箱庭の中の自由

縛られずに仕事したい、とか聞くが個人的にはある程度縛られていたい。(仕事に関してのみ)

例えば、
どこで仕事してもOK
とか言うと聞こえがいいが、どこでも仕事ができる=どこでも仕事しないといけない、となる場合も多々ある。
特に会社側が場所や時間の制限を加えていないということは、制限内に収まった仕事ではないと考えた方がよい。
会社は慈善事業ではないので、当然報酬分、いやそれ以上能力を発揮してほしいと考えている。
能力の発揮は、時間の場合もあるし発想の場合もあるし技術力の場合もあるし、それによって縛られないことがお得になることも損になることもある。

定時があって職場があるということは、そこにいる間自由が制限されると同時に、そこにいないときの自由が認められていることになる。ネットや携帯・スマホの普及で止むを得ず対応を迫られることはあるが、緊急でない限り、職場にいない=頼みづらい、のは確かだ。

それと反対に、いるかいないかわからない人には「とりあえず仕事を投げてみる」気楽さがある。この場合の評価はよく捕まって対応してくれる人は○、捕まらなくてあてにならない人は×になるのは仕様が無いことに思える。
ただし、それを上回る技術力や知識や発想があれば別だ。
なので自由な仕事をしているように見える人で評価されている人は、おそらくすごい能力を持っている人であろう。
実際に我が友人は会社に縛られず大きな仕事を受注してばりばりと稼いでいる。
彼女には技術力も知識も発想も、さらにバイタリティもたっぷりある。
その代わり決まった時間に行動するのも、理由なく拘束されるのも耐えられない。(必要で拘束されることにはなんの不満もなさそうだ。)

私は技術力も知識も発想も普通だ。
人より多少長けているのは経験くらいだと思っている。
仕事のほとんどは経験とコミュニケーションでなんとかなると思っている。
あとは要領がいいので、普通に仕事していてもなんとなく暇なことも少なくはない。
こんな人間には勤務時間が決まっていて勤務場所が決まっている普通の業務体系が心地よい。
打ち合わせは対面のほうがコミュニケーションが取りやすいし、相手の返事を待っているイライラがない。

どちらがいいかはその人次第。

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