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命にキスを

Gateballers『命にキスを』

Gateballersの中で1番好きな曲で、散歩しながらよく聴いている。


あなたにかわいいといわれたい

あなたにあまえてみたい

よだれがかれるくらいに

ただただ

はずかしい

キスして

ほしい


あなた、とは誰だろう。

「甘えてみたい」は甘えたことがない人或いは甘えた記憶がない人に対して使う言葉のようだ。今はもう甘えられないような人かもしれない。

初めてこの詩を聴いたとき、真っ先に浮かんだのは母親の顔だった、そしてすごく共感できると思った。

「恥ずかしい命」が僕には鋭く突き刺さる。

生きていると、なんだか自分が恥ずかしく思えてくることが良くある。人と比べたりする。本当に意味のないこと。そして、このまま何もせずに終わるのかな、とも思う。そうなると無気力に支配されてしまう。自分でも笑っちゃうくらい卑屈になり、閉じこもる。

そんな僕を、どうか許してください。

今の僕にはそう聞こえる。

そして、中盤にこんな歌詞がある。


今以上何かが

すり減ったとしても

今以上知らなくていいことを知ったとしても


人間は色んなことを知っていく。良いも悪いも、知りたいことも知りたくないことも、気づいていく。人に言えない事なんて山のようにある。上手く生きれず疲弊することもある。

命にキスをするという事は、すべて忘れることなのかもしれない。僕が何者であっても、すべて取っ払って、キスしてほしい。

なんて身勝手な奴だ、と自分でも思う。でも本音だからしょうがない。

最後に、キスとはなんと素敵な言葉であろうか。僕がキスという言葉に惹かれているのは明らかで(投げKISSをあげるよ、など)、穏やかな気持ちになる。


「はずかしい命キスしてほしい」

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