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【十三機兵防衛圏】雑談 関ヶ原瑛くんのこと

ちょっと待って、瑛くん不人気なの!?

と思って、十三機兵防衛圏の主人公の一人である関ヶ原瑛について、わたし自身のシナリオの整理と考察、語りがしたくてとりあえず書いた。わたしは割と瑛くんの顔だけイケメン感が好きなので、むしろ瑛くん好きな人から怒られそうな内容かもしれない。

まず前提だけど、わたしは十三機兵で瑛くんが一番好きです。とっかかりはめっちゃ好きなデザインだから(外見)という残念な理由だけど、ゲームをプレイしながら感じたキャラクターとして魅力に感じた好きなところを書いていくよ。あとめちゃくちゃどうでもいいんだけど、わたしの瑛くんの発音は原作通りの瑛くん↓ではなく、瑛くん↑というあだ名感覚なのでそんな気持ちで読んでください。




以下、シナリオのネタバレしかないので未プレイのひとは見ないでね。




ミステリアスクールに登場する瑛くん

まず瑛くんはたぶん、作中でもイケメン設定である。そもそも十三機兵は美男美女ばかり登場するゲームで、特に容姿について強調されていない認識ではあるんだけど、たぶん外見は整っている設定だと思う。イオリが一目惚れする程度には。尚、作中でさりげなく小学校では告白された経験のあるモテアピールを無駄にかましてくる。瑛くんそういうとこある。瑛くんは容姿が整っているだけではなく、腕っぷしも強い。口数が少なく冷静沈着で、素性のわからない得体の知れなさ。初見で大体のオタクは、瑛くんを「ミステリアスクールなキャラ」と認識すると思う。

瑛くんのシナリオは自身の記憶を失ったところから始まる。目の前には女性の死体、手には銃、謎の組織から追われる身、自身の素性を思い出せず苦悩する瑛くんと、イケメンにしか許されないようなシナリオが続く。また、他の主人公のシナリオでも瑛くんはちょこちょこ出てくる。「とりあえず挨拶に銃」くらいに瑛くんは銃を振り回すヤバイ人なので個人的にはめっちゃ面白いんだけど、それは置いておいても瑛くんは基本的に「何か事情を知っている人」という立ち回りで動く。ここもまた瑛くんのミステリアスクールな魅力を引き立てる。

瑛くんはミステリアスクールなイケメン。これがパッと見た瑛くんというキャラクターだ。

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「とりあえず挨拶に銃」な瑛くん

悲劇の第一幕

しかしシナリオを進めるにつれて、瑛くんのミステリアスクールなキャラクターは少し印象を変えてくる。というのも、想像以上にポンコツなのだ。

わたしのミステリアスクールなキャラクターに対するイメージ(偏見)だけど、基本クールキャラは仕事ができなくてはならない。仕事ができないクールキャラはギャグになってしまうからだ。だから瑛くんはさぞ必殺仕事人なんだろうと思いながらシナリオを眺めていたけど、どうもしっくりこない。ドロイドや黒服、不良まで返り討ちにする狙撃の上手さと腕っぷしの強さがあるので、本当の意味で仕事ができないということではない。ただ、瑛くんのやることは基本的に好転しないのだ。瑛くんは目の前の障害を物理的な意味で跳ね除ける力はあるものの、全体を通して空振りや翻弄されている印象が強い。仕事のできないクールキャラ。ミステリアスクールな第一印象のギャップと相まって、ポンコツっぽさや残念な感じが際立つこととなる。

瑛くんが空回るのはある意味仕方のないことで、瑛くんは怪獣により育った町を壊滅させられ、DD426という一言で言えば記憶を失う毒に罹患してしまう。瑛くんは失ったものを取り戻そうと奮闘するが、残念ながらDD426の解毒も失った街が戻ることもない。瑛くんの記憶を失うまでのシナリオは、絶対に抗えない巨大なものをなんとかしたくて、結局なんにもできなかった話だ。


自虐

育った町を取り戻すため、DD426を解毒するため、自分の大切なものを守るため、瑛くんは井田の甘言を飲み込みイージス作戦の阻止、つまりは世界をリセットさせるための計画に秘密裏に参加することになる。井田からはまずミウラという友達を裏切る指示をくだされ、戸惑ってはいたものの結局は井田に従い、自分と自分の大事な人が健全な状態で次のループを迎えられるよう行動する。井田の入れ知恵でいち早く世界の構造を知ったのも瑛くんだ。しかし、その過程で瑛くんはいろんな事実を知ってしまう。そしてそれを知るたびに瑛くんは自尊心を失い、思い詰めるようになってしまう。

瑛くんを語る上で欠かせないのはイオリちゃんの存在だ。イオリちゃんは瑛くんに一目惚れし、一途に追いかけてくれる無敵の女子高生だ。対する瑛くんの態度はかなり素っ気なく、イオリちゃんよく我慢できるな…とか、イオリちゃん瑛くんのどこが好きになったのかな…と思わずにいられないレベルである。イオリちゃんは一目惚れ以外で瑛くんに惚れることはなかっただろうと、わたしは真剣に思っている。

瑛くんのイオリちゃんへの態度は死ぬほど素っ気無いけど、たぶん瑛くんはイオリちゃんが好きだ。だけど瑛くんは記憶を失うまでにその返事ができず、代わりに自分のことを「好きになる価値のない男」「役立たず」とイオリちゃんに明かす。ある時点から記憶を失う直前の瑛くんは、かなり自虐的だ。瑛くんはこの時すでに、自分への自信の一切を失ってしまったのだ。

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思い詰めるタイプ

郷登パイの瑛くん評。郷登パイは真実の追求者で、めちゃくちゃ冷静に情報を整理してくるひとだ。郷登パイは森村殺害の犯人候補筆頭である瑛くんに対し、関ヶ原瑛が犯人ならばあまりに計画性がない状況を指摘し、「思い詰めるタイプだが衝動的になるほど愚かじゃない」と見解を述べる。

瑛くんは現実主義者だ。傷ついた十郎を抱きしめる恵ちゃんを見た時、なっちゃんが2025年に取り残された時、理想的な発想で相手を励ますでもなく、現実的な悪い意見を淡々と述べて顰蹙を買っている。気休めを言っても仕方がない、という発想だろう。瑛くんの考えはいつも現実的で冷酷な判断も選択肢にあるし、一人でいる方が気楽だと思っていて人への思いやりがあまりない性格だ。ただ、全くのドライというわけではなかったのだ。思い詰めるタイプということは、詰められるだけの思いがあるからだ。瑛くんの本当は、それなりに感情的だった。

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作中で瑛くんはある一時点から相当に思い詰めることになり、自虐的な言動が増えていく。その発端、「ある一時点」とは、友達のミウラに裏切りがバレていたとわかるシーンだ。瑛くんとしては、自身の裏切り行為も結果的にはミウラのためにもなると、騙し騙しやっていたのかもしれない。しかし自分の裏切りがとっくにバレていたこと、そしてミウラはそんな瑛くんから逃げるために記憶削除までしていたと知り、自分のしたことの情けなさや後悔の念、罪悪感に押し潰されてしまったのだ。更に2188年の記録から自分の過去=自分が殺し屋のクローンだったことは、自分にあるいろいろなものを傷付けたのだろう。この時から瑛くんは、自分がどれだけ最低な人間だったのか記録を残そうとし始める。記憶障害に備えてミウラにメッセージを託し、更に井田との共謀の記憶を忘れないために沖野にすがる。

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( なっちゃんに「彼から頼まれたの」とBJの残した記録が再生され、瑛くんの裏切りがバレていたくだりと過去のムービーとなる。このメッセージを残す意図として、「自分がどんなに汚い男か、そして過去を知る必要がある」としている。記憶喪失後の瑛くんはそれを見て、井田とのやり取りを思い出すのだ。沖野の「心変わりの原因はなんだ?」に対する「忘れたくない記憶もある」とは、瑛くんの逃げの判断と裏切りのきっかけである井田とのやり取りであると推察される。 )

友達を裏切ったことで、二人の関係は完全に元に戻ることはないだろう。この時、瑛くんは友達を失ったのだ。更に、友達を裏切ってまで企てたリセット計画は、森村によれば上手くいかないことが判明する。育った街は崩壊したまま戻らない。自分の記憶はもちろん、守りたかった存在である東雲先輩のDD426の解毒方法もついぞわからなかった。ついに全てを失った瑛くんは、イオリに「お前を選ぶ勇気があればそれが一番だったのに」と言い残し、その場を走り去ってしまうのだ。瑛くんにはもう、大切なものを大切にする自信がなくなっていた。

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それが一番だったのにな…

瑛くんはバイクに、イオリちゃんが森村であるということに動揺しているメッセージを残していた。イージス作戦を止めるのか?そんなの決まっている…と無駄にかっこつけてぼかしてくる憎たらしさがあるが、この時の瑛くんはイージス作戦の阻止(=森村の殺害)を優先しようと決めていた。イオリを選ばなかった瞬間はここだ。本当は好きになっていたイオリを選ぶ勇気を持たなかったゆえに、イオリとも道を違え、瑛くんの手には何一つ残らない結果となった。瑛くんは計画の推進のために記憶を失った自分宛に「選択を誤るなよ」とメッセージを残していたが、選択を誤っていたのはこの時の瑛くんの方だったのだ。

嘘が下手

ミウラによれば瑛くんは嘘が下手くそなので裏切りには気づいていたらしい。瑛くんというキャラクターの本質は、どうしようもない不器用さだと思う。騙すことに不慣れ、媚を売れない、世渡りが下手、わたしにとって「嘘が下手」というのはそんな印象だ。個人的にこういったキャラは、真面目で真っ直ぐで愚かしくも好ましいと思う。


協調性がない

最後の最後、うさみちゃんからの瑛くん評。特に疑う余地もなくそうである。瑛くんのキャラクターを一番わかりやすく表したものだと思う。ただ、上記の通りわたしは瑛くんのキャラクターの本質は不器用さだと思う。協調性がなく、優しくないけれど、全く他人に入り込みたくないわけではないように感じている。例えばイオリを助けようと不良の前に馳せ参じた時も、特務機構に乗り込むときユキちゃんに一緒に行くと言ってもらえて同行を断るのも、たぶん相手を思いやった言動ではあった。しかしながら、大体態度がクソだ。ちょっとでも「お前を心配した」とか「危ないからついてくるな」とか言えれば良かったのだ。だから本来かっこいいシーンになるはずなのにかっこがつかない、ポンコツな印象を深めてしまった。

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言い方もうちょっとなんとかならなかった?と
問いただしたくなるシーン


瑛くんの守りたかったもの

瑛くんは、自分の大切なものを取り戻したくて、守りたくて、井田と手を組んだ。井田と手を組む道を選ぶことは、いろいろなものを捨てる必要がある。まず、瑛くんにとってのイージス作戦の阻止とは森村を殺害することを指している。友達のミウラを裏切る必要もあった。そして何より、それはこの世界を見捨てるという選択肢なのだ。その独りよがりな選択に、最後は自分自身が失望することとなった。

そこまでして守りたかったもの、人と関わるのを避けたがる不器用な瑛くんが心から安らげる存在。それこそが瑛くんの育った町であり、家族のように優しくしてくれた東雲先輩であり、共に戦った友達のミウラであり、瑛くんを中心とした小さすぎる世界の全てである。

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大切な人と接しているときの瑛くんの態度は
とても柔らかい 

どんな瑛くんでも好きだと言ってくれた冬坂五百里も、大切な一つになろうとしていた。イオリを選択する勇気があれば、瑛くんの大切にしたい世界が広がって、みんなと目的を共有できたのかもしれない。

瑛くんの大切にしたかったものはどれも、瑛くんにとって優しい存在だ。不器用で冷たくて協調性がない、瑛くんは自分のそんな性格を理解しているからこそ、それでも受け入れてくれる人たちを愛おしく思っていたのだろう。


わたしの考える瑛くんの人間像

以上を踏まえてわたしの考える瑛くんという人間を述べる。瑛くんの性格が一番感じられたのは、恵ちゃんが傷ついた十郎を抱きしめているところに現れた瑛くんのシーンだ。先述の通り、瑛くんは現実的な意見を淡々と述べ、恵ちゃんに冷たい人と言われる。その時瑛くんは十郎は頼れるやつだった、残念だ…と胸中を明かすのだ。わたしは瑛くんを現実主義者と言ったが、正確にはそうではない。瑛くんは現実主義、合理主義であろうとフリをしている、普通の人間なのだ。淡々と話しかけた瑛くんは現実主義者のフリをしている瑛くんで、恵ちゃんに冷たい人と言われた後の瑛くんは本当の瑛くんの気持ちなのだ。瑛くんは詰められるだけの思いを持つ、決してドライではない、でもそういったフリをしている人間なのだ。

イージス作戦の阻止とは森村の殺害を指す。そしてイオリちゃんが森村に取って代わる存在として動揺した瑛くんはバイクに映像を残し、どうするか?そんなの決まってるだろ…?としている。わたしは先述でイージス作戦の阻止を優先したと書いているが、これも正確ではないかなと思う。たぶん、現実主義のフリをしている瑛くんは目下の目標を達成するために情に流されずイージス作戦の阻止を優先するべきだと考え、でも本来の普通の人間である瑛くんはそれを決心しきれなかった。つまり、イージス作戦の阻止を決定したのではなく、文字通り「イオリを選択できなかった」のだ。表面的にはイージス作戦の阻止を優先して振る舞い、自分自身を納得させようとしていたが、内心では揺れ動いていたに違いない。だから不良たちからイオリを守りに来たのだ。本当に決定できていたら放置したはずだ。その後告白され、「未来から来た殺人犯だったらどうする?」と距離を取ろうとしたところ「それでも好き」と言われるシーンで、瑛くんはこの時初めてはっきりとイオリを好きになってしまったと思う。瑛くんはきっと始めから自分に自信がなく、どんな瑛くんでも受け入れると言ったイオリの言葉は世界一嬉しい言葉だと思うからだ。

わたしはずっと、瑛くんがなぜそんなに2188年の殺し屋のクローンであることに傷ついているのだろうと気になっていた。クローンと言っても自分と違う人間じゃない?関係なくない?と個人的には感じていたからだ。これについてわたしの考えでは、瑛くんはまさに今自分がイージス作戦の阻止のために森村、ひいてはイオリを殺害する立場にいることと2188年の殺し屋関ヶ原瑛を重ねてしまい、こんなクズの遺伝子に今の自分も抗えないということに絶望したのではないか。自分が嫌いだと思っている瑛くんにとって、遺伝子レベルで自分の存在を確定させられたような気持になったのではないか。そんな風に考えた。

瑛くんには主人公補正がない。イオリちゃんと瑛くんは対照的な存在だ。イオリちゃんには主人公補正があるのだ。主人公補正とは、フィクションにおける主人公格のキャラクターがどんな理不尽も跳ね除ける不思議な特性のことだ。瑛くんには主人公補正がない。だから瑛くんはシナリオが始まってからずっと選択を誤りいろいろなものを失って傷ついていく。一方、イオリちゃんはまさに主人公、無敵の女子高生だ。イオリちゃんはふわふわしているようで、非常に芯が通っていて意志の強い女の子だ。瑛くんに一目惚れしたのも、行動したのも、告白したのも全て自分の強い気持ちからだ。そして瑛くんに俺と一緒に来ないかと誘われても、イオリはみんなを守りたいと言う自分の意思と考えで決断できる。機兵のことなんか何一つ知らなくても機兵に乗ってみんなを助けようと行動できる。

主人公補正のない瑛くんはイオリの返事もできないまま、イオリの主人公っぷりを遠くから見ていただけだったのだろうかというとそうではない。瑛くんはしっぽこと426の意図を知り、自分もゲームに参加させて欲しいと"泣きつき"、イオリに機兵を託す。記憶を失う直前に森村と行動していたように、瑛くんはこの時イージス作戦実行側にまわっている。全てを失い自虐を重ねた瑛くんはそのまま何もせず腐ってもおかしくはなかったはずだ。ならなぜ最後まで何かのために行動していたのか?それは、みんなを守りたいというイオリの意思に同調したのではないか。

瑛くんは序盤でも自分の町さえ守れればなんだっていいと言ったように、自分の生まれ育った場所を守る(崩壊後は取り戻す)ということをずっと重要視していた。人物にばかり注目がいきがちだけど、瑛くんにとっては町を守るというのも非常に重要なファクターであったと考えている。当然、町というのは建物を指しているわけではない。瑛くんを取り巻く環境、人々をひっくるめた世界全てのことだ。瑛くんにループを誘われた時のイオリちゃんの町を守りたいという思いは、完全に序盤(機兵汚染前、イージス作戦の話が初めて出たシーン)の瑛くんと同じ思想だ。このシーンで瑛くんがわざわざこの町で育ったと町の話に触れている点を見ても、二人に共通して存在する町を守りたい思いに着目して欲しいからではないかと思う。序盤の瑛くんの町を守りたいと言う純粋な思いと同じ思いを持つイオリちゃんと、あの時と完全に逆の立場になっている自分、瑛くんがイオリちゃんの気持ちに同調したのはそんな背景からではないか。


最後のメッセージ

瑛くんのシナリオは、記憶喪失になった瑛くんが過去の自分からのメッセージを頼りに記憶を回収してことの経緯と真相を理解するまでの話になる。この過去のメッセージがとにかくお前本当に伝える気ある?と問いただしたくなるほどの不親切メッセージでびっくりしてしまうのだけど、瑛くんのシナリオはサスペンスなので謎が多く真相も複雑だ。ただ、瑛くんというキャラクターのみに焦点を当てるなら、瑛くんのシナリオで大事なことは過去からの脱却だ。記憶喪失前の瑛くんは自虐の果てに、過去は忘れて今を生きろというメッセージを自分宛に最後に残す。これは過去の幸せにしがみついていた瑛くんの成長物語でもあり、瑛くんというキャラクターを通してプレイヤーに伝えたいメッセージでもあるのだ。

とはいっても正直、シナリオではイオリを受け入れた以上に瑛くんの成長を感じる描写は、わたしには感じられなかった。崩壊編では相変わらず協調性がないし、最後まで瑛くんに他人を思いやるような本心があったかどうか直接的な描写はなかった。全て想像の域だし、わたしが都合よく解釈している可能性もある。最後まで協調性がないのは瑛くんらしいけど、記憶を失った割には人格がほとんど変わらなかったなと思うし、個人的には協調性のなさは瑛くんの弱点だと考えていたためそれを克服するような瑛くんの熱い覚醒シーンがなかったのは少し残念だった。

瑛くんは最後のメッセージを「自分の仕事を完遂させろ」という言葉で締める。この"仕事"とはなにか?を考えた。まず、瑛くんは電話ボックスから最後のメッセージを聞いて、友達に託したというメッセージを聞きになっちゃん達に会いに行く。そこで自分の記憶喪失前の裏切りと2188年の過去を知り、更に沖野にお願いしたおかげで井田とのやりとりを思い出すことができた。ここで電話ボックスのメッセージの「上手い話はなかった」という言葉が井田のリセット案であることがわかる。それからエピソードラストで井田との対面時には記憶喪失直前の森村とのやり取りを思い出している。ここの場面は、わたしの考察では既に瑛くんはイージス作戦実行側にまわっている。つまり、瑛くんの電話ボックスのメッセージ「自分の仕事を完遂させろ」とは「イージス作戦を完遂させろ」という意味ではないか。

特に結論のない話だし、言いたいことも言い切ったので瑛くん考察は以上で終わりにする。最後に、リセットを願う思想はやはり後ろ向きだ。記憶喪失後、イオリちゃんに会った時に森村の「運命を受け入れる必要がある」という言葉を一番最初に思い出したのは印象的だ。これは記憶を失う直前の瑛くんの意志だったのではないだろうか。瑛くんはいろんなものを失くしてしまったけど、失ったものはもう戻ってこない。リセットなんかに縋らず、瑛くんはこれから前を向いていくのだ。

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瑛くんの機兵起動の首を掻っ切るような動きが、自身への断罪っぽさもありスタイリッシュでかっこいい。よく考えると本人合意だろうと首なんて弱点部位を恵ちゃんが狙ってあげるとも思えず、自分で撃ったのだろうか?


心変わりの理由(7/11追加)

ミウラを裏切り、激しい後悔と自責の念に駆られた瑛くんは沖野に記憶の保存をすがる。わたしにとってこの時沖野に尋ねられる「心変わりの理由」は瑛くんのシナリオの中でもずっと謎だった。ミウラに裏切りがバレる局面、「過去を知る必要がある」というセリフとその後井田との共謀を思い出す流れから、井田関連であるとは推測を立てていたが、根拠としてはかなり弱いなと思っていた。正直、記憶喪失になると知って記憶を残したいと思える理由なんて山ほど思い浮かぶ。それこそ大切な人や思い出を忘れたくないとか、全く想像に難くない。どちらかといえば、そもそも沖野を頼らなかった理由の方が難しいとすら思う。そうなんだけど、いろいろと考えるうちにわたしが一番これがしっくりくるなと思っている理由は、「記憶喪失後の自分が井田に利用されないため」である。
記憶喪失後、つまり瑛くんが主人公の関ヶ原瑛編は、サスペンス風なシナリオとなっており真相解明がメインとなっている。その内容が複雑になっている原因の一つに、瑛くんのシナリオには撹乱させる要素が多いことがあげられる。なぜ撹乱させられるのかというと、井田から与えられる情報と瑛くんが残した情報があるからだ。井田から与えられる情報とは、序盤にゆきちゃんが持ってきた映像や、終盤に井田と対峙した時に見せられる映像である(後者は未遂)。瑛くんが残した情報は、バイクの音声や留守番サービスの音声だ。ここで問われるのは、情報の信憑性はどちらが上か?ということである。記憶を失った右も左もわからない瑛くんが頼りにする情報はどちらかというと、井田からの情報だ。恐らく、井田は瑛くんの記憶喪失を見越し、記憶喪失後に都合よく動く手駒となるようわざとイージス作戦阻止がお前の仕事だと強調した映像を残させたのではないか。あとは記憶喪失した瑛くんにそれらを見せるだけである。記憶のない瑛くんからすれば、間違いなく過去の自分が残したメッセージであり、その信憑性の高さからそちらに従う可能性が高い。
ミウラを裏切り激しい後悔に襲われた瑛くんは、自分のした愚かしさ、この後悔を忘れたくなかった。もうこれ以上井田に従いたくなかった。しかしこのままでは記憶喪失後の自分は井田の思うままに動いてしまう可能性が高い。自分のビデオメッセージ以上に信憑性の高い強力なメッセージは何かというと、自身の記憶である。記憶喪失後に思い出すことができれば、自分にとってなによりも説得力の高いメッセージになる。過去の自分に騙されるな、記憶を持って思い出しいまの自分で判断しろ。そういった意図で沖野を頼ったのではないか。
沖野に心変わりの理由を尋ねられた瑛くんは、「何も変わっちゃいない、こんなのは最悪だ。だが忘れたくない記憶もある」と物憂げな表情で返す。これは最悪の状況なのだ。忘れたくない記憶とは、瑛くんにとってあまりいい記憶ではないがそれでも忘れてはいけないことなのではないかと思う。
(ところでこの後、お前の顔とかなとおどけて返す瑛くんのシーンはいいなと思う。ただ落ち込んでいる姿を、イオリちゃんと違って沖野にはあまり知られたくなかったのかも知れない。そして元来の沖野と軽口を叩ける良好な関係もうかがえるというか、DD426事件で警戒心のあった沖野との信頼関係が回復した瞬間なのかも知れないなーと思う)
瑛くんシナリオにとって、実は井田と共謀していた(黒服に追われているのはフェイクである)というのは、特に大きな真相、いわゆるどんでん返しである。瑛くんシナリオは井田との情報戦であり、行き着く先は井田との共謀の事実であると考えている。

瑛くんのいう「今のお前が決めろ」という言葉も、こうなると意味が変わる可能性がある。これは未来のお前に託すという意味ではなく、過去の自分に騙されずに今思い出した自分の記憶を信じろという意味なのかも知れない。これはつまり記憶喪失前の瑛くんの意思を無視することでなく、記憶喪失前の瑛くんの記憶を残した意図通りに動く意味になるので、全く意味が異なる。
わたしは瑛くんの成長物語を想像していたけど、成長したところは見当たらなかった、と文章を残した。瑛くんはコミュニケーションに難があり、物語を経てありがとうやごめんなさいが素直に言えるような成長を果たすかと思ったが、それがなかったのが違和感だったのだ。今思えば、これ自体が勘違いだったように思う。成長物語ではなく、記憶喪失の状態から真実を知った瑛くんが何を選択したかが重要だったのではないか。瑛くんは全てを知って、機兵で戦い、イオリちゃんと共にいる未来を選択したのだ。記憶喪失前も、喪失後も。成長ではない、むしろ瑛くんは最初から最後まで変わらなかったのだ。コミュニケーションに難ありなところも、何があっても腐らずに解決策を見つけて行動できるところも。

この心変わりの理由はわたしが勝手にしっくりきてる説ではあるけど、もしこの通りなら森村にイオリちゃんと会いに行ったシーンについても納得がいく理由ができるなと思っている。心変わりの理由と森村に会いに行った理由は、前回書きながらも謎だなと思っていた部分だ。もしも心変わりの理由が記憶喪失後の自分が井田に利用されないためであるなら、この時点で井田とは離反するつもりだったことになる。しかし瑛くんは井田と離反しようともループ自体はするつもりであると考えられ、一方でそのループの方法について知識があるとは思えない。それを知っているのは井田だったのだから。だから、瑛くんは森村にそれを聞きに行ったのではないか?ループと適合者に密接な関係があると気づいた瑛くんは、単独で森村に適合者について聞きに行く。そしてイオリちゃんを連れて行ったのは、イオリちゃんに共に来て欲しかったのではないか?
なお、この時瑛くんは東雲先輩と共に逃げると東雲先輩の名前をあげる。しかしミウラのことは一切口にしない。もちろんイオリちゃんにとってはミウラが全く知らない人物だからという可能性も十分にあるけど、ミウラのことを言わなかったのは、裏切りの件、というよりこの場合ループへの考え方の違いなのかもしれないこの件で、瑛くんはミウラという友達を失っていたからではないか。強調したかったのは東雲先輩と二人で一緒に逃げることではなく、本来は東雲先輩とミウラと三人で逃げるはずだったところを、ミウラという友達を失い三人が二人になったという部分ではないだろうか。なんなら、メンバーに井田がいないという点もポイントになるかも知れない。瑛くんが単独でループを目指していること、当初の予定に対して東雲先輩と二人になったことを表現していたのではないか。


わたしの考える関ヶ原瑛くんのシナリオ総括(9/21追加)


・瑛くんシナリオの概要を簡潔に言うと?
記憶喪失になった瑛くんを通して、世界の真相と瑛くんがどういった人間だったのかを知り、過去にしがみついていた瑛くんが未来に目を向けるまでのプロセス。

・記憶喪失前の瑛くんは何をしていたのか
自分の街を失いDD426に罹患して記憶喪失か廃人が確定した瑛くんが、過去を取り戻すために井田と共謀し世界をループさせるためイージス作戦の阻止を目的に行動していた。
基本的にイージス作戦の阻止を優先とするが、更に井田の言う理屈の裏付けや真相を深く知るため2188年のデータを手に入れるよう指示されており、親友であるミウラを騙してデータを手に入れようとしていた。
後半、ミウラとの関係がこじれたことをきっかけに井田との離反を決意した瑛くんはイオリちゃんを巻き込み森村に真相を聞きに行くが、ループでは思い通りにいかないことを知り絶望する。しかし街を守る決断をしたイオリちゃん、機兵戦に勝算があることを示すしっぽ、記憶を失っても機兵に乗る意志を見せた東雲先輩らとのやりとりの中で自分がやるべきことが機兵戦でイージス作戦を遂行することだと悟り、最後は森村とともにイージス作戦の遂行に協力していたところ、記憶喪失となった。
このように前半と後半で立場が逆転するため、瑛くんシナリオは思い出すべき過去がどの時点かが焦点となる。井田は自分の手駒となってもらうために前半だけを伝えようとし、記憶喪失寸前の瑛くんは後半(最新)の記憶を残したかった。

・イージス作戦の阻止とは?
森村殺害を指す。瑛くんが殺し屋のクローンでありかつて森村博士を殺したことにもかかっていると思う。「 イージス作戦の阻止」が何を表しているのか、瑛くんシナリオでは終盤までわからないため内容がよりわかりづらいと思う。森村に銃を向けるシーンで、ようやく真意がわかるようになっている。
森村殺害に動いていた瑛くんは、イオリちゃんが森村であり人格を乗っ取られようとしていたことに激しく動揺する。イオリちゃんが森村であるなら、そして森村が成り代わってイージス作戦を先導する可能性があるなら、瑛くんのイージス作戦の阻止の仕事の完遂にはイオリちゃんも含まれることになる。
十三機兵のシナリオはクローン元の2188年代の人物とある程度リンクするように構成されていて、森村を殺害しようとしているシナリオはもちろん、瑛くん自身の持つ「仕事を完遂すること」への執心もその一つだと思う。瑛くんは基本的に仕事人の気質が強く、やるべきことを前に私情を挟むのが苦手だ。
この時点の瑛くんはイージス作戦の阻止を優先した。この決断は、お前を選ぶ勇気があれば…と後悔することになる。

・沖野に記憶を残すようお願いした心変わりの理由
ミウラを裏切り深い後悔に襲われた瑛くんが井田との離反を決意し、記憶喪失後に井田にいいように使われないようにするため。(前の話とかぶるので省略)

・ミウラのこと
ミウラが玉緒にすら話していない秘密を瑛くんに語ったことや、「私たちは友達だよな」「ああ、友達だよ…ミウラ」の会話でお互いに友達であり強固な信頼関係があることをプレイヤーに伝えている。しかしいくらミウラのためでもあるとはいえ、それを裏切る選択をした瑛くんとミウラの関係は元に戻れそうになかった。友達を失った瑛くんはこのことに激しく後悔し、自虐的になってしまう。

・イオリちゃんのこと
未知と未来の象徴であり、過去に縛られた瑛くんがイオリちゃんと共にいる選択をすることで瑛くんの物語は完結する。
記憶喪失前、イオリちゃんは気になる存在だが、失った街や東雲先輩、ミウラを守りたい一心で選択できなかった。しかしイオリちゃんは、告白後に距離をとろうと「殺人犯だったらどうする?(事実)」という最悪に意地悪な質問や、イオリちゃんの好意を少なからず利用した瑛くんに対しても常に寄り添った態度をとってくれており、瑛くんとしても好意的に思っていたと思うが、恋愛的な意味で好きかというと微妙なところであり、単純に記憶喪失前の瑛くんには恋愛を意識する余裕はなかったとわたしは思う。
記憶喪失後、初めて会ったはずのイオリちゃんに赤面したり、誰も信用するなと謎の指示があったにも関わらずイオリちゃんを信用して真実を話すなど、イオリちゃんという人間に好意を持っている。記憶を取り戻した瑛くんがイオリちゃんと二人の間に始まるものがあることを示唆して物語は終了するが、この「始まるのはそれだけ?」「そうだな、まだあるな」は告白の返事を催促したイオリちゃんに答えた瑛くんの図だと思う。つまり最後に二人は恋愛的な意味で結ばれて終わる。
ちなみに、瑛くんの声の演技で著しく優しい声色をしているなってシーンは、記憶喪失の東雲先輩への「もういいんだ」とミウラへの「友達だよ」、そしてイオリちゃんへの「まだあるな」だと思っていて、この三人が瑛くんにとっていかに特別な存在かが演技からもわかるなと思う。
エピローグ、イオリちゃんの「あの人はそういう人だから」というテキストで、あれから二人がお互いを知って、きっと喧嘩やすれ違いなんかも起こしながら寄り添って生きて、適切で対等な関係性になったことがうかがわせられる。

・東雲先輩のこと
恩人で家族のような存在で幸せになってほしいひと。ゲーム内テキストでは瑛くんが東雲先輩をいかに大切に思っているか、明記されていると思う。東雲先輩が瑛くんをどう思っているかは微妙なところで、少なくとも弟のような存在で優しい態度で会話していたんだろうなとは思うものの、東雲先輩自身の矢印は瑛くんにはあまり向けられていなかっただろうなと思う。東雲先輩もいい大人であり井田という特別な人を見つけて思慕するなかで、瑛くんがいつまでも弟という態度でひっついてくるのは正直鬱陶しかったのかもしれない。
瑛くんにも井田先生の素晴らしさを知ってもらいたいとDD426をセットするシーンがあるが、(個人的にはこの展開自体は記憶喪失の瑛くんが敵(426)かもしれないとプレイヤーをミスリードさせるためだけの展開だと思っているのであまり考察する気持ちはないんだけど) 瑛くんが東雲先輩と井田の二人を応援する立場でいたら東雲先輩の態度も違ったんだろうなと思う。

おまけ わたしの考える記憶を失うまでの瑛くんの超ざっくり時系列まとめ


東雲先輩が好きで、なんにせよ自分の街を守りたいと思う瑛くん

友達のミウラに2188年のデータの回収を頼まれる。ミウラから瑛くんへの信頼が伝わるシーン

DD426による機兵汚染事件で2104年に飛ばされた瑛くんが、うさみドロイドの姿をした426からDD426の記憶障害の知識と薬を受け取り、その見返りにうさみドロイドを連れ出す

1944年へDD426の解毒を知るため沖野を探しに行き、比治山ごと1985年に転移。三浦くんからミウラの人間の姿を初めて目にして感慨深そうな瑛くんが見どころ。

2025年の様子を見にきたところ井田に見つかり、世界の真実を知る。ループすればいろいろなものが取り戻せると唆され、イージス作戦の阻止とミウラの待つ2188年のデータを回収するよう指示され、瑛くんはミウラの信頼を裏切る選択をとる

戦いの果てにボロボロになった和泉十郎を抱えた恵ちゃんと出会う。デリカシーなく現実的な意見を言うので仲間なのに冷たい人と言われるが、十郎は頼れるやつだったと胸中を明かす。悲しいシーンに空気読めないな…とは思うけど、瑛くんの人間性の出てるシーン

イオリちゃんに出会う。イオリちゃんの生体IDが森村と一致するのを確認する。うさみちゃん達の2025年漂流事件にも関わっており、この間瑛くんは東雲先輩になんとか自分のことを思い出してもらおうと試みるが失敗する。

輪島ら不良に絡まれてるイオリちゃんを助ける。勢いに乗ったイオリちゃんに告白される。イオリちゃんが森村で適合者であり、森村によって人格を上書かれようとしていることを知っている瑛くんは、イージス作戦の阻止を成し遂げるということはイオリちゃんを殺さなくてはいけないのか?と悩むが、恐らくこの時点の瑛くんは計画の遂行を優先を考えていた。「未来から来た殺人犯だったらどうする?」というドン引きの問いかけでイオリちゃんと距離をとろうとするが、「それでも好き」と言われたことで瑛くんはイオリちゃんへの意識を強めてしまったように思う。

BJことミウラを見つける。ゆきちゃんと一緒になっちゃんを助けに行く。この時の瑛くんはやけに物分かり良く助けに行ってくれる。ミウラの信頼を裏切ってはいるものの、瑛くんとしては大切な友達に変わらないのでミウラに協力したい気持ちの現れではないかなと考えている。ここでも瑛くんは空気を読まずに最悪の事態もありあるなどと言い、ゆきちゃんから顰蹙を買っている。

うさみドロイドが廃棄されているのを見つけ、426がボディを乗り換えたことに気づく。明言されていないが、連れ出す時にうさみドロイドの中身が426なのを知ったと思われる。玉緒ドロイドとなった426を始末するが、「お前は上手くやっているつもりだろうがミウラにばれてるぞ」と指摘される。

ミウラに裏切りがばれていたこと、2188年の自分の遺伝子の元ネタの男の記録を知る。恐らくここで瑛くんはかなり思い詰めることとなり、以後自虐的な思考になる。沖野に記憶の保管を頼む心変わりの原因とは、自分が友達を裏切って井田についていた汚い人間だったこと、過去=遺伝子の元ネタが殺し屋であることを忘れないため。

残る疑問の解決を急ぎ、イオリに森村の話をする。そして本人に話を聞きに行く。この時瑛くんはイオリに自分と一緒に来ないかと誘うが、イオリはこの町を見捨てずに戦うと断る。そして森村の説明によりループしても自分や東雲先輩が助かるわけではないと理解した瑛くんは、イオリに合わせる顔もないままその場を去る。

恵に狙われる。恵は瑛くんを撃てずにエピソードが終わるが、恐らくここで恵を追いかけた瑛くんがしっぽと直接やりとりをし、しっぽこと426の意図を知る。そしてなす術がない瑛くんは自分もゲームに参加するために記憶を失っても撃ってほしいと頼む。なお、恵はこのやり取りを知らずにただ瑛くんを撃つよう命令されている。ここでなぜわざわざ記憶を失った瑛くんを撃たなくてはいけないのか、撃つならしっぽの真意を理解している今でいいんじゃないかと疑問があるけど、まあ記憶障害を起こしてから使い物になるか判断してから撃ってもらうようにしたのかなあ…(てきとう)

東雲先輩の記憶を失う。しっぽに話を聞いているので起動マーカーのことを知っている瑛くんはイオリに自分の機兵を託し、最後までイオリに返事ができないままその場を去る。

森村と行動をして黒服に狙われる二人。瑛くんはイージス作戦実行側にまわり森村側についているので、正しい意味で黒服に狙われている。最後にイージス作戦の真意やデータを消した理由を森村から教えてもらうが、瑛くんの記憶はここで終わってしまう。

瑛くんシナリオ開始。


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