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夫がネットで調べて、ブログを紹介してくれた中にかなり障がい者に対して差別的見方を持っていた方が羊水検査でダウン症の確定診断を受けて、それでも妊娠継続を決断した方がいて、すごく揺れた。けど現実的には9割以上の方が中絶を選んでいるという事実。9割の方はどの程度ダウン症の事を調べて知識として知っていたのか。知った上での9割、諦めるという決断だとしたら、押しつぶされそうな気持になる。
夫は同年代の知的障害(程度は不明だけど意思疎通はできるからそこまで重度ではないのかも)のいとこにがいて、そこの家族は農家やってるおじさんが体壊して畑やめて勝手に土地売ったりお姉ちゃんが仕事辞めちゃったりけっこうごたごたしてたらしい。今はどうなっているのはわかんないけど家はあるから路頭に迷うことはないみたいだけど、うちの夫はそこの田んぼを手伝った方がいいのかお義母さんに相談したこともあったみたい。(うちのことはうちでやるから大丈夫とお義母さんがつっぱねたみたいだけど)
そんときにどうにか自分も力になってあげたいと思ったけど、なんにもできなかったことにいまだに心残りがあると言っていた。
その話を聞いた時に思ったのは、お金が潤沢にあるならな~、という事だった。
ダウン症の子を産んだとして将来、自分で自分の生活を支えるだけのお金を稼ぐことができない(可能性の高い)障がい者を支えるだけの資金を私たち夫婦がこれからどう捻出していくのだろう。老後2000万円問題が以前取りざたされていたけど、将来年金の額も少なくなるだろうし、私たち夫婦だって自分自身でいっぱいいっぱい。子供は子供で自立して生活していくものと想定して考えていたから、高校なり大学なりを卒業すれば子育ては終わり、その後の人生は子どもとはつかず離れず、夫婦でのんびり生きていくものというのが私のライフプランだった。
わたしが20代のころ母親が「都会で一人暮らししている娘(私の事)がいるってすごく誇りに思っているのよ」みたいな事を言っていて、「は?一人暮らしなんて普通じゃん。みんなしてるもんで偉くもなんともないじゃん。なんだったら結婚や出産もしてないし、自慢できる有名な企業に勤めているわけでもないし低空飛行もいいとこじゃね。」と思っていた。親になってみて親の立場からすると自分で稼いで自分で生活して、たまにはちょっと親を頼っていいもん食べたり旅行行ったり、そういう生活って簡単に「ふつう」って言葉では表せないもんなのだと痛感した。
ダウン症を持っている子供(20代)の親が「ずーっと子育てが続いている感じ」とインタビューに答えている本を読んで、難しいなあと思った。
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