【五教科を学ぶ意味 国語編】

「国語とは文脈を理解する力を勉強する」

ずっと前にこう書いたかと思います。今日はこれをより掘り下げて書いていこうと思います。

国語は小学校では読み書きから始めて、書いてあることの意味を考えることが主です。中高と上がると文章をより掘り下げて考えていくためには、という問題設定のもと、段落同士の関係性、接続詞の使い方などにも注目して読む方法を教えられます。これと平行して、古文や漢文など昔の文章に触れることで心の豊かさだったり、価値観の相違を考えていきます。

これらが主に国語の学ぶ意味なのですが、実はより重要なのは、文脈を理解するという力を、本を読むことで身に付けていくことなのです。

文脈を理解するとは、ある文章、ある発言などを見聞きしたときに、それらを受け手が曲解せずに、文章の流れのなかで考えるということです。

言葉は多様です。同じ言葉でも時代によって大きく違ってきますし、言葉の対象が変わることでも意味が違ってきます。そして、何よりも恐ろしいのが受け手のもつ思考によって、言葉の意味合いを変えてしまうことです。

最近だと、この文脈を理解するという力に欠けている人が多くなってきたと感じます。他人のいった言葉を都合の悪いように言い換えたり、文章の流れを無視して、ある箇所だけを重要視もしくは軽視したりする人です。言論は確かに自由ですが、それは相手にもあります。相手の話を最後まで聞いて適切な批判をすることが議論です。

このことを今一度考えていく必要があるのではないでしょうか

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