姿が我が性癖にエクスカリバーが如く突き刺さったので、一気にその愛が爆裂噴火したのですね(活火山)

そんな真ヒロインこと馬越先輩への愛はここで語るに尽くせないので、本当のヒロインを紹介しておくと・・


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コミュ障ヒロインこと岩根さんです。
色々あって坂井くんと出会い、彼女の持つ『昔見たアニメは何だったのか』という謎を解くのが本作第一章の中身となっています。

結果的に二シリーズ目、三シリーズ目とストレートなヒロインというのが私の作品には登場していないので、そういう意味では本記事を書いている2020年冬現在、真っ当なヒロインというのは彼女のみです。
自分の脳内のイメージより数倍美少女でデザインして頂いたのでちょっとこう、ドギマギしました(純情)

岩根は大体言葉足らずで喋るので、回を追うごとに坂井くんは彼女の翻訳(意図の解釈)が上達していくという地味な成長要素があります。
割れ鍋に綴じ蓋ですね(意味が合ってるかは知らない)

んじゃ次はサブヒロインを見ましょうか・・


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こけし こと田中です。
いわゆるアニメオタクでガチのコミュ障……あれこの作品コミュ障ばっか出てくるな……作者の生き写しだらけなのか……?

というのはさておき、彼女はとても自虐的に喋るので、あまり他の作品では類を見ない存在かもしれません。
何故田中だけ制服が違うのか? ということ含めて、『幽霊騒ぎ』を解決するのが本作二章の話となっています。

いわゆるアニメという娯楽について、対等に接しすぎて異常者っぽく見える阿仁田に対し、彼女はどちらかというと一般的な卑屈さを持たせました。
それが結果的にキャラの濃さに繋がったようです。
坂井くんを除くとアニ研メンバーは強キャラしか居ないので、田中のようなクソザコ後輩ポジションは貴重ですね。

さて次は部長こと阿仁田を紹介しましょうか・・

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あっ 賢勇者二巻で見たことある人だ

……と後々そうなってしまうのですが、阿仁田はマジでキャラの濃さだけで本作を電撃大賞最終選考まで押し上げており、こいつはこいつで他に類を見ない探偵役だと私は思っています。
モデルとかは特に存在しないのですが、「アニメオタク界のヒーロー」を考えた結果、アニメに関することについては異常な推理力を発揮し、それ以外は普通のダメ人間というキャラになりました。

とはいえ私は一本筋の通った人間が一番カッコいいと考えるタイプなので、たとえアニメオタクだろうとダメ人間だろうと、アニメという娯楽に対して真摯かつ一切の差し引きなしに接する阿仁田という存在は、この物語において最もカッコいい存在として書いたつもりです。
(まあ推理力が高すぎて終盤出番を意図的に減らしてますが・・)

キャラ造形が評価された、ということもありますが、阿仁田は私の中でもとてもお気に入りのキャラクターであり、それが高じて(?)次のシリーズでも突発的に出番を与えるという蛮行に繋がります。
アレは愛ゆえの行動です(断言)

因みによく誤解されるのですが、本作において主人公は坂井くん(語り部)ではなく、阿仁田となっています。
まあ終盤は坂井くんが頑張るので、ダブル主人公とも言えるのですが……一応私の中の線引として「物語において核となる人物」を主人公と定義しています。
これは次回作の賢勇者でもサヨナとシコルスキだとぶっちゃけサヨナの方が主人公感あるけど……というのに繋がりますね。(でも主人公はシコルスキです)

よって阿仁田はラノベ主人公らしく、そのお約束に則って馬越先輩と咲宮会長を誑かすことになりました。罪深いなオイ(ラノベ特有の罪)

ところでこの挿絵の馬越先輩超可愛くない????????(結論)


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ところでこの挿絵の馬越先輩超可愛くない????????(連撃)

ぶっちゃけ物語上において馬越先輩の存在意義はあんまりないのですが、常識的な先輩ポジションとして配置しました。
あと阿仁田の相方(ヒロインとも読む)を用意しないと、坂井くんと阿仁田で岩根を取り合う可能性が危惧されると思い、その辺の配慮の結果がこの美少女を生み出したのですね、ええ。最高の判断やで(超絶自画自賛)

彼女はツンデレっていうと怒るのですが、どう見てもツンデレ……と言っても私はそんなテンプレートな属性に頼って日常系は書きたくないので、もうちょっと複雑なキャラクターにしました。
が、どう読んでもツンデレにしか見えないのでやっぱツンデレでいいっす(無駄な努力)

設定的には幼少期からずっと阿仁田の幼馴染であり、昔から偏屈な阿仁田に振り回されています。
とはいえ彼女が何かトラブルに見舞われた時は、阿仁田がそのトラブルを解決しているので、阿仁田の能力の高さも一番理解しています。
あっ 馬越先輩だけ設定を語りますぞ(優遇)

いわゆる「コイツってあたしが居ないと駄目なのよね」というのを阿仁田に対して地で行っているのですが、阿仁田が全くその辺り無頓着であり、それでも「コイツのこと一番良く分かってるのはあたしのみ」と思っています。
なので「ま、コイツの魅力を知ってるのもあたしだけだし~」とも考えていますが、それは幼馴染系負けヒロインの油断やぞ……ということで、阿仁田のことを急速に評価し始めた咲宮会長にクソ焦り始める段階で一巻を〆ました。

ぶっちゃけ咲宮もツンデレに属するタイプの女なので、阿仁田の周囲にはツンデレしか集まってこないのでしょう……。

長くなりましたが馬越先輩を語り部とした短編もウェブで公開しているので、その他の項目でまた紹介します(愛)

あ、坂井くんの紹介がほぼないな……まあいいや……。
彼はとても優しい少年です。
阿仁田に対して何故彼という少年を配置したのかは読めば分かる!(投げっぱなし)

三章と四章はほぼ繋がっており、『伝説の自主制作アニメ』とは果たして何なのか!? アニ研がその謎に挑む! ……みたいな話です。
割と壮大なストーリーにしたつもりなので、その真相は読んで確かめて下さい(露骨)


まとめると

・物珍しい日常ミステリジャンルを読みたい人
・アニ研という謎部活ものを読みたい人
・馬越先輩がかわいいと思った人(重要)
・先輩男子と後輩男子の絡みが好きな人(重要)


というのに該当する方は是非に。
次のシリーズのせいで誤解されまくっていますが、私はデビュー前は元々暗い作品かこういう日常ミステリをよく作っていたので、出来は保証しますよ!!(必死)



二作目:賢勇者シコルスキ・ジーライフの大いなる探求 ~愛弟子サヨナのわくわく冒険ランド~

表紙完成

その男、最強にして変態――。弟子サヨナ絶望の日々を描くわくわく冒険譚!

「ところでコレ、ホントに出版するの?」
 編集長の鋭い眼光とその言葉に、担当編集の命は風前の灯火であった。 本作は『賢者にして勇者である最強の称号《賢勇者》を持つ男が、弟子(おっとり巨乳美少女)とともに社会の裏に隠れた悪を断罪する』という“ザ・今時のライトノベル作品”としてスタートした。
 だが作家からあがってきた原稿は、全裸のイケメン(賢勇者)をはじめ、筆舌に尽くしがたい変態仲間たちが織りなすナンセンスギャグギガ盛りの――いわば「なぜか堂々としている社会悪」的な何かであったのだ(ついでにヒロインの胸も削られていた)。
「だ、出版(だ)します! 面白いですから!」
 超言い訳っぽい担当の言葉は真実か!? ――その答えは、君の目で確かめろ!

ジャンル:ギャグファンタジー
発売日:2019年6月
ページ数:328p
イラスト:かれい先生


私の代表作となる(めっちゃ複雑)であろう二作目、「賢勇者シコルスキ・ジーライフの大いなる探求」シリーズです。
あらすじがもう機能してませんね……。貼る意味ねえわこれ……。
イラストを担当して頂いたのは(こういうクッソ汚いギャグとはほぼ縁のなかった)かれい先生ですね。
正直この一巻で終わる予定だった作品なので、三巻まで続くことになるとは間違いなくかれい先生も予想していなかったでしょう。
作者の私すら予想してないですからね……。

デビュー作から1年以上空いて出したのがコレだったので、何というか「大丈夫か電撃文庫とコイツは」と思われたみたいです(色んな人に)
その間の苦労については、私のこのnoteを読むと嫌ってほど書いているので、そちらをご参照下さい……。
全然大丈夫じゃなかったので……。

とにかく私にとって転換期となる作品です。
ぶっちゃけ私はめちゃくちゃ売れなくとも、何というか堅実に「ああ温かくも優しい物語を作る作家だなぁ」みたいな評価を頂きつつ、細く長く作家業を続けられれば御の字であると思っていたのですが、本作を出したことによって太く短く激しく厭らしく作家生命を燃やすことになりました
(今も燃やし続けています)

創作への基本スタンスすらこの作品を出したことによって歪みました。
薬物みたいですね(直球)
つーか売れてもないのでマジでスタンス歪んだだけっすね(絶望)


さて、内容はあらすじを読んでもガチで意味不明なので一応説明しておくと、賢勇者と呼ばれる主人公シコルスキと、その弟子のサヨナの元に依頼人がやって来てその悩みを解決する……という連作短編集です。
形式はこう見ると普通ですが、実際は依頼人がオール変態で常に全キャラが大暴れするハイパーハイテンションハイファンタジーギャグ小説となっております(今名付けた)

一応、「誰も読んだことのないラノベを作ろう」みたいな志の元に制作しており、それを実現する為にあらゆるネタを躊躇無く採用しているので、ラノベなのにラノベを否定しまくるラノベ好きが読むと激怒するラノベ、となっています(意味不明)
具体的には下ネタ、パロディ、メタフィクション、風刺、ブラックジョークなどなど、一歩間違えれば作品を殺しかねないそれらを『逆に全部を過剰に取り入れたらセーフ』という理論の元にぶち込んでいます(クソ理論)

なので制作段階から担当も私も「これは合う人限られるわ」という予測を立てており、実際賛否両論あるような作品なのですが、意外にも(想定よりは)広く受け入れられてびっくりした経緯があります。
多分こうやって事前知識アリで身構えて読むと意外と理性的作品で、何も知らず読むと普通に狂気的作品だからじゃないんですかね?(適当)

とはいえ一巻は後に出る二巻と三巻に比べるとまだマシというか、ネタは一番激烈ですが私の技量と覚悟がやや乏しいので、いわゆるラノベっぽさが随所に残っています。
どうせこの作品をまともに語ったところで無意味なので、その辺りをキャラクターの口絵や挿絵と共に見ていきましょうか。


口絵完成1

左の青髪美少女:サヨナ(口絵・挿絵の出番が9割あるヒロイン)
奥の白い髪の男:シコルスキ(言うほど目立たない主人公)
右の浅黒肌の男:ユージン(シコルスキの幼馴染 口絵等の出番が少ない)
真ん中の赤髪美少女:カグヤ(魔王 特に言うことはないです)

これがメインキャラと思わせといて、カグヤだけゲストキャラなので実質的なメインは残る三人となっております。
シコサヨは絶対に全話登場しますが、ユージンくんは出たり出なかったりです。

いやー、これだけ見ると普通のファンタジー小説なんですけどねえ……。

完成口絵2

こっちが真の姿です(ラーの鏡)

本作の基本スタンスとして、口絵表はまとも、裏は変態を集めるという形式に(いつの間にか)なっています。二巻も三巻も同様です。
あ、これは口絵の煽り文ナシverですが、実際の口絵とはアーデルモーデルの服の色が違っていたり。(白でこの後修正依頼を出した)

本作の初期の方向性としては、美少女弟子サヨナが変態依頼人の被害に遭うけど依頼解決……というパターンが多めです。
二巻以降は基本スタンスとしてそれを残しつつ、割と色んなパターンの話を展開していくので、一巻完結だと思っていた+どうせラノベだしw(クソ無礼)という想定の甘さを改め、方向性をちょっとズラしたわけですね。


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こちらが目次となっております。
二巻からは八話ずつ(各話基本30p、最終話60p)でページ調整しながら書いていますが、一巻のみそこら辺が全く不出来なので七話しかないです。
とはいえ技量が培われてない代わりに考えられる限り強烈なネタを厳選して使うことが出来たので、そのへんのトータルバランスは取れてるんじゃないでしょうか(適当)

お気に入りは第六話です。アーデルモーデルが初出となる回ですね。
普通のラノベの場合、残りページが三分の一を切ったらクライマックスに向けて色々動き出さないと駄目なのですが、本作は男三人と女一人でエロビデオを撮影するだけの話がそこで始まるので・・
なので最終話前の話はアーデルモーデル回にする、という謎の慣例もここから始まりました。マジで謎の慣例ですが二巻も三巻も同じ構成です(因習)


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《第一話 救水と弟子》より。

なんともラノベラノベしい挿絵ですね。この頃はまだ「実は終盤本格ファンタジー小説路線」とか「ザ・ライトノベル」とか、そういう甘えを捨て切れずに書いていた気がします。

滑稽ですねえ(冷笑)

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まあ記念すべき最初の挿絵は全裸のおっさんと主人公なんですけど……。

股間のミニサヨナは(このnoteやTwitterのアイコンもそうですが)丁寧に切り抜いて私が今も使用しています。かわいい(結論)
かれい先生本当にありがとうございます……。

ある意味本作を象徴するというか、一昔前の雰囲気を持ったクレイジーなラノベが令和の世に始まったぞ……ということを予感させる挿絵ですね。
現在のライトノベル業界において、美少女以外の全裸は紙の無駄であると断言出来る(と思う)ので、無駄なチャレンジング精神が詰まっています。
当時はこれっきりの精神と思いきや、三巻までそのチャレンジング精神が継続するとはこの時の私は思いもしなかったでしょう……。

一話の内容もおっさん(ハマジャック)がスク水を着て死刑宣告される、というだけのものなのですが、時系列的に二話ではなくこちらを一話に持ってくることによって、本作の方向性と空気感を説明する回となっています。
そこから徐々にシリアスにしたり読者へ媚びたりする……ということをせずに、今の今まで方向性がブレなくなったので、そういう構成にして正解だったのではないでしょうか(ブレたかったのに

あとこの一話が無理なら以降全部無理なので、逃げるなら早めにしてね、という意味合いもあります……。


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《第二話 賢勇者と弟子》より。

時系列的に最初の話となります。師弟の出会いのエピソードなのですが、普通にやると普通にしか書けず、じゃあどうやって奇妙な展開にしようか一番悩んだ回です。サヨナはモザイクの中にいます。
今後もほぼレギュラーメンバーとして活躍する(作中だと準レギュラーって呼ばれますが)ユージンくんを出したかったのと、彼がメインで挿絵を飾る最初にして最後の回でもあります(三巻でも……)

内容的にはキノコが様々な部位に生えるのをなんとかする……みたいな回でしょう。かなりカツカツな展開です(やることが多かったため)
その割に大修正を喰らった回なので、様々な意味で印象深いですね。
初稿はサヨナがシコルスキのKADOKAWAをしゃぶっていた

余談ですがユージンくんのツッコミスキルは作中で最高クラスであり、サヨナは特に序盤~中盤それが弱いので、彼の存在は現在でも未だに本作を支えています。
「口が悪いツッコミ」「たとえツッコミ」「ノリツッコミ」など、彼は全部をこなすことが可能なので、エピソードを作る際は彼を出すか否かを最初に決めてから作るというレベルで彼は必須です。

なので良い感じの扱いをしているのですが、お陰様でユージンくんは妙に人気がありますね。よかったね(親心)
エピローグが終始一貫して彼目線なのも、この物語は師弟の活躍を彼が後の世で綴っている……という形式にしたかったからです。
けどもうそんな路線はないぜ?(変に続刊したので)


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《第三話 魔王と弟子》より。
かわいぃ~ラノベの挿絵みたい(直喩)

以降も私の頭を悩ませることになる魔王カグヤが初登場する回です。
カグヤには部下がおらず、それをなんとかしてくれとシコルスキに頼む中で、サヨナと喧嘩して謎バトルする……みたいな話です。
あと様々な意味で人気キャラであろう例のアレも初出です。むしろこっちがメインの回なのかもしれない……。

カグヤは「顔だけ可愛い」「他のラノベでもスタメン落ち」「生まれる世界を間違えた」「土屋のカキタレ」と一部(有象脳内)で呼ばれているキャラクターで、まあぶっちゃけるとギャグキャラとしてクソなんですね。
ボケとしては弱く、ツッコミは出来ず、メタな知識も持っていないというキャラクターなので、とにかく使いにくいです。
笑いを取ることだけを至上とする本作において、読者に可愛いとだけ思わせるキャラクターなど言語道断!! ではありませんか?(読者層の否定)

本来は彼女すら少年魔王で考えていたのですが、流石にラノベという存在に忖度しなければならんのぅ……と思った結果、とりあえず美少女にして顔だけは可愛くデザインして頂いてこうなったのですけども、マジでなんなんすかこいつ(辛辣)

というのも二巻の初稿を作った際、カグヤが使いにくいので意図的に全排除したのですが、某T編集から「カグヤ入れろ(憤慨)」と原稿を突き返されたので、まあつまり「土屋のカキタレ」ですわ(怒)
なので三巻まで必ず一回はカグヤ回があります。アーデルモーデル回と双璧を……なすな!!(激怒)

とはいえ、そんな面白くないカグヤを使って面白い回を作るというのは、まさに作家としての技量の見せ所でもあるので、ある意味では私の実力を上げるための試練を彼女は与えているのではないでしょうか(メタルスライム)


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《第五話 邪教と弟子》より。

作者である私ですら制御が出来ない存在である、『シリアスを絶対にゆるさないの会』の会長、通称会長が初登場する回です。
挿絵は(会長のもありますが買って確かめてね)会長の娘であるユズとサヨナがラノベっぽいことをした結果挿絵にされた挿絵ですね。
内容は……もう忘れたよ。。。

ラノベにおいて最もメチャクチャなことは何だろうか?
というのは常々このシリーズを書く際に考えさせられることなのですが、その答えの一つとして出したのが会長という存在です。
つまるところシリアス展開にうんちをぶりぶりする……という昨今の小学生でも考えないようなものを商業作品で押し出しました(720円徴収)

ラノベ性の否定というのは割とこの作品を語る際に私が多用するフレーズですが、そもそもシリアス展開というのは、一冊の中で起承転結を済ませなければならないラノベという媒体においては避けられない展開です。
それを小馬鹿にするのは、もうつまり己の腹部に刃をぶっ刺すような真似なので、いよいよもって本作は完全シリアス展開に舵を切れなくなった気がしますね……。

ていうかシリアスとバトルとラブコメ展開を切ったら世に存在する9割のラノベが死滅するのでね(個人の見解です)

他のラノベでは間違いなく絶対に現れないキャラでもあるので、会長はそういう意味でもとても強烈な個性の持ち主となっています。
まあ強烈過ぎて二巻で使えなかったんですけど(技量不足)

三巻では満を持して出ます♡


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《第六話 栄武威と弟子》より。

私のお気に入りキャラであるアーデルモーデルと、その母が初登場する回。
先述の通りエロビデオを撮影するだけの回です(最悪)

本作はキャラ配置にドラえもんをベースにしており(不敬罪)、アーデルモーデルはのび太とスネ夫の負の側面だけを固め、そこに若干のキテレツ大百科要素を加えた男です。
とにかくラノベというものはカッコいい男キャラ、或いはコメディリリーフに徹した三枚目のイケメン男キャラ以外の男はモブ以外ほぼ認められないという下地があります(個人の超見解です

その中で徹底的にダメ人間でクズな性格をしたブサメンことアーデルモーデルを準レギュラーとして配置するというのは、本作以外では有り得ない構図であると勝手に自負しています。(こんなんばっかだな)
仮にそういうキャラが居たとしても、絶対に何か一つはカッコ良いことをする……みたいな展開をセットで用意すべきなのですが、アーデルモーデルに関してはそれすらカットしています。クズはクズだよ(逆金八)

そして私はダメ人間の方がむしろ好きになる腐れダメ人間なので、そういう意味でもアーデルモーデルはお気に入りというわけですね。
更にギャグ的な配置で言うと、アーデルモーデルは狂人のフリをした常人であり、ボケ、ツッコミ、いじられと何でもこなせるオールマイティな男となっています。
特にユージンと組むと最もポテンシャルを発揮するので、この二人だけで一冊作りたいっすね……(叶わぬ夢)

とまあ、そんな感じで一冊につき一話は絶対にアーデルモーデル回を仕込むようにしました。ある意味彼が私の中の救世主です(書きやすいので)
よって雑誌用短編やウェブ短編でも酷使しています(雨権堂雨)

一巻の中だとやっぱりこの話が一番出来が良いと思ってますね。
ギャグとして真っ当というか、他の話は割と変化球を多用したので、ストレートな下ネタギャグで一話作っているから……。


えー、長くなりましたが、紹介していないエピソードも全て強烈に仕上げた上で、作家としての意地で一巻は「サヨナの物語」としてキレイに終わらせています。
野放図にギャグだけ書くのは多分頑張れば誰でもやれるとは思うのですが、そこに一冊の本としての完成度を加えるというのをしたからこそ、本作は担当に評価されて世に出すことが出来ました。
ギャグなのに伏線を考えるとマジで頭がおかしくなりますぞ(経験談)

まとめると……


・ハチャメチャギャグが好きな人
・普通のラノベに飽きた人
・野郎が好きな人(重要)
・ラノベが嫌いな人(重要)



というのに該当する方は是非に。

ギャグなんてプロになってから初めて書いたジャンルだったので、一巻はほんと荒削りで申し訳ないとはいえ、物珍しい一冊に仕上げました。
この一巻だけでも充分楽しめるので何卒……。


三作目:賢勇者シコルスキ・ジーライフの大いなる探求 痛 ~愛弟子サヨナと今回はこのくらいで勘弁しといたるわ~

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Q:どうしてこんな変態作の2巻が出るのですか?/A:あっ、悪ノリです。

「クソっ、今回もダメだったか……ッ!」
 担当編集は憤っていた。悪ノリで2巻が出てしまうこの『賢勇者』シリーズを王道ファンタジー路線に戻すべく、彼は時間遡行を繰り返し、未来を変えようとしていたのだ。
 しかし、何度繰り返しても本作の主人公・シコルスキは、賢勇者というカッコいい肩書きなのに定期的に全裸になる変態であり、ヒロイン・サヨナは昨今のトレンドに反して胸が極薄で、性格がバブみから遠ざかっていくのだった。サブキャラも全員反社会的なサムシングだ。
「オレは、嫌なんだ! 全文検索で卑猥な単語がジャンジャン引っかかる下品な小説を編集するのは……! うおおおッ!」
 果たして担当は未来を変えられたか!?
 その答えは今、君の手の中にある――。

ジャンル:ギャグファンタジー
発売日:2020年2月
ページ数:344p
イラスト:かれい先生

三作目は二作目の続刊、「賢勇者シコルスキ・ジーライフの大いなる探求」シリーズの二巻となるこちらとなります。
巻数表記はちょっと捻って「二巻」ではなく「痛(つー)」としました。

普通に出す気のなかった続刊なのですが、一巻が思ったよりも売れ、しかし激推しするほどは売れてないという微妙なラインを突いた結果、とりあえずこれで打ち切るけど二巻やれと言われたので書いた巻です(暴露)

差し当たっては色々なハードルがあり、何より一巻でネタ帳の8割以上を消費したので、二巻は一巻よりも面白いものを書かなければならないというプレッシャーやらギャグを書くことの苦痛やらでひたすらダメージを受けていましたが、何とか出版に漕ぎ着けました。
サブタイが土壇場で変更させられたりもしましたが、それは別の記事にて詳細に語っておりますので割愛致しまする……。

方向性としては初志貫徹・首尾一貫を念頭に置き、売れて続刊したコメディ系ラノベでありがちな露骨な路線変更はまだやらないでおこう、とだけ誓いました。(本当は路線変更したい
なのでやはり二巻も終始ギャグオンリーです。ご安心下さい。

悲しいことに二巻のボツ分含めて大量にギャグ短編を書いたこともあり、私の根本的なギャグ小説に対する技量が(手前味噌ながら)向上しています。
なので一巻に比べてかなり細部に力を入れています。神は細部に宿る……わけではありませんが、神は細部でも笑わせる、といったところでしょうか。
サヨナやユージン、アーデルモーデルのツッコミ力が上がっているので、その辺りを注目して頂ければ嬉しいですね……。

因みに二巻こそ真の最終巻として書いていますが、三巻が出るのでやっぱ最終巻ではなくなりました。これホントやめて欲しいんですけど(激怒)



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二巻口絵その1です。
この口絵の意味が分からなかった読者の方はそのままでいて下さい。

一巻の頃から口絵1には仕掛けを施していたのですが(一巻口絵は快楽天の表紙が見えます)、二巻からは私主導で表紙、口絵、サブタイ、本編をリンクさせようと事前に担当に提案(一方的通告)しています。

つまるところ「二巻の口絵は風俗パネルにしてください 風俗回書くので」と言った上で、サブタイも「ふわふわバニラで高収入」としたわけですね。
まさに三位一体ではありませんか。文字書きの作家が考えるべき領域か? とも思うのですが、笑いを取るために全力を尽くしています。

まあサブタイは変わったんスけどね(悪態)

因みにヨナサ(18歳以上のサヨナの姿)のスリーサイズとかは担当が勝手に考えてきました。
最初確か145cmぐらいになっていたので、私が「ちょっとアレ過ぎる」と苦言を呈したところ、149cmになっています。
担当氏は何か140台に拘りがあるみたいですね(明察)
まあ私の方針として、(ファンタジー作品の)作中ではキャラクターの年齢や身長を具体的に数値化して出さないと決めているので、このスリーサイズとかはあくまで風俗パネル上のものですけども。


口絵オモテ

口絵表です。爽やか!

この中の3/4が異常者という恐るべき口絵ですが、パッと見て普通ですね。
こういうまともな部分は私ではなく担当がどういうものにするか決めているので、今作初登場のアリス(小さいの)とシューリエ(騎士っぽいの)を選んだようです。

ぶっちゃけ今更これを見て「まあ! 素敵な萌えラノベね!」とはならないでしょう……。

口絵裏

口絵裏です。鮮やか!(無理矢理)

左からガヴァーナ(初登場)、アーデルモーデル、ハマジャック、タブゾマ(初登場)となり、中央でジェダイとシスがライトセーバイブ(最低のネーミング)で争っています。

何故か分かりませんが、スター・ウォーズシリーズの各種宣伝広告を微妙にパロった構図になっていました。これも担当の好みだそうです。
三巻も何かしらのパロになったので、何か口絵裏はそういう風潮になったっぽいですね……。

因みに製本版はシコルスキのケツが可愛く伏せられています。


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そして二巻を語る上で外せないのが、本編が始まる前に挿入されるこちら!
原寸大にて貼り付けておりますが、『ノーゲーム・ノーライフ』などでお馴染み、作家・イラストレーターの榎宮祐先生より推薦文を頂きました
(帯にも頂いております)

恐らく大多数の方が「なんで?」と思われたと思います。
(榎宮先生は電撃文庫ではなくMF文庫方面の方&打ち切り作品に推薦文は普通寄せないので)

答えを言うと私が榎宮先生にプライベートで良くして頂いており、直接LINEで「推薦文ください」ってお願いしたところ「ええで」と来たので、そっから私の担当に榎宮先生の担当を通して正式に許可を得てもらいました。

つまるところ力技ですね!!!!!(単純)

この手の推薦文は大体の場合「あ、ちゃんと読んでへんなこれ」と思うことが多いのですが(個人の超絶見解です)榎宮先生は律儀にも全部読んで下さった上で、私に個別で感想まで送ってくださり、更に推薦文もここまで長く仕上げて頂きました。
本来は帯だけに推薦文を載せる予定だったのですが、担当が「これは全文載せないと失礼」と判断したので、1ページ使って全文掲載に変えたそうです。今までで一番良い判断でしょう(断定)

何が言いたいかと言うとこんな記事読んで私の著作を買うよりもノゲノラ買おうぜ!! ってことです!!

榎宮先生ホントいつもお世話になっております&ありがとうございました!


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二巻の目次です。
もうさっきの推薦文の項目で終わって良かったですね(疲弊)

一巻の項目でも述べましたが、二巻から明確に一話辺りのページ数を定め、その範囲内で話が収まるように作りました。
なので一巻に比べると一話ごとのページ数は減りましたが、総話数で言うと一話増えています。(総ページ数も増えてますけど)

私のお気に入りは第十四話のご新規様と弟子です。
アーデルモーデル回ですね(案の定)


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《第十話 暴虐と弟子》より。危ねえ挿絵だ……。

サヨナが幼児退行し、シコルスキとユージンが幼サヨナからボコボコにされる回です。
自己評価と読者評価が最も乖離した回でした。

というのも私は毎回書いた話を自己採点するのですが、この回はあんまり……だったのですけども、実際に本を読んだ友人達からは軒並みこの回が二巻で一番良かったという意見を貰い、「え??」となりました。

一応狙いとしては本編のパワーバランスを崩し、そろそろ強キャラ過ぎて鼻につくかもしれないシコルスキとユージンをサヨナを使って酷い目に遭わせる、という意図に基づいて書いています。
(この作品に主人公的な勝者はいませんので)

ただ、いわゆる幼児退行回は割と色々な作品で見られる回で、お約束的な側面があるので、私のチャレンジング精神から見ると駄目かなぁ、と思っていたんですけど……そうでもなかったみたいです。
まあ、幼児化するってファンタジー要素を含む作品でしか出来ないことなので、そういう意味ではこの作品ならではという部分もあるのですが。

すごい真面目に語りましたが、成人男性が幼女にKADOKAWAを引っ張られる+幼サヨナの暴君っぷりにシコとユーが翻弄される、というのをしっかりと書けたので、改めて見ると悪くない回ですね!(手首骨折)

因みに挿絵のユージンくんですが、最初は居なかった(というか二巻は彼が口絵と挿絵で当初一切出番がなかった)ので、流石に準レギュラーでそれは可哀想と思い、私が無理を言って書き足して頂きました。

あ、暴君サヨナは三巻でも出ます♡(読者に媚びる)


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《第十一話 トレモと弟子》より。セクシーですね!

マゾ過ぎて無職になるタブゾマという依頼人の悩みと、父親である会長を殺すために強くなりたいユズという別々の依頼を、一纏めにして解決する……みたいな回です。

元々はタブゾマを使った全く別の回であり(ウェブに晒してます)、そっちではシコルスキの同級生キャラが出てきたのですが、あえなくボツになったので急遽ユズを再登板させました。
こんな感じでボツにより出番が増減したキャラは何名か居ます。
(一巻終盤で出たゼックス王とそのメイドとか)

ユズは何故か挿絵に恵まれており、一巻でも二巻でも肢体を惜しげもなく晒してくれていますね。サヨナはそのおまけです。
彼女は会長の影に隠れがちですが、女キャラだと二巻時点でトップクラスに使いやすく、再登板させたのはその使いやすさ故です。

シリアスでピュアなバカ という属性が動かしやすいわけですね。
カグヤもユズと似たような属性のはずなのに、何でここまで性能差が出るのかは私にも分かりません(好みの差)
ただ使いやすさの代償で彼女が起こす笑いの打点は低く、強い笑いが出来ないのがネックでしょう……。

タブゾマは特に言うことはないです。
本作においてはスタンダードなキャラクターですね。

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《第十二話 弟子の弟子と弟子》より。サブタイが気に入ってます。

アリスとかいう空気(直球)の姫騎士であるシューリエが大暴れし、ついでにハマジャックも出て来るという地獄のような回です。

いきなりですが、皆様はライトノベル全般における『変態美少女キャラ』ってどう思いますか?
そうですね、私は基本的に


”甘い”


と思っています(物議)

要は『変態』”だけど”『美少女』という部分に不満があるわけですね。
別にライトノベルという媒体で見ればそれで良いのですが、やはり『変態』と言うからには相応の強烈さを備えておいて欲しい、可愛さだとか読者への媚びとかとは無縁でいてほしい……!
と願ってしまうからこそ、自分で変態美少女を出すのなら激烈にしようと考え、結果として生み出されたのがシューリエというキャラです。

会長に次ぐ暴れキャラで、制御するのが中々大変なのですが、インパクトだけで戦い続ける美少女戦士に仕上がったと思います(月の仕置人)
私のお気に入りのセリフは「ちんぽやあ!!!」です。

かれい先生の力で顔だけは可愛いシューリエですが、まさにこの作品だからこそ存在を許されるキャラクターだと思うので、皆様も是非変態美少女に手加減は無用一派へとご加入下さい。
あ、一派の人員は現在私一人です(ぼっち)



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《第十四話 ご新規様と弟子》より。メインヒロインは遅れてやってくる!

アーデルモーデルが風俗に行きたいけど勇気がないから親友であるシコとユーに一緒に行ってくれと願うものの拒否され、それでも無下に出来ない二人が擬似風俗店を開店してアーデルモーデルをもてなし、サヨナが風俗嬢として勤務する……という概要を書いても意味の分からない回です。

本作は割と名前がない(出て来ない)割に濃いキャラをした人物が多く、ゼックス王のメイドちゃんや、会長、そしてアーデルモーデル母がそれに該当します。
で、名前がないのに挿絵化した人物その2として、アーデルモーデル母が見事に抜擢されました。
この辺の事情は(この記事で紹介してませんが)読者応募ハガキ回がこの話の一個前にあるので、そこと合わせて読んで頂ければと思います。

温厚で優しく、息子にもその友達にも激甘な悪ノリOK巨乳美人人妻という恐るべき属性を備えたアーデルモーデル母ですが、アーデルモーデル回ではセットで出すようにしています。
あまり言うと怒られるのですが、「君も好きでしょう? 通常洗体が全身洗体で二回口撃のお母さんは」というセリフで担当が爆笑してました。
担当から「天才かと思った」と褒められたのは初めてでした。
タイムリーだったので採用したネタですね(悪い顔)

サブキャラがこうして光り輝き始めるのは、続刊したからこその面白さだなぁとも思います。単巻で終わらせるとこうはいきませんからね。

因みにこの話はいわゆるトリオ漫才と監視系バラエティ番組を参考に作りました。(ロンハー的なの)
前者は受付のくだり、後者はアデルVSヨナサにその名残があります。

そして当然のことながら、三巻でもアデル回はありますのでお楽しみに♡



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《エピローグ》より。笑って終わろうぜ!!

普段は挿絵の指定については担当に一任しているのですが、二巻はエピローグに一枚、サヨナの笑顔の挿絵を入れて終わらせて欲しいとお願いしました。
結果としては、シリーズの終幕に相応しい一枚を頂けたと思います。
これまでにサヨナの笑顔というものは口絵も挿絵も存在していないので、最後は笑って終わらせるべきだと考えたからですね。


まあ終わんなかったんですけど(案の定)


……ともかく、当時はこれで終わりのつもりでした。
これは三巻が出てからもうちょっと深く言おうかなとも思っているのですが、元々二巻の終盤のエピソードは「三巻がもし出るならそこでやろうかな」と思っていた『終わらせ用エピソード』であり、逆に三巻の最終話は二巻で本来やりたかったエピソードを大幅改稿したものになっています。
ただ、何回も言うように二巻は初稿が七割ボツになり、最終話も全編ボツったので、慌ててその『終わらせ用エピソード』を前倒しで持ってきました。

なのでぶっちゃけると、二巻の方が終わった感強いです★(うんち)

一巻はサヨナの物語、二巻はシコルスキの物語、三巻は続・サヨナの物語って感じにしたかったのですが、二巻と三巻が入れ替わった感じですね。


とはいえこの物語に大筋なんて無いので、多少前後したところで何の問題もないんですけどね!!(後付け設定大歓迎)



長くなりましたが、一巻を超えた二巻となっていますので、一巻がハマった方は絶対面白いと思います。
ここで紹介していないエピソードでは阿仁田が出てきたりステータスがオープンしたりと滅茶苦茶やっているので……。

まとめると……


・やっぱりハチャメチャギャグが好きな人
・一巻でこの手のラノベに中毒になった人
・普通のラノベが嫌いな人(重要)
・マイナーラノベが好きな人(重要)



というのに該当する方は是非に。


いよいよもって私はギャグラノベ作家を自称出来るようになってしまったのですが、同時に「こんなん俺にしか書けねえぜ?」というプライドも生まれたので、なんとも奇妙で不思議なシリーズです。



四作目:君が、仲間を殺した数 -魔塔に挑む者たちの咎-

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最高の仲間。絆と友情、そして愛。彼は失った。その全てを。 その日、ある少年が死んだ。

 仲間思いで心優しい、少しだけ照れ屋な……そんな彼はいなくなり、瞳に仄暗い光を宿した狂戦士のような男が、ただ一人立っていた。
 少年の名はスカイツ。彼は、幼馴染たちで構成されたパーティである《塔》を攻略するさなかに、魔の祝福を受けてしまう。
「自分が死ぬと、その場に居合わせた仲間の“能力”と――“存在そのもの”を吸収して、時間を戻し復活する」能力。
 親しい友を意図せず自らの力で「喰らい」、失意の彼は次第に心を擦り減らしていく。そして、その身を削る苦しみの果て、彼は【鬼】へとその身を堕とす。
 《塔》に挑む者たちの異常な日々と、彼らの罪と咎を描くダークファンタジー。

ジャンル:ダークファンタジー
発売日:2020年10月
ページ数:344p
イラスト:叶世べんち先生

おめーギャグラノベ作家じゃなかったのかよ!!!!!!!!!!!!

と言われたような言われてないような、超真面目な新シリーズです。
今回のイラストを担当して頂いたのは叶世べんち先生です。
世界観にこれ以上無くマッチングした絵だと思いませんか皆さん?!(圧)

電撃文庫で男が単独でラノベの一巻の表紙を飾るのは、私が覚えている限り近年だと錆喰いビスコ以来だと思います(たぶん)
内容もそうですが表紙からもう既に攻めていますね。
凄絶な顔をしているので……
(私はめっちゃ気に入っています)

内容的には賢勇者シリーズとは方向性が完全な真逆、人死にがあるダークファンタジーとなっております。
《塔》という謎の建造物がある街《塔下街》。その《塔》に挑戦しては成果を持ち帰ることを生業とする《昇降者》。その中でも新人の《昇降者》であるスカイツが、謎の存在に与えられた能力に翻弄され、この上なく絶望し、それでも必死に立ち上がり這い進む物語です。
とにかく暗い物語を書きたかったので、相応の設定と展開を考えた上で一冊の中に詰め込みました。スカイツの始まりにして終わりの物語です。

前シリーズと温度差が凄まじいことになっていますが、何度か申し上げているように私は元々こういう路線でずっと書いていたので、むしろ賢勇者が本来の作風的にイレギュラーなだけです。
なので危険運転から平常運転に戻った感じですね(危険運転致死傷罪)
本作誕生の経緯とかは別の記事でまた事細かに愚痴っているので、そちらをご参照下さい……。

さて、本作のあらすじは出版前にかなり議論が紛糾しました。
つまるところ主人公スカイツの(一方的に与えられた)能力である《礎(イシズエ)》の存在についてですね。
これは本作のメインファクターとなる能力であると同時に、事前に知っているといないではかなり読み口が変わるものでもあります。
なのであらすじにこのことを書くか・書かないかで結構こじれました。
結果としてはご覧のように包み隠さずオープンにしています。

なのでもう言ってしまいますが、これを知っていると序盤(第一章)は上げ落としの上げパートということがバレるんですね。
逆に知らないと一章ラストで「は?」となるような展開になっています。
正解がない議論なので、とりあえずオープンにしても別に良かったのだと思いますが、人によっては隠すべきという方も多そうですね。
もっとも、本作のメインパートは二章以降、この能力にひたすら振り回されるスカイツくんを読者が神の目線で嘲笑うという部分にある(品性下劣)ので……。

本作は一度全部読んでからもう一度最初から読むと楽しみ方がちょっと変わる、みたいなのを考えて作っているので、それはプロローグだったり表紙のデザインだったりに明らかですが、ネタバレになるので読み終わった方だけお楽しみ下さい(じゃあ言うなと思ったが言いたかった)

また、本編に触れてもネタバレになるだけ(この作品はこれ以上ネタバラシしたくない)なので、簡単に設定とかキャラクターに触れて紹介しようと思います。


口絵裏完成

手前:スカイツ(悲惨な目に遭う主人公)
左:ベイト(悪友ポジションの陽気なやつ)
右手前:アル(スカイツのことが好きな男)
右真ん中:アブラージュ(師匠ポジションのおっさん)


とりあえずギルド《ストラト・スフィア》の野郎連中から……。
彼ら五人はアブラージュを除くと全員幼馴染であり、仲良しです。
そして彼らは一人一つずつ、《職》と呼ばれる……まあ一般的なRPGで言うところのアレと全く同一なんですが、ともかく《職》に就いています(雑)
というわけで彼らの《職》をご紹介。


スカイツ:《射手(シューター)》
ものを投げるのが得意。
クソ弱い(確信)

ベイト:《双剣士(デュアル)》
二刀で戦う前衛。魔物の注目を引き付け、捌き、斬り返す前衛の中核。
癖がなくどんなパーティーでも合う。

アル:《塔導師(タワーメイト)》
《塔》内部における階段的なもの、《昇降機》の探知が可能。
他にも味方の位置なども探知可能。探索における生命線。

アブラージュ:《刃輝煌聖(グロリアス)》
極めて珍しい《職》。闘気の刃を自在に操る。強い職。
持ち主の想念が宿った武器を用いるため、おっさんは折れた剣を愛用する。


こんな感じになっております。
設定段階でRPGにおけるPT構築みたいなことをしたので楽しかったですね(思い出)

あと二人残っとるやろがい! という話になるので、ではヒロインズはまた別で見ていきましょうか……。


口絵表完成

桃色:クアラ(明るく元気なムードメーカー兼ヒロイン)
水色:シア(無口で物静かなサブヒロイン)

この二人が本作のヒロインズとなっています。
岩根さんに比べると(作中で戦闘することもあり)どっちかっていうとヒロインというよりかは仲間という側面が強いのですが、一応ヒロインです。

まあこの作品は出番がある=酷い目に遭う 的な感じで作っているので、クアラもシアも酷い目に遭うのですが、じゃあどういう目に遭うのかは……君の目で確かめろ!(Vジャン)
あ、一応二人の《職》も解説しますね。


クアラ:《星光雪華(ルミナス)》
光の雪を操って味方の傷や異常を癒やすヒーラー。
ヒーラーは元々の絶対数が少ないので希少。

シア:《構術師(アリス)》
構術と呼ばれる術で魔物を攻撃する後衛アタッカー。メイン火力。
様々な術があるが、シアは炎熱系の構術しか使えない。


余談ですがアリスの綴りは不思議の国の~でよく見る『ALICE』ではなく、『ARITH』です。裏表紙でもそう書かれています。
これは構術師の元ネタが計算・算術という意味である『ARITHMETIC』から来ているので、当初は担当にも間違えられました。(言ってなかった)

まあこの綴りだとアリスじゃなくてアリィッみたいな発音になるのですけども、そこは日本語カタカナ読みという大正義に頼りました。
他は単語の意味通りな《職》が多いですが、こうやって職の名前を考えるのもRPG作ってるみたいですごく楽しかったです。

そう、この作品は私が好きなものを色々詰め込んで作っているので、とにかく書いていて楽しかったのですね!
愛おしいと思う『青春覇権』、辛く苦しく思う『賢勇者』とはまた違う、自分にとって楽しいと思える創作の元に生み出された『魔塔』……。

じゃあ何でこんなに暗いんだ……?

という話ですが、暗いのが好きだからです(結論)


スカイツくんは仲間の能力を期せずして入手し、苦悩するわけですが、それは『冒険王ビィト』などからインスピレーションを得ました。
特攻隊長的なバーニングランスが好きです(いいよね)
連載がスローペースながらも再開して本当に良かった……。

他にも本作は全三章で成り立っており、章ごとにPTのメンバーがコロコロと入れ替わるのは、主にFF4やFF9から着想を得ています。
(他にも結構そういうRPGはありますけどね)
初期メンバーがあらすじ通り喪われ、残ったメンバーで何をするのか。
そして追加メンバーは居るのか? という話ですが……


モノクロ05完成

ちゃんと居ます(ここだけネタバレをする)

黒いのはクロヤ(寡黙な男)でネズミはシロハラ(喋るハムスター)です。
ちょっと登場が遅いのですが、その分キャラは濃くしました。

中盤以降に加入するこの一人と一匹はどういう役割を持つのか?
パッと見たらラノベの一巻にありがちな黒くてラスボスっぽい人(偏見)にしか見えないですが、果たして敵対するのか!?

などと煽っておきます。
さっき追加メンバーっつったじゃねえか!(セルフツッコミ)


モノクロ06完成

最後にお見せするのは……あれこれラブコメ展開じゃない!?!?!?
困るなぁ~~~~~????
本作はそういうのとは無縁の硬派な展開が売りなんだぞ???
お前そんなヒロインズから両側からお前……スケベのビッグマックか???

これはもうこのクソ野郎に地獄を見せんとあきまへんなぁ~~??

・・というわけでスカイツくんは何か良いことが一つあったら悪いことが三つぐらい襲い掛かってくるバランスで成り立っているので、彼を許せない方はご安心下さい(勧善懲悪)


本当はもっと深い部分まで紹介したいのですが、もうちょっと発売してから日が経ったら(二巻が出たら)やろうかなと思います。
あ、本作ですが、一巻でキレイに終わってはいますが、一応二巻が出る予定です。いつ出るかはマジで分かりません。
なので応援して頂ければ嬉しいです……。ほんとに……。

まとめると……


・暗いファンタジーが好きな人
・主人公が悲惨な目に遭うのに愉悦を感じる人
・作風の落差を楽しみたい人(重要)
・誰が生存するのかヒヤヒヤしたい人(重要)



というのに該当する方は是非に。

こう言ってはアレですが、読んで損はしないと言えるクオリティに仕上げていますので、『青春覇権』と双璧をなして私の中でオススメできる一冊です。『賢勇者』は……人に勧めらんねえわ(そんなもん商業で作るな)


五作目:賢勇者シコルスキ・ジーライフの大いなる探求 擦 ~愛弟子サヨナはぷにぷに天国DX仕様~

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賢勇者KADOKAWA直凸!の第3巻!(※内容は多分フィクションです)

事業局長「なぜラノベキャラが我が社を!?」
秘書「異世界転生という流行ジャンルを多く発行する弊社に『逆シチュ』で意趣返ししようとしている――との噂が」
部長「まったく、せめてアニメ化した作品に来てほしいものですな。それなら金にもなる。……で、その賢なんたらってどんな話だ? 面白いのかね?」
秘書「なんでもシコルスキという全裸男が貧乳ヒロインや役満級のお下劣男性キャラ集団ともに織りなす低俗ファンタジーだそうです。弊社名を『男のシンボル(笑)』に例えて大はしゃぎだそうで――」
事業局長「なんだそれは……! ただのクズ作品じゃあないかね!?」
秘書「果たしてそうですかね?」
 ベリィ(変装マスクを取る音)
部長「秘書!?」事業局長「貴様ッ!!」

ジャンル:ギャグファンタジー
発売日:2020年12月10日
ページ数:344p(360p予定から減った)
イラスト:かれい先生

落差を楽しもう!!!!!!!!!!!!!(開き直り)

五作目は『賢勇者』シリーズの第三弾にして最終巻となる「賢勇者シコルスキ・ジーライフの大いなる探求 擦 ~愛弟子サヨナはぷにぷに天国DX仕様~」です。
ギャグ→ダークファンタジー→ギャグと、普通のラノベ作家では考えられない路線で本を出していますが、多分私は二度と普通の作家のような扱いをされないのでしょう……。(普通の態度を取れ という意見は無視するぜ)

個人的には一巻、二巻を経てこの三巻を出したことにより、ギャグライトノベルとはなんぞや?の真髄に多少なり触れることが出来たと思いました。
単純に一巻の反省点、二巻の改善点を自分なりに理解した上で書けたので、特に瑕疵が見当たらないというか、出来にすごい満足しています(正直)

最終巻なんですけど、電子版限定で外伝が配信される予定なのでやっぱ最終巻ではなくなりました。いい加減にしろ(激憤)
まあ本編最終巻ってことですね……。

二巻でネタは全部出し切ったと思わせつつ、まだまだ小説でしか表現出来ないことはあるぞ、というのが自分の中にあったので、それを遠慮なく作中に盛り込んだ内容となっております。
ぶっちゃけて言うと三巻にして一番面白く仕上がりました。
これより面白いギャグラノベは近年存在しない!! と断言出来ます。
手前味噌ですけどね。まあそんくらい頑張ったからユルシテ。。。


A6_70μ_90μ_共通_口絵_K10-R_01

口絵その1です。
売る気はないけど悪ふざけする気だけは全力なのが本作です。

サブタイから予想がつくように、今回の主軸(?)となるのは大人の玩具であるオ●ホールです。
この口絵はいわゆるパロディオナホ●ルを意識した、パロディオナホー●パロディという裏の裏を突いたみたいなギャグですね。
こんなもんを堂々と取り扱っていいのか? と思いましたが、まあ出版出来たしいいんでしょう。ビッチの股より緩いのがラノベ業界(暴言)

因みにこちらは製本版ですが、実はデザインの変遷がありまして・・

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こちらが諸々の事情(殺意)で没になった初期デザインです。
色々とヤバイというか、製本版は修正がかなり入ったことがハッキリと分かりますね……。
「断面図はダメだった」と担当より告げられた時は「まあそれはな……」と思いました。

因みに私は「今回の口絵はパロディ●ナホでオナシャス」と依頼しただけで、実際にデザインしたり煽り文入れたのはデザイナーさんや担当編集であり、私は直接関与してないです(責任転嫁)


口絵1

敵組織VS主人公!!

シリアスバトル展開に舵を切るのは最高だぜ!!
誰でも書けるから!!!!(暴言)

まあそんなことはないんですけど、新キャラ三人組がどういう活躍をするかは是非本編でお確かめ下さい。


口絵2

(コメント不可)

※思いつかなかっただけ


A6_70μ_90μ_共通_口絵_K10-R_02

ラストは目次!!!!!!!!!!!

三巻の個人採点における最高点回は(他の記事とかでも言いましたが)、《第二十話 初恋と弟子》です。
もう本当に読んでくれとしか言いようがないのですが、担当が顔を歪め、修正依頼を数度叩き付けられ、アホほど喧嘩しながら出来た回です。
それ以上に私という作家の偏見に満ちた価値観、持っている技量、発想力などをぎゅっちりと詰め込んでいるので、ご期待下さい★

で、無論当然ながら他の回も二巻までに比べると平均点を高く仕上げているので、ギャグラノベ界の最高傑作と呼ばれるよう頑張りました。
そんな界はねえよ、いや誰も呼ばねえから、という話ではありますが、あくまで私が本作を出す際のモチベーションの一つとして、底辺の頂点(矛盾)を目指す、というものがありますので……。

二巻までで磨いた技量、必死に生み出したネタ、続刊で育ってきたキャラクター達を全力で料理し、ボケ一つツッコミ一つに細心の注意を払い、ここまで本作を応援して三巻出版まで漕ぎ着けさせた(嫌味)読者の皆様を絶対に一回”以上”は爆笑させてやろうという気概で書き上げました。

ラノベという媒体、界隈、業界に横行するお約束や慣習や前例を全てガン無視し、笑いだけを追求してラノベを否定し続けた結果、どんな作品よりもラノベらしいラノベとなっています。
これが私の全身全霊で送る「ライトノベル(低俗小説)」!!


もうコレ以上のものは私には出せません……。最後にして最強です。
(二巻のときもこんなこと言ってた気がする)

いずれにせよホントのホントの最終巻として相応しいものにしていますので、ギャグラノベを甘く見ている電○文庫編集部を見返して中指を立てたいという私の私怨を晴らすためにも買って下さい!!!!!(最低)




その他

その他ってなんだよ……という話ですが、一応ウェブでも作品を晒しているので、一部をここに抜粋しておきます。(リンクで飛びます)

当然全部タダで読める!!
ウェブの方まで全部読んでたらもう間違いなく有象マニアです(恐)


『賢勇者』のカクヨ村公式連載(連載しているとは言っていない)
試し読みやら描き下ろし短編やら何やらがあります。一応公式なので本編とあまり変わらないよう苦心して作りました。

『賢勇者』のカクヨ村”非”公式ページ(超絶不定期更新)
私が趣味でやっているやつです。時節にあわせたやつ、ボツネタなどを晒しています。手抜きが多いです(素直)

『青春覇権』の趣味で書いたやつ(超絶不定期更新)
同じく趣味でやっているやつですが、普通に全力で作っているので面白いと思います。馬越先輩が語り部の短編などもあります!(姫サーのヲタ)

他もちらほらありますが、基本的に趣味以下のものなので割愛……。




クッソ長くなった(2万字超)のでもう紹介してんのか自慰を働いてんのか分からなくなりましたが、まあこの記事は随時加筆していくということで……。まあ加筆出来るだけ作品が出ればいいんですけどねえ……。

ひとまず皆様にお願い申し上げたいのは、有象 利路という作家をこれからもよろしくお願いしますということでしょうか。
いつまで作家をやるかは現時点で全く不透明(来年にでも終わるかもしれないし生涯やるかもしれない)ですが、応援して頂けるなら頑張り続けますので何卒!!!!



というわけで今回は以上となります……。

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