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ビジネスシーンにおける「なる早」について

取引先の方へ「ちょっと急いで欲しい」旨を伝えたい時、なんて表現していますか?

「至急」ですか?
そこまで大急ぎではないのです。

「可及的速やかに」ですか?
そんなに仰々しくしたくはないのです。

「なる早」ですか?
まぁこれが妥当な感じがしますよね。

締切は無いんだけれども、かと言っていつまでも待てるってわけではなくて、今すぐってことでもないけれども、明後日ぐらいにはなんとかなりませんかね?
ぐらいの意味合いを一言で表すと「なる早」になりますね。

お付き合いの長い相手だと、「なる早」ぐらいは砕けた表現でも許される程度かなぁと思って使いますが、そこまでの関係でない場合は「なるべく早く」と略さずに言うようにします。

「なる早でお願いします」という場合、やっぱりちょっと何かを急かしている、催促しているということになるわけで、その時点で若干恐縮気味なわけです。
そこに重ねて「なる早」という表現を使ってよいのかどうなのか、そこに葛藤が生じます。

かと言って「なるべく早くお願いします」と略さず言う場合、個人的には「あなたにはまだ「なる早」を使えるほど打ち解けた関係性ではないですよ」と暗に言っているような感じがして、それもまた葛藤を生じさせる種になります。

そもそも「なるべく早く」と「なる早」の使いわけ基準も、他の方と同じなのかどうなのか。
自分の場合は明確に使い分けているけれども、他の方はそこまで気にしていないかもしれないし、
自分と同じ線引かも知れないし、自分より厳密に使い分けている可能性も・・・。

そんな事を思うと、なるべく「なる早」という言葉を使わないように文面を組み立てたりして、
結局締め切りを作ったり、催促しきれずに相手方のレスポンスが間延びしてしまったり。
「なる早」に苦しめられることがあります。

「なる早」と同じ意味で「ASAP(as soon as possible)」なんてのもあるようです。
マジで?
聞いたこと無いんだが。
石橋貴明と工藤静香のデュエット曲ってASAPだったような気が。
それって「いますぐさぁ(可及的速やかに)キスをしよう」ってこと?

というようなことを思いながら、月末ですので今月の精算処理を行っております。
「なる早」を使わずに・・・。

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