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思ったことや言いたいことがあったら自分で言いたい。


SNSの書き込みや、ニュースサイトのコメント欄。今の世の中はまるで大海原を泳ぐイワシの大群のように個人の意見でひしめき合っている。何かと荒んだこのご時世、思ったことや言いたいことがあっても、タイムラインには同じような意見を発信している人が流れてくる。それにいいねやリツイートという「投票」をすることで、ついつい自分の意見を表明したつもりになってはいないだろうか。かくいう僕もその一人だ。
しかしそんな世の中だからこそ、自分の意見を「自分で」しっかりと主張していくことが大事なのではないか。思ったことや言いたいことまでも他人任せにしていては、いつしか自分の声が聞こえなくなってしまう。

自分が無くなること、これこそが現代に潜む一番の恐怖ではないか。僕はそう考え、この度筆を執ることにした。

今日僕が実際に体験して、あまりにも衝撃的だった事についてこれから話そうと思う。こういった形で文章を書くことはあまり経験が無いことなのだが、ツイッターの140字では収まりきらないぐらい感情のメーターが振り切れてしまったため、この度ブログという形で書き残そうと思った。



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「つけ麺の達人 濃厚魚介醤油(2人前)」

これ美味すぎてワロタ。
ゼノブレイドに出てくるボスキャラみたいに、気づいた時には「もう、喰っちまったぁ」だったので、不覚にも空の袋しか写真に残すことが出来なかったが
いや、ホントに美味すぎた。
どれぐらい美味いかというと、普段あまり利用しない駅に降りて、お腹も空いたからじゃあそこのつけ麺屋さんで食べようかとなって、1杯700円の醤油つけ麺を頼んでこれが出てきたら「あぁ~美味しかった」で店を出れるレベルで美味しい。
800円だったらどうだろうか。800円だったら、満足はしたものの帰り道にふと冷静になって800円あれば食べれたものを想像してたかもしれない。900円だったら、食べログに「評判の割に味は普通でした。星3です。」と書いてることだろう。

話はそれたが「つけ麺の達人 濃厚魚介醤油(2人前)」が美味すぎてワロえるのは間違いない。近所のスーパーで買った時は298円(+税)とお値段はこの手のものにしてはそこそこしたが味は間違いがない。間違いが無さ過ぎて、今は野球部のエースとして県を代表するほどの大活躍だけど、名門高校に入学した途端レギュラー争いに敗れ、野球で活躍出来ない自分を受け入れられず非行の道に走ってしまわないかと余計な心配をしてしまうぐらい間違いが無い。間違いが無さ過ぎて、将来就職した先でお局さま的ポジションの人から「アンタのその自分の仕事さえしてればいいんでしょって面構えが気に入らない」と身も蓋も無いイヤミを言われてしまいそうなぐらい間違いがない。間違いが無さ過ぎて逆に「間違ってるのは私の方でした。数々の非礼をお許しください」と謝ってしまいそうなぐらい間違いがない。

話はそれたが「つけ麺の達人 濃厚魚介醤油(2人前)」の味がそれぐらい美味しいということだ。ちなみに2人前と書いているが150グラム×2の計300グラムなので僕のようなわんぱく小僧には実質1人前である。

お店で食べれば700円相当のレベルのつけ麺が300円ほどで食べることができる。これはつまり、この「つけ麺の達人 濃厚魚介醤油(2人前)」を食べる度に400円浮かすことが出来るということだ。1日1食「つけ麺の達人 濃厚魚介醤油(2人前)」を食べると30日で12,000円、1年続けると146,000円。30年続ければなんと車種によってはベンツだって買えてしまう。

ただこの「つけ麺の達人 濃厚魚介醤油(2人前)」には一つ弱点がある。それは、具が一切入っていないということだ。今回僕は家に元々あったネギといりごまをトッピングして食べた。もしこれらが無かったら、評価はせいぜい650円がいいとこのつけ麺になっていたかもしれない。また、こういうしっかりした味の麺を食べているとどうしても煮卵やチャーシューといった動物性たんぱく質も欲しくなってくる。インスタント麺を茹でてる時は何もそこまで奮発しなくてもと尻込みしてしまうのに、人の欲というものは恐ろしい。ネギにメンマ、煮卵にチャーシューと欲しいものを全てトッピングした煩悩の塊のような完璧な1杯を作ろうとすると、気づけばお店で食べる値段を超えて「店で食えやーーー!!!」(おいでやす小田)になってしまう。

僕がよく行くつけ麺屋さんに「つけ麺道たけし」というとても美味しいお店があるのだが、そこで食べるつけ麺には、トロトロの半熟の煮卵や、よく味が染みたチャーシューがゴロゴロ入っている。しかもトッピングのタマネギが無料なので、親の仇のようにこれでもかとタマネギをスープに食らわせることも可能。更に嬉しいことに無料で大盛りに変更することが出来るし、何より店員さんの笑顔がとても素敵だし、接客もまるで学校の帰り道を一人で帰ろうとしている時に「乗ってくかい?」と声をかけてくれてわざわざ家まで送ってくれる友達のお母さんのような暖かさがある。

東京に住んでからもう10年近く経つが、あのつけ麺屋さんに行く度にどこか地元に帰った時を思い出す。思えばこんなにも僕の心のふるさとになっているのに僕は一度もつけ麺道たけしに、ちゃんとしたありがとうを言ったことがない。(ドアを開けてくれた時とかにするビジネス的なありがとうならある。)
こんなネットでの書き込みだけでは済まさず、今度つけ麺道たけしに行った時は「今まで中々言えなかったけど本当にこのお店にはお世話になりました。ありがとうございます。」とお礼を言いたいと思う。多分店員さんには「ああ、この人引っ越すんだな」と思われるだけだろう。


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