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紙に印刷すると急に誤字脱字に気づく現象

人生40年のうち、約22年を弘前で過ごし、約15年を仙台で過ごしています。
約3年足んないですね。
この約3年は東京で働いていました。
田舎者の私が、まさか品川や日本橋で働くことになろうとは・・・。

しかもそのどちらも、普通に就職活動してたんでは絶対に入社出来なかったであろう大企業に、特定派遣で常駐させて頂いたというね。
今振り返ると大変貴重な経験でした。
その当時は、所属企業への不満しかなかったですが。

宇宙人上長の教え

特に品川の方では、所属企業の社長が、「あの人は宇宙人だ」というぐらい、特に優秀な方の下で働きました。
営業に行っても話が噛み合わなかったそう。
違う次元の話をされるので、「宇宙人」というわけです。
そんなんでよく現場にねじ込んだな・・・。

まぁそんな「宇宙人」上長ですから、凡愚な私なぞは評価されるわけもなく、大体叱られながら過ごしました。
でも一つだけ、現場を終えるまでにマスターして、褒められるまではいかないものの、お叱りを受けないようになったことがあります。
それは、その上長用に打ち合わせのドキュメントを準備するときは、「通常の倍のサイズで拡大印刷する」こと。

現場はIT系で、各自ノートPC持って席につけば良さそうなもの。
その上長は目に病気を抱えていらっしゃったというのもありましたが、打ち合わせのときは紙ベースが基本でした。
理由はやっぱり、見やすいからだろうなと思っていましたが、ある時、「見やすい、かつ間違いに気づきやすい」から紙ベースだ、ということを知らされました。

確かに、打ち合わせ中も内容への指摘も頂きつつ、誤字脱字の指摘もかなり頂いていたんですよね。
そっかぁ、紙にするとすぐわかるんだぁ。

その教えを頂いてから、もう15年以上経過しましたが、未だに重要書類系(補助金の申請書類とか)はガッツリ印刷して確認します。
何回か書き直しが予想される、推敲が必要そうな文章もそうですね。

タイポグリセミア現象

どういう理屈は不明なのですが、マジで紙にするだけで間違い発見率が違います。
PCモニタで何回確認しても見落としていた誤字脱字、変な表現が速攻見つかります。
不思議やね。

調べてみると、この現象に名前もあるし、原理もわかっているようですね。
「タイポグリセミア現象」
https://blogs.ricoh.co.jp/RISB/new_virus/post_604.html

そんなわけで、品川の現場で何を得たかというと、「タイポグリセミア現象」について学んだ、ということに集約されてしまうのでした。
多分、本当はもっと学んだことあったはずなんですよ。

必要があるというので、その現場に居るうちにITILも取得しましたし。
所属企業からは、私の他にも上司や先輩がチームとして入っていましたから、そういう方面でも何か、こう、あったはず。
でもまるで覚えてねぇ!

しょうがないよね。
「タイポグリセミア現象」マジ発見率がパないですからね。

教科書もマニュアルも紙のままで良い

エヴァンゲリオンでは、シンジくんはパソコンで授業を受けており、14歳の鈴木少年は「未来はこうなるのか」と思いながら視聴していたのですが、そうならないほうがいいかも知れない。

電子書籍がイマイチ流行りきらないのも、もしかしたらこの辺に理由があるのかも。
紙に印刷すると急に誤字脱字に気付くし、なんつーか紙のほうが頭にスッと入ってくる気がする。
読解力が高まる(減少しない)気もする。

IT系オンサイトワークの現場でも、多くの場合、マニュアルは紙ベースです。
現地で紙(冊子)で配って、作業後に回収するという、情報漏洩対策的な場合もありますので、その場合はその理由が大きいんでしょうけど。
紙ベースの方が、取り回しだったり、読み間違いを防ぐという意味で良いという、そういうことなんだと思われます。



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