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ふじみ野日台親善協会、AI教材開発の学習塾を視察訪問しました!

 12日午後5時、訪問団は、冠程デジタル英語学習塾(KC ONLINE)を訪問し、経営者の王冠程さんと会見しました。王さんは、人工知能(AI)を用いて英語教材を開発し、台湾の300を超える学習塾に教材を販売、嘉義市教育委員会で英語教師のトレーニング講座を行うなど、読む、話す、聞く、書くといった英語の4技能習得に有用な教材と教学を開発提供しています。オンラインで24時間、365日、英語の学習ができるサービスを提供しています。
加えて王さんは、台北市立大学2言語教学研究センターの課程(カリキュラム)委員、台北市政府人工知能(AI)諮問委員も務めています。

 王さんによると、同塾の学習では、AIを使い、公式文、通常文、口語文など文章を状況ごとに変化させ、学ぶことができます(下写真)。

KC ONLINE資料


KC ONLINE 資料

また、TOEIC対策の試験も学生の程度ごとに問題を作り変えることができます(上写真)。中国語の英語への翻訳、その発音、英語の翻訳、書き取りなど、全体的能力向上のための教材がつくられています(下写真)。


KC ONLINE 資料

これからは、看護師など国家試験の教材もAIでつくることができるとのことです(下写真)。

KC ONLINE資料

 日本企業も王さんの人工知能活用に注目しており、日本語に堪能な某社の現地社長の方が、視察に同席されました。

 王さんの考えや経歴は、若い方や新たなビジネスを考えている方にとても参考になると思いますので、以下、紹介します。

 王さんは一貫して、英語教育を行っていましたが、2000年に日本に来て、佐鳴予備校で教材を購入し、台湾へ戻り、教学を研究していました。そのうち、流行し始めたアニメ動画教材については、「興味は湧かせることはできても、学力は必ずしものびない」と考え、これを活用せず、ビッグデータの可能性に注目し、中国大陸に行き、教育部や清華大学で数年間、研究をしていたそうです(中国はビッグデータ研究開発で先進)。
 

英語の歌を歌うスタジオも。これはオフライン

 2017年に台湾に帰り、チャットGPTやクラウドの開発をしていますが、専門は教育だそうです。高雄高校を訪れたときもそうですが、デジタル教材をうのみにしない考えに感服しました。王さんも「アニメじゃない」との判断で、人工知能を研究したわけです。相当額をつぎ込んだと聞きました。ビジネスの先端を切り拓く人とはこういった人だなと感想を持ちました。彼の学生たちは、彼の開拓者精神を受け継ぐことになるのでしょう。
私の地元でこういった方はいらっしゃるのでしょうか。。

 王さん、ご協力をいただきまして、ありがとうございます。

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