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夏の読書6

最近、昔から親しみのあった声優さんや漫画家さんが亡くなる悲報を受けるにつれて、自分の作品のルーツはなんだったんだろうと考えると、ひとつの作品に行き当たります。それは、「クラッシャージョウ」。

この作品に出会ったことで作品の方向性が決まったといってもいいのです。

ここでいう「クラッシャージョウ」とは、劇場アニメ版「クラッシャージョウ」(1983年公開)のことです。

宇宙を舞台に飛び回る華麗なSFの話と、センス抜群でやわらかいタッチの安彦良和さんのキャラ、かっこいいメカデザイン。そして作品を盛り上げる雄大な交響曲。どれもすばらしいものでした。

そして、この中で「リッキー」というキャラが登場します。この声を担当していたのが小原乃梨子さんです。大多数の世間のみなさんには「ドラえもん」の「のび太」のほうが小原さんのイメージが強いと思いますが、私にとっては「リッキー」の小原さんという感じなのです。

上の絵がその「リッキー」ですが、実際に「クラッシャージョウ」内にあるシーンを安彦さん風のタッチで塗り直してみました。

下の絵はセルアニメ風の「リッキー」。

そして、「クラッシャージョウ」には原作があります。私が最後に買ったのが「クラッシャージョウ8 悪霊都市ククル」でした。

この小説が発売されたのが1989年でそれ以降「クラッシャージョウ」は13年間書かれていなかったようで、私はシリーズが終了したと思っていたのですが、調べてみると13シリーズまで出ていました。

ですので、続きはいずれ読むことにして、とりあえず30年以上も前に読んだ「悪霊都市ククル」を再び読んでみました。

それであらためてわかったことなのですが、「クラッシャージョウ」の舞台設定って、人類が増え過ぎて太陽系内の星に移住してもまだ住む場所が足らなくて、滅亡の危機にあったときに、ワープ航法が開発されて、銀河系のどこにでも行けるようになったことで人類が生き延びた。というものだったのです。

だから、この作品ではよくワープが出てきます。主要設定が作品のスタイルになっていたんですね。そして、宇宙を飛び回ることで旅話になり、軽やかで楽しいSFになっていたのです。

劇場アニメ版の話に戻りますが、この作品は宇宙の旅話以外の見どころとして、あそび感いっぱいのそれぞれのキャラの顏芸があります。たとえばチームリーダーの「クラッシャージョウ」の顏芸。

ヒロインの「アルフィン」も。

そして「リッキー」。

これでもかというくらいに出てきます。結局「クラッシャージョウ」ってコメディなんですね。でもかっこいいんです。

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