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買ってみたぞ~、買ってみたぞ~、シン・ウ~ルトラマ~ン♪

観ました。「シン・ウルトラマン」。面白かったー。ずっと子供でいたかったのに、残念ながら大人になってしまった人のために作られた映画ですね。シン・ゴジラ同様、子供だましのない気持ちのいい映画でした。

ただ、私はウルトラマンというものをあまりよく知りません。子供の頃に観たことはあるけど、そんなに夢中になっていたわけではないので、「シン・ウルトラマン」に出てくる禍威獣(怪獣)はまったくわからないのです。ためしに、なんとなく覚えているウルトラマンの怪獣を、何の資料も見ずに描くとこんな感じになります。

どのくらい合っているのでしょうか?ちなみに、名前のわからないやつは、「笑ってはいけない」でよく出て来た怪獣のことです。

そんな私がこの映画を鑑賞していて、「あ、ここ面白い」と思ったあるシーンのことを書いてみたいと思います。それはこのシーン。

これは、物語の始めのほうで、浅見弘子(長澤まさみ)が初めて登場して自分の机に座るシーンです。

どうして、こんなシーンが?と思うかも知れませんが、ポイントは靴を履き替えているというところです。
左側が浅見弘子ですが、シューズからハイヒールに履き替えています。ここが面白いのです。

10年前か、20年前か忘れましたが、雑誌か何かの特集で日本とアメリカの働く女性の違いという特集があって、そこで、日本の女性は通勤時にはパンプスなどを履いており、会社に着くとシューズなどに履き替える。しかし、アメリカの女性は逆で、通勤時にはシューズなどを履いており、会社に着くとパンプスなどに履き替える。というものがありました。

アメリカの女性に言わせると、どうして通勤する時にオシャレしなきゃいけないの?通勤時は人に見られるわけじゃないから、ラフな格好で十分じゃない。会社に着いたら靴を履き替えてビシッと決めて仕事するのよ。という感じでした。

日本の会社の場合は制服がある会社が多いので、服装を自由に出来るのは通勤時となり、その結果そこでオシャレをしていて、会社ではなるべく疲れない靴を履いて仕事時の負担を減らすという状態ですよね。

ただ、仕事に対する向き合い方の違いもあるようで、アメリカの女性は、会社でオシャレな靴に履き替えるというのは、仕事モードになるという一面があるように思えます。つまり、キャリアウーマンが仕事という戦闘モードに突入するということなのでしょうね。

というわけで、もう一度「シン・ウルトラマン」のシーンを観てみると、左の浅見弘子は職場ではハイヒールを履いています。右にいるのは船縁由美(早見あかり)という登場人物ですが、こちらはシューズを履いています。

このシーンの意味は、浅見弘子は、アメリカ型のキャリアウーマンであるということで、隣の船縁由美は日本型のOLであるということなのでしょう。実際、浅見弘子はビシッとスーツを着て歯に衣着せない、物事をはっきり言う性格としてえがかれています。船縁由美は私服で毎日服装が変わり、ひざ掛けもしていて、いかにも日本のOLといった感じになっています。

足の描写を使って性格を表現するなんて、なんかオシャレなんですよね。

宇宙の彼方から全裸で飛んで来る銀色の生命体を本気で作っている人たちを見ると、大人になるのも悪くないなと思うのでした。

次は、「シン・仮面ライダー」かあ。


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