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【選手記事】#8 越後汰一 「求めていただいた感謝を記録として残せたら嬉しいです。」

衝撃のトレードと言えよう。'33年オフ、レギュラー外野手がやや飽和状態にあり、若手野手の成長に悩む所沢と、即戦力の長距離砲を求めた坂戸との間で、池田奏介と越後汰一の1対1の交換トレードが発表された。池田は、'31年に30本、'32年に25本の本塁打を放った実績のある長距離砲だ。'33年は不調やケガ、他選手の活躍により出番少なく、77打席1本塁打と能力を発揮できなかったが、持ち合わせたパワーは本物だ。

対して所沢にやってきた越後。高卒3年目という年齢からも分かるとおり、現在はまだ二軍が主戦場。しかし昨年は一軍で初本塁打を記録するなど、順調に経験を重ねていたプロスペクト選手だ。与えられた一桁の背番号「8」からも、期待は球団の垣根を越えて受け継がれていることがわかる。

「まさかトレードとは思ってませんでした。状況の整理をするのに結構時間がかかりました。」

'31年ドラフト1位で坂戸に入団。二軍でじっくり鍛え上げ、一軍へ。高卒選手の場合、よほどのことがない限り5年~10年は同一球団でプレーするだろう。まして上位指名選手となれば、球団からかけられる期待も大きい。そんな選手が3年目が始まるオフに突然のトレード。ファンにも激震が走ったが、当然本人が一番驚いたであろう。

「それだけ高い評価を頂けていることは嬉しかったです。ある意味、もう一度新人選手として入りなおしたような気分です。」

今年21歳になる。大学生で言えばまだ3年生。社会人野球や、独立リーグに進んだ選手であれば、この年がルーキーイヤーになる選手もいる。

「新人王取りたいです。坂戸で鍛えていただいた恩や、所沢に求めていただいた感謝を記録として残せたら嬉しいです。」

所沢の外野手は現在、熾烈なレギュラー争いが繰り広げられている。基本線は左から山畑正太郎・末木奏大・澄川大和であるが、山畑・澄川は内野手も出来る上、「第4の外野手」は藁科浩二・牧山健介ら経験の浅い選手も多く、横一線の評価だ。

「しっかり自分の持ち味である走・攻・守すべてをアピールして、所沢の街に認めてもらいたいです。」


【TIPS】チームメイトに聞きました。「越後 汰一」ってどんな人?!

#21 久場 颯斗(同学年、所沢の'31ドラフト1位)

「気難しい人です。常に何かしらの悩み抱えてそう。打ち明けてくれてもいいんだよ、って言っておいてください(笑い)。これから仲良くなりましょう!」

#9 山畑 正太郎(早くも接点アリ?!)

「こっち来てすぐ、自分のルーキーイヤーの成績が今年の目標ですって宣言してたじゃないですか。目標にしてもらえてるらしいので、ちょっと彼の前ではピンとしておこうと思います(笑い)」(ルーキーイヤー'21年の山畑さん23歳。.269(471-127)、9本塁打、44打点、7盗塁。)

#39 池山 圭悟(昨年対戦している)

「打席内でめっちゃ礼儀良かったです。高校球児のまんまの気持ちなんだろうなって思いました。スイングも相当思い切りよかったですし。今後対戦しなくていいのはありがたいですね。」

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