「おもてなし」から「ご自由に」①

【「おもてなし」から「ご自由に」①】

去年の年末に高校の友達と「レンタルスペース」を利用して忘年会をした。
居酒屋やと感染リスク高いよなぁ。
オンラインやとイマイチ臨場感なくてちょっと弱いよなぁ。
宅飲みならいいかな？
んー。

と考えた結果、
「レンタルスペース」ってものを利用してみることに。

「レンタルスペース」って、
「時間分お金払ったら部屋借りれるサービス」で
簡単に言えてるかわからんけど「カラオケのカラオケBOXじゃなくてマンションの1室版」

そのとき僕が利用したのは「インスタベース」っていうサイトで。
部屋にもよるけど、このときの部屋は最小3時間から借りれて、
最大10人まで利用できる部屋を借りました。
年末年始のちょっと割高な時期で、3時間借りて約12,000円ぐらい。
7人で利用したので、部屋代だけでいうと1人約1,800円とか。
そこに+メシ代とか飲み物代とか、そんな感じ。

部屋には
ダイニングテーブルがあって、キッチンがあって、
食器類や調理器具、電子コンロ、電子レンジや電気ケトル、
冷蔵庫、TV、TVゲーム（Switch）、Amazon Primeとか、
アナログゲーム、撮影用の照明、とか
そんなんが揃ってた。
一般家庭にあるもの+αインドアで楽しめるアイテムみたいな印象。

コロナ禍で、
人と会いづらい、ってか会えてないし。
去年はオンラインやったし。
…やっぱリアルに会いたいよなぁ。って思って。
でも居酒屋はちゃうよなぁ。
屋外やったらいいかもやけど、
冬やし外でBBQも無理やしなぁ。

集まること自体にちょっと億劫になるけど、
まだ自分らだけの空間ならマシかな？
「ホームパーティーならいいかな？」とか思って、
レンタルスペース借りてやってみたけど、
思ってたよりよかった。

3時間過ごして、延長しよか言うて、
+1時間延長したけどまだ延長したいなとか言うて、
でももう次の予約の人待ってはるから無理やな
みたいな、

ぐらいよかった。

なにが良かったか以下3つ

まず
①「だれの家でもない」のがよかった。

友達で気心知れてるとはいえ、人の家ってお邪魔する側はそれなりに気を遣うし、招く側もそれなりに気を遣う。
でも、だれの家でもないなら、みんなが遊びに来てるし、みんなのびのび好き勝手できるし、みんなが楽しめる。
「だれの家でもない」のがまずいいなと思った。

次に
②「ご自由に」がよかった。

部屋使うにあたって、
店員さんとかおるわけでもないし、
受付みたいなんもないし、
誰にも合わずに、
指定された方法で部屋の鍵を開けて、
あとは自由。
メシ用意するのも自分たち、
飲み物用意するのも、
好きな音楽かけたり、
TVゲームしたりアナログゲームしたりなんでも。
スペースだけ与えてくれて、
あとは自分たちで楽しんでください。
「ご自由に」がいいなと思った。

最後に
③「過ごしてる感」を味わえるのがよかった。

居酒屋が提供してたのって「飲食をする場所」やったと思うねんけど、
レンタルスペースは「過ごす場所」を提供してて、
「飲食」、「ゲーム」、「映像コンテンツ観賞」、「くつろぐ」とか、生活すること全般がそこには含まれてるので、楽しみ方がめちゃくちゃ多様。
しかも自分たちだけの空間を自分たちだけで過ごすので、ワーワー言いながら自然と協力し合ったりして、
「おうち時間」みたいなものを友達と感じれるのがよかった。
また、それを泊まりに行ったりせずに数時間過ごすだけで感じれるライトさもいいなと思った。
入室してメシ用意するところから、退室時に部屋をキレイに片付けるところまで、みんなで「過ごしてる感」が味わえるのがいいなと思った。

…

居酒屋は「おもてなし」で
レンタルスペースは「ご自由に」かなと思った。

ほんで
今は「ご自由に」の方が気が楽なんかもと思った。

知らん人がいたり、人が多かったり、
そういう環境で「おもてなし」をされるよりも、
自分たちだけの環境で、
「ご自由に」させてもらうことのほうが
居心地がよくて贅沢なことに思う。

「おもてなし」から「ご自由に」①