AIアートコンテストで金賞を取るために行った4つのポイント
2024年8月30日に "AI Contents Labo" 主催の「AIアートコンテスト」の最終結果発表が行われました。
応募総数115件の中から1次審査、SNS投票、審査員投票を経て、みごと!金賞を受賞させていただきました〜!
参加者の中にはAIを普段から使っている人やAIマンガ家、イラストレーター、親子での参加などいろんな方が参加されていましたね。
ぼくはというと、はじめて画像生成をしたのが6月に入ってからなので、画像生成歴は2ヶ月。
そこからAIアートコンテストで金賞を取るほどの作品をどのようにして作ったのか。
単純に画像生成だけを頑張った。というわけではなく、実は4つのポイントを意識してコンテスト用の画像を作りあげたんですよね。
こちらのポストで書かせてもらった4つのポイント
アイデアを無限生成
魅力ある画像生成
セールスライティング
マーケティング
この4つを意識したことで金賞を取れるほどのクオリティに仕上げられたと考えています。
ぶっちゃけ、2ヶ月そこそこしか画像生成を触ってこなかったし、しかもただの遊びで触っていただけ。
この4つを意識せずにただ単純に画像生成のクオリティだけで勝負していたら間違いなく1次審査すら通っていなかったと思います…
では、どのようにしてこの4つのポイントを意識してきたのか。
具体的に説明していきますね。
ポイント1:アイデアを無限生成
今回、AI Contents Labo(ACL)が主催したAIアートコンテストでは生成画像のクオリティを重視。というよりは、「アイデア」を重視した基準が高く評価されていました。
そのため、どれだけ周りと差別化できるアイデアが出せるかがポイントなわけです。
そして、今回のAIアートコンテストのテーマが「未来の夏休み」
かなりふわっとしたテーマのため参加者はだいぶ苦労されたと思います。
アイデアの出し方についてはそれぞれのやり方があると思いますが、ここではぼくがどのようにアイデアを出してきたかを紹介していきます。
アイデアの出し方
自分の頭の中で想像できる「未来の夏休み」では創造性に欠けると思いました…
そのためぼくがここで使ったのが「ChatGPT」
この2つのAIツールを使ってアイデアを無限生成していたんです。
具体的に説明しますね。
ChatGPTで夏休みのイメージを問う
まず、「未来」ではなく「現在」の夏休みのイメージはどういうものがあるのかを考えました。
ChatGPTに「夏休みをイメージさせるものといえば何?」と質問。
「THE!夏休み!」って感じですね〜
回答を見ても夏休みのイメージが頭の中で想像できます。
次に「そしたら、それらのイメージを少し遠い未来にしてみたらどうイメージが変わる?」と質問
最初に出した「夏休みのイメージ」を「少し遠い未来の夏休みのイメージ」に変換してくれました。
ぶっちゃけどれも微妙な感じはしますが、自分の頭の中のイメージを膨らませるという意味では十分な情報です。
あとはこれはひたすら同じような質問を繰り返して、自分が描きたい未来の夏休みのイメージを作り出します。
100個くらい出せば理想のイメージは超えてできるんじゃないかと思います。
頭の中でイメージをするのがむずかしい時は、ChatGPTに画像生成もしてもらいました。
上記の内容をそのまま「このイメージを画像生成してみて」と質問すればすぐに生成してくれます。
こういのをひたすら繰り返して、自分の中の理想を超えるような「未来の夏休み」のイメージを作り出していきました!
ポイント2:魅力ある画像生成
次に、「魅力ある画像生成」について解説しますね。
まず、ぼくが使った画像生成ツールは「Niji Journer」をメインに使いました。
Niji Journerを選んだ理由としては
Niji Journerは構図の王様であること
個性的な画像を生成しやすい
絵柄やバリエーションが豊富
この点の強さがNiji Journerの魅力ですね。
例えばこんな感じ。
Niji JournerにChatGPTでイメージしたプロンプトを打ち込めば上記のような画像はすぐに生成してくれます。
もし、プロンプトの作り方がむずかしいようであれば、ChatGPTにイメージしてもらった夏休みのイメージをそのまま「プロンプトにして」と指示をすればプロンプトを作ってくれます。
プロンプトの作り方に関しては他の方がどういう風にやっているかわかりませんが、ぼくなりのプロンプトの作り方もついでに紹介しますね。
プロンプトの作り方について
作り方の流れとしてはこんな感じ
ChatGPTにプロンプトをつくってもらう
つくってもらったプロンプトをそのままNiji Journerに投げる
イメージした画像ができなかったら、プロンプトをGoogle翻訳に貼り付けてみる
翻訳された箇所でイメージした内容と違う場合は、修正・加筆する
再度、作り直したプロンプトをNiji Journerに投げる
これをひたすら繰り返します。
ChatGPTに作ってもらったプロンプトは当たり前ですが全て英語です。(英語わからない…)
なので、それがちゃんと合っているのかどうかがわからなければGoogle翻訳などの翻訳機に入れてみます。
そうすると、言い回しがおかしかったり、イメージした内容のキーワードが入っていなかったりするので、そこを修正。
これをひたすら繰り返していくと、イメージ通りの…いや、それ以上の画像が生成できるようになります。
ここでぼくがNiji Journerを使う上で行なっているテクニックについても簡単に紹介しておきますね。
これを実践すると、自分の頭の中の想像を超えた画像を生成しやすくなります。
画像生成のテクニック
Niji Journerにプロンプトを打ち込むときに大切なのは、どんな人物、服装、背景、色、テイストなど、これらを細かく指示をすることで理想の画像を生成します。
ですが、あえてふわっとしたプロンプトにするとNiji Journerがランダムに画像に合わせた画像を生成してくれるんです。
これは、どの画像生成ツールでも同じことですが、最初にもいいましたがNiji Journerは構図の王様であり、絵柄やバリエーションが豊富。
そこをわざとふわっとしたプロンプトを使うことで、「頭の中の理想はこうだけど、もっと他にいい感じできないかな?」と思ったときに使えるテクニックです。
ファッションはこうして欲しいけど、背景の理想がうまくイメージできないから簡単なプロンプトにしてみよう。こんな感じでOK。
あとはひたすら生成を繰り返してブラッシュアップしていけば、魅力ある画像の生成ができるようになります。
ポイント3:セールスライティング
次は「セールスライティング」についてです。
画像生成の話をしているのにいきなりよくわからない言葉を出してごめんなさい…
ただ、せっかく魅力ある画像を生成できたのに、その魅力を相手に伝えることができなかったらすごくもったいないんです。
そこでぼくが重要視したポイントが「タイトル」と「作品解説」
AIアートコンテストのテーマは「未来の夏休み」ですよね。
そのテーマに合わせてつくった作品に名前と意味をつけ加えてあげます。
その作品にどういう思いを込めたのか
作品の魅力はどこなのか
パッと作品を見たときと解説を読んだときにイメージを膨らませることができるか
この辺を重要視しました。
じゃあ、「セールスライティング」がどう関係しているのか、そもそもセールスライティングって何???
って感じですよね。
セールスライティングって簡単にいうと、商品やサービスを文章で売り込んだり、お店へ集客するための文章を書くときに使うテクニックのひとつです。
このセールスライティングのテクニックを使ったことで、魅力ある画像に意味をもたせ、画像と解説文を読んだ人の頭の中で作品へのイメージを膨らませていきました。
ちなみにタイトルと作品解説はこんな感じ
タイトルの「未来の空を彩る夏休み」はChatGPTに案を考えてもらっています。
つくり上げた画像をChatGPTに貼り付け、「『未来の夏休み』というテーマに合うと作品のタイトルを20個考えて」と指示をすればタイトルを生成してくれます。
出力された案をそのまま使ってもいいんですが、多少手直しは必要なので、作品と自分のイメージを照らし合わせてタイトルを書き出します。
そして次に作品解説を書き出すんですが、ここはちょっとセールスライティングのテクニックを使ってます。
イメージとしては、作品に対してタイトルと作品解説がしっかりと線で結ばれているようにすること。
そして作品をパッと目で見て、タイトルを見た後にその人が作品へのイメージをどう持つか?このあたりもイメージした上で作品解説を書き上げていきます。
作品解説を書き上げるポイント
まず、ぼくが書いた作品解説のポイントについては、「1行で解説する」こと。
上記のようにいろいろ書いてありますが、最初の1行のみが作品を解説している文です。
この1行の中に、夏らしさを出しながら未来感、そして夏休みに遊ぶ子供たちのイメージの単語を書き出します。
1行のみという理由については、書きすぎて作品のイメージを固定したくなかったから。
作品を見た人が描いたイメージをひとつのピースにしたかったんです。
ぼくが描いた作品への想い、タイトル、解説文。そして「作品を見た人が描いたイメージ」を組み合わせることで完成形する。
「この虹は手で触れるのかな?」「虹はすぐに消える?」「どこまで高く飛べるんだろう?」などなど作品への疑問が生まれることを予想しました。
疑問がうまれたなかで、「こんな感じだったらおもしろいな」というひとつの答えを作品をみた人の頭の中で生まれれば作品の完成となります。
「未来の夏休み」というテーマはとてもむずかしく、ふわっとしたテーマでした。
未来というのは数年後の近い未来なのか、それとも10年以上、または100年以上先なのかはわかりません。
だから、作品を完成させるのはぼくの頭の中だけでなく、見てくれた人の頭の中で「こうだったらおもしろい」という考え方にもっていくことで作品のおもしろさを感じてもらえるのではと思い、この解説文を書きました。
相手の心を見るのがセールスライティングのテクニックのひとつでもあるので、すこし考え方のコツは必要ですが、誰でも簡単に使えるものです。
こちらの記事はセールスライティングについて解説しています。
無料で読める部分でも十分学べるのでよかったら一緒にご覧ください。
ポイント4:マーケティング
最後に「マーケティング」についてです。
マーケティングといってもむずかしいことはしていなく、いかに自分らしさを表現できるかがポイントです。
ぼくらしさというと、毎朝「投資OL社長ちゃん」をモデルにして生成した画像を載せています。
投資OL社長ちゃんの画像を生成している人=ショウ。みたいなイメージが少しはあると思います。
多少でも認知されているところで戦うのは自分の強みでもあるので使えるなら使った方がいいですね。
特にSNSで発信しているなら強さがでます。
例えば家族のことについて発信していれば家族をモデルにすれば、その人の色がでるし、「未来の夏休み」というテーマで描かれた作品が気になる人も多いです。
自分の色を出すというのは、ファン化させる要因にもなるので重要なポイントとも言えますね。
あとは「宣言」を必ずすること。
SNSで発信したり、コミュニティがあればAIアートコンテストに出ることを宣言する。
それによって応援者を集めたりすることができるので、もくもくと作品をつくることだけをやるより断然有利になります。
ぼくは "X" で発信したり、※ "TOL Passコミュニティ" でAIアートコンテストに出ることをしっかりと宣言していました。
TOL Passについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
最終審査はSNS投票もあるので、投票数は絶対的に必要。
どれだけ多くの人に認知をされ、どれだけ多くの人を自分の作品に巻き込めるかが最終審査の結果に大きく影響します。
アイデアを無限生成する
魅力ある画像生成をする
セールスライティングで作品に色をつける
マーケティングを意識して最終審査を勝ち取る
この4つのポイントを意識しながらAIアートコンテストに臨んだことで金賞を受賞することができました。
もちろん、これらを意識すれば絶対に取れるものではありません。
けど、少しでも魅力のある作品を生成し、自分らしさを表現することで、多くの人を巻き込むことができます。
AI Contents Labo(ACL)では今後もAIアートコンテストを開催されるので、よかったら参考にしてみてください!
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