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UVカットパーカーのフードをしっかり被った上に菅笠を被り草引きをしていたら、授与所の窓口に…
私のオフィスは神社の社務所で、お守りやお札を授与する窓は映画館のスクリーンのように大きく…
春祭りに献酒をしてくれたみやちゃんに、撤下神饌(神様からのお返し)の筍山椒を渡しに行った…
かつて私にとって粽は想像上の食べ物であった。「せいくらべ」という歌に、粽食べ食べ兄さんが…
夏に生まれた双子は、小さなお猿みたいだった未熟児から猛烈に大きくなり、春にはまるまるとし…
咲き始めた桃の花を、つがいのひよどりがあちこちつついて、花びらがぱらぱらと落ちてくる。彼…
三年前の春、祭りが終わって祭器具を片づけていると、首から法螺貝をぶら下げた男がやってきた。 「私は法螺貝を吹く者なのですが、このあたりで吹いても大丈夫でしょうか」と言う。 ああ、奉納演奏をしたいのだな。と思い、 「拝殿に上がられるのでしたらお祓いをしますので片付け終わるまでお待ちいただけますか」と答えると、 「いえ、そうではないんです、隣の公園で吹こうと思っているのですが」と法螺貝の男。 「それならいいんじゃないんですか、今は昼間だし、お天気もいいし、文句言う人いないと
二月の終わり、竹箒で落ち葉を掃いていると雹が降ってきた。それまで見たことのないほど激しい…
豊臣秀吉が所有していた香炉 銘「千鳥」。 かわいい。 こんなにかわいいのが好きだったんだな…
神職のふるぽんが、クイックルワイパーを高校3年生の巫女に手渡し、「これ納戸になおしてきて…
お正月は神職にとって大繁忙期。 ゆえにおせち料理は、もっぱら実家の姉が料理講師をしている…
「今、谷崎潤一郎の卍っていう小説で卒論書いているんですけど」 大学四回生の巫女が紙垂を作…
七五三の着物を着て草履を履いた三歳児が文字通りヨチヨチ歩いてくる。お餅みたいだ。常連の参…