メタファー この目の前の壁を乗り越えたいのですが、、、
私のコンサルティングは改革、改善の領域で、破壊的に力を出すには現代では、やはりシステムの導入や仕様変更を伴う案件が多いです。
何故なら現代にシステムを使わない業務は殆どないからです。
現場で問題が起きるときは、その原因は担当者が現在その業務のこと、そして自分のオペレーションのことを理解していないことに起因しています。それはシステムの仕様を聞くとそれは前からやってること、引き継いだ範囲では分からない、とかそもそもあのボタンの次にこのボタンを押しているだけで中身は分からない、というか言い訳をするのです。
プログラミングのロジックや変数とかが悪いならITの責任ですが、業務要件のオーナーは本来業務の担当者の責任のはず。その前提が多くの会社で崩れているのです。
現場にいて、色々な相談を受けて来ていますが、頻繁に使うメタファー、比喩か何個かあります。
今日はそのうちの一つを紹介します。
題して、
この目の前の壁を乗り越えたいのですが!?
ある業務担当者が相談に来ました。
来るものは拒まず、とりあえずどんな悩みでも聞いて、できるだけ解決しようと努力します。
彼の悩みは例えるとこんな感じ。
街を歩いていたら、迷ってしまったみたいで袋小路で行き止まりになってしまいました。
それでどうしたいのですか?
はい、この目の前の壁を乗り越えたいのですが、、、そして彼はその壁がどんな壁かを永遠に語るのです。
私はある程度聞いた上で話を始めます。
なるほど、それは大変ですね。確かに今すぐ壁を乗り越えないと沢山の人々に迷惑がかかるし、金額的な損害、責任者としてのあなたの管理能力も問われてしまいますね。
あなたの気持ちはよく分かりますので、まず壁の乗り越え方をお教えしましょう。
こうやってああやれば乗り越えられますよ。
おー、ありがとうございます!じゃー、早速やって来ます!
あ、ちょっと待ってください。
実は壁を乗り越えることも重要なのですが、もっと重要なことがあるんです。
ちょっと聞いてもらえますか?
あまり時間ないですけと、少しならどうぞ。
"そもそも"なんですけどね、(心の中でつぶやく、でたーーー!"そもそも")
問題がある場合は、必ず原因があるんです。しかも複数が絡み合ってる場合が多くて、さらにその奥に根本原因というのが存在するのです。その根本に近いところを解決に行かないと、枝葉の問題が次から次へと発生してモグラ叩きゲームになって、キリがないんです。
だから今回の問題も根本原因を見つけないと、次から次へと問題が起きて、結局そのモグラ叩きに没頭して、いくら時間があっても足りなくなるのです。モグラ叩きも属人的だこら、あなた一人が残業するしかないじゃないですか?
それで根本原因の話をするとですね、あなたはまず電車を降りた後、南口をでて、歩道橋渡って、右に曲がって、その後小道をぐるぐる迷っていましたよね?
答えをいうと、本当はあなたは電車を乗りたら北口を降りなければいけなかったのです。
だから、もしこの壁を乗り越えても何も解決しないのです。担当者として、トラブルを解決した、解決までにかかった時間を報告できる、ただそのことしか出来ないのです。
電車を乗りたらどちかの出口に向かうかは教科書でいうと第1章に書いてあるのです。壁の乗り越え方は第8章くらいにでてます。
あなたはこの業務につきながら、第6章から第9章の難易度が高い過去からのノウハウのたまった業務を機械的にルーチンでオペレーションしています。
今度、一緒に第1章から業務要件を整理して、根本的にシンプルで効率が良いロジックを確認しませんか?そんなに難しくないのです。
殆どの担当者がこの話の途中で耳👂が餃子🥟になっていて、"心のここになし"になってしまきます。(はっきり言ってうざいで(-_-)zzz)
少しだけ厳しい言い方をすると、私はコンサルタントとは問題の解決を先回りして助言し、効果をだしてやっと価値が出てくる職業だと考えています。
ですから、基本は成功報酬なのです。
しかし、それだと色々問題も起きてくるので月額報酬になっているのです。
ソリューションを提供してなんぼのもんなのです。
ですから結果が出るまでは緊張しているのです。夜も眠れないことも多いです。考えたり、プレッシャーを自分にかけたり。
それでお金を稼いでいるのです。
しかし、業務をしている人もマネージャーなら、やはりお金を会社から給料としてもらっているのだから、僕からすればプロ意識があって当たり前だと思うのです。
プロ意識がなければアルバイトと同じだと思います。
一歩踏み込んで、会社の為によくしていこう、という意識があって初めて自分の環境も開けてきます。
信用がつけば周りの協力も得られてチームで仕事も出来て楽しくなってきます。
ちょっと辛口だったかもしれないですが、散らかしたくて言っているのでなく、私も積極的に変革、改善を責任を持ってしたいと思うので、敢えてこの奥義のメタファーを公開した次第です。
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