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一年前の記録を読み返してみた。

 私は子どもを授かるまでにいわゆる不妊治療と言われる全てを一通り経験している。

タイミング法→人工授精→体外受精→顕微授精

授かるまでの期間もさることながら、治療費は三桁を超える。

私は当時ひたすらノートに記録を残していた。

かかった金額やその時の気持ち、飲んだ薬等全て。

もうすぐこの子を授かる事になる体外受精をした日がやってくる。

ノートを久しぶりにめくると、当時の私は中々に大変そうで、今見返すとあの時の自分を心から褒めてあげたくなる。

毎日苦手な注射を太ももに刺し、病院に通い、激痛の採卵を2度。

だけど、どこを見返しても割とポジティブな事が綴ってあって、心折れずに戦っていた。

1年前の私へ。

よく頑張ったね。
あなたのおかげで宝物ができて、
本当に今幸せです。
ありがとう。

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